2012_04
01
(Sun)17:00

☆お礼&つぶやき☆

皆さまへ


昨日は暴風&雨で大変な一日でしたが…
今日は穏やかに晴れて春らしい一日でしたね♪

管理人がこのブログを立ち上げてから約1月が経とうとしております。
最初は画面の管理も儘ならず四苦八苦し…
ここ2~3日はスマホが上手く使えずにまたまた四苦八苦し…(笑)
SSを書くのに約2倍の時間を費やしております(^^ゞ

それでも何とかブログを続けて来られたのは皆さまのお陰です。
読んで下さる方がお一人でもいらっしゃるのは大変な励みになります。
本当にありがとうございます<(_ _)>

拙いSSですが皆さまに、ナムギルさんに、「善徳女王」や「赤と黒」他の作品の
全てに管理人からの愛を込めて描いて行けたらと思っています。

どうぞこれからも応援よろしくお願い致します。


管理人テヤン



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2012_04
01
(Sun)17:34

SS私のピダム 香り高きその名は




1月記念として「私のピダム 香り高きその名は」をお贈りします。

少しばかり危ない表現と寺院や仏像・壁画に関しては管理人の想像等が入っております。

その点をご了承の上でお読みになって下さい。






極寒の荒れ狂う海を渡り、倭に辿り着いたトンマン一行は船の中で一夜を過ごし、翌朝都城難波宮へ足を踏み入れた。

都には滅亡した伽耶、百済や高句麗・唐からの渡来人が数多いてトンマン達を見かけても道行く人々は関心を示さなかった。

あまりにも易々と都入り出来た事をトンマンは驚いた。


(倭の都がこれほどまでに解放的だとは…渡来人がそれにしても多い。思っていたよりも都城の規模も大きく交易も盛んだ。仏教文化がどれ程の物か…見てみたい)

などと謀反の為に国から逃れて来た女王らしからぬ思いに耽っている。

トンマン生来の好奇心を刺激する程に難波には活気があった。




それから程なくして一行は難波の喧騒から逃れるように飛鳥へと向かった。

なだらかな山に囲まれたその地は恋しい男と過ごした徐羅伐にも似て。

一時その風景は悲嘆に暮れた女王の心を慰めた。

女王は飛鳥寺にある大仏に祈りを捧げるのを毎日の糧としていた。

そんなある日サンタクが女王に向かって


「奥方様、斑鳩にある法隆寺にあの方に似た仏像が安置されているそうです。一度ご覧になっては如何でしょうか?」


「……」


女王は何も答えなかったがサンタクは斑鳩詣での準備を始めた。





女王が重い腰を上げて斑鳩詣でをすると言いだしたのはそれから半月ばかり経っていた。

法隆寺へと続く参道を歩く女王にサンタクが


「此処は倭国の女性で初めて王となった推古女帝とその摂政だった厩戸の王子がお建になった寺だそうです。彼方に安置されている菩薩像はその厩戸の王子のお姿だと言われておりますが…あちら(新羅)から供として付いて来た者がピダム公に似ている、そう申すもので。奥方様にも是非ご覧頂きたく思いまして…」


サンタクの声は幾分震えていた。

仏像が安置されている伽藍に足を踏み入れた女王はその菩薩像を目にしてから魅いられたように一歩も動けずにいた。


(ピダム…)






月城、女王の執務室で女王がピダムに


「司量部令、私は武力で国を治めるのではなく、心をもって人々に安寧を与えたいと思っている。
どうすれば良いだろう?やはり仏の教えを使うのが良いのだろうか?」


「はい。陛下。人心を掌握するには救済と慈悲が必要不可欠と存じます。救済は既に農作機具の貸与、荒れ地の開墾、それ以外にも租税の免除などもされておられます。残る慈悲の心は寺を建て仏像や仏塔を造りそれを持って人々に仏の教えの素晴らしさを説けば宜しいかと…ピダムはそのように考えます」


「詰まりはこの徐羅伐の朱雀大路に一目で解るような壮大な規模の寺を建立しろと、そう言いたいのだな?」


「左様でございます。そしてそれは人心のみならず、他国に対しは神国の力を示すことになり得ます。陛下にとってこれ以上の政策は御座いません」


ピダムはそう言うとにこやかに笑った。


女王は頷くと


「宜しい、では寺の図面とその規模、塔もそうだが肝心な仏像の制作全てをピダム…そなたに一任する。着工の準備が整い次第、私にそれを告げよ!」


「はい、陛下。臣ピダム、御命を申しつかりまする」



それから一月が経った頃。

絵師と仏師を伴ったピダムが仁康殿を訪れた。


「この者達に陛下のお造りになる寺の仏像を作らせたいと存じます。恐れ多いこととは思いましたが…陛下のお姿をその仏像と致したく…陛下、私の望みをお聞き入れ下さいますか?」


「あい、解ったが……どうだピダム、私よりも美しいお前の姿を仏像にしたいと私は思うのだが…それでは駄目か?」


「陛下…」


女王の予期せぬ言葉に驚いたピダムに


「人はより美しい物に惹かれるものだ。ピダム…お前は私が出会った人々の中でも最も美しい顔と身体を持っておる。宮中の女官はお前のことを‘凍れる美貌の司量部令’と呼び、密かに騒いでいるのを私が知らないと思っているのか…私の望みこそを聞いて欲しいものだ」


満面の笑顔でそう告げる女王に逆らえるはずもなく…ピダムはこう答えた


「解りました。ピダムは陛下のお望みとあらば如何なることも致します。ですが陛下、それならば塔の内部を飾る壁画に陛下のお姿を模した天女の絵を描きたく存じます。此方はお受け願えますか?」






その夜、女王の閨は何時もよりも灯りが多く点され、女王はピダムがやって来るのを心待ちにしていた。


「陛下…入っても宜しいでしょうか?」

いつも通りのピダムの問い掛けにいつも通りに女王が


「入れ」


と短く答えると、髪を下ろし白い夜着の上に鈍色の上着を羽織った姿のピダムが現れた。

現れたピダムに向かって女王は



「ピダム…今宵はそなたの姿を堪能したいと思ってな。女官に命じて灯りを多めにした。女子の私がこんなことを言うのは作法に反するとは解っているが……ピダム…そなたの全てが見たい」



「陛下のお望みとあらば」


そう言うとパサリっとピダムは着ていた衣を全て床に落とした。


「やはり美しいな…お前は現世(うつしよ)に降りた神そのものだ。そんなお前を私は誰にも渡したくない。いや…出来ることなら他の誰の目にも触れさせなくない…」


うっとりとした眼差しで女王はピダムにそう言うと



「陛下…それは違います。私にとって、いえ神国にとって陛下こそが生きる神そのものなのです」


「陛下…私にもそのお美しい御体を見せて頂けないでしょうか?」


ピダムは女王に歩みより口付けをしながら夜着の帯を紐解き、夜着をスルリと肩から外した。

女王は微かに「あっ」と言ったがピダムの熱い口付けと抱擁にあらがうことが出来なった。



「陛下…なんとお美しい」


ピダムは女王の顔をそっと撫で、首から肩へ、そしてたわわな乳房を経て身体の線に沿って手を滑らせて行った。


「私こそ陛下の全てをこの目とこの身体に焼き付けたく思います。今宵はピダムの無礼をお許し下さい」


そう言うとピダムは女王を寝台に押し倒して女王が息もつけぬ程の快楽を与えた。

女王は仏の化身と交わり、幾度も天に上ってはその光に包まれ、至上の幸福を味わった。






目の前の仏像は芬皇寺のあの仏像を模したものに違いなかった。


「ピダム…お前の考えた神国の威信はここまで届いていたぞ」


女王は愛しい男の面影を宿す美しい仏像をずっと眺め続けた。


仏の名を冠する香り高きその名は…



今も女王の胸に生き続けている。


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2012_04
02
(Mon)00:05

☆忘れていましたf(^_^; ☆

関東地方の皆様へ


明日からテレビ東京で「善徳女王」が朝8時25分から

始まりまーすo(^o^)o

月曜日~金曜日。

朝はお忙しいとは思いますが是非ご覧になって下さい!

お時間ない方は録画という手が…

未視聴の方、絶対に損はさせません(^-^)v

見てみようかな~

朝、起きました→あらっ見ちゃた(^○^)

な感じで是非ご覧になって下さいませ~




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2012_04
05
(Thu)10:28

SS私のピダム 香り高き女帝の塔



今日は昨日までとうって変わって穏やかな日差しが降り注いでいますね♪

4月2日からテレビ東京で始まった「善徳女王」を2日ぶりに観てからPCを開きました。

子トンマン強し!!!

元気はつらつ○○○見たいな感じがとっても良いですねぇ~~

トンマンから元気を貰いました(*^^)v

ふっとピダムと小さい頃から一緒に育っていたら、元気な二人、三韓統一も出来たんじゃない!!!

とか思ってしまった管理人です。


今日のお話は「私のピダム 香り高きその名は」の姉妹作?シリーズ?のような内容です。

今回も仏像や絵画、建築物等に管理人の想像がかなり盛り込まれているので、ご理解の上お読みになって下さい。







のどけき春の穏やかな風に乗ってピダムの声が聞こえて来た。

女官と何やら話しているらしい。


「だから……こちらを下に……しろ」


「…ですか?」


いつものようにピダムが自分を訪ねて来たのだろうと思った女王だったが…

暫く経ってもピダムはやって来なかった。


(私に会いに来たのでは無かったのか…)

少しばかりそれを寂しく思った女王だったが机の上に積み上げられた書類の一つを取るとそれを拡げた。

塔の設計図だった。

遥か遠くの西国から伝えられた石造りの塔の設計図。

タクラマカンからやって来た女王には何処か懐かしい感じがした。

図面を下から数えると

(1、2…9層もあるのか…どれ程の高さになるのだろう)

女王はそれを考えるだけで胸が高鳴った。




***

1月程前にピダムと民心の救済政策について議論をし、それを元に便殿会議で大等たちにも了承を得、今ようやっと寺の配置図、塔の設計図、仏像の絵図、内部の装飾図の下絵等が出揃ったところだった。

後はピダムが礼部と相談して着工の日取りを決める手筈になっているのに…

何故今日は姿を見せない?

女王は図面を持ちながら小さな溜め息をついた。

そうこうする内に昼が過ぎ。

女官長が女王の側にやって来て


「陛下…本日はお天気も良く桜もだいぶ開いた模様です。昼のお食事は内苑の桜の側でお取りになられては、とピダム公からおおせつかっております。如何なさりますか?」



「ピダムが…」


女王は少し驚いたが衣替えをするように女官に命じ、化粧も直させ、ほんのりと紅をさした。

見慣れない髪飾りを刺そうとする女官に


「その髪飾りは見たことがないが…」


女王はそう口にすると女官は


「ピダム公が朝方お持ちになり、つけ方もご指示されてお帰りになりました」


「そうか……つけて見てくれ」


金で象られた桜の花の真ん中に紅い石と小さな真珠が5つ組み込まれた対の髪飾りをカチェに刺した女王は何時にも増して華やかな姿となった。準備が整い、女王は仁康殿を後にした。


涼やかな風がそよそよと吹く渡り廊下を歩いていると自然と気持ちが軽くなり、内苑に着く頃には穏やかな顔になっていった。

桜の樹の側にピダムが立っているのが見える。

紅い紗を掛けた卓の上には昼の膳が並び…其処から少し離れたところに白い布で覆われている別の卓があった。


(あの下には何があるのだろう?……ピダムがまた私を驚かそうと何かを隠しているに違いない)


そう思いながらも春の柔らかな陽光を浴びた女王は胸一杯に息を吸い、邪心を捨ててその場を楽しむことにした。


(ああっなんて気持ち良いんだ)


そうして其処に立って自分を待っていたピダムに声を掛けた


「ピダム…待たせたな」


「いいえ。陛下…ようこそおいで下さいました。そちらに簡単な昼膳もご用意致しました。どうぞ此方で桜を愛でながらお楽しみ下さい」


そう言うと女王の椅子を引き、女王を卓に座らせると向かい合わせに自らも席に着いた。


「気持ちが良いな…ピダム…」


「はい。陛下」


「ところであの白い布なのだが…あれは一体何が隠れておるのだ?」


「気になりますか?」


「ああっ、大いに気になる」


そう女王は言うなりクッスと笑った。


「本当は食事の後にと思っておりましたが……それでは陛下、恐れ入りますが此方へいらして頂けますでしょうか?」


女王は席を立ってピダムと共に白い布の被された卓の前に立った。

ピダムがファサッと白い布を外すと現れたのは寺の模型だった。

勿論あの9層造りの塔もある。

思わず女王は感嘆の声を「ああっ」と上げた。


「陛下…お気に召しましたか?」


ピダムが自信あり気にそう問い掛けると


「勿論だ!ピダム…あの図面がこうなるのか…完成が待ち遠しいな」


「それはようございました。陛下のお気に召した寺であれば民も他国も魅了されるに違いありません。ではこのまま着工致したく存じます。来月8日に祈願祭を執り行うことで宜しいでしょうか?」


女王は満足気に笑うと首を縦に振った。





***

それから2年の後。

「芬皇寺」は完成した。空高く聳える9層の塔も。

伽藍に安置された如来像は黄金色に輝きその美しさは見る者全てを圧倒した。

塔は石を固めて造られ、その規模と高さは他を寄せ付けない存在として民の間に広まった。

そして民を最も惹き付けたのは…塔の内壁に描かれた天女の図だった。

裸の女性が羽衣だけを羽織り手には琵琶や笙を持ち、此方を向いて微笑んでいる色彩豊かな絵だった。

女たちは音楽が聞こえて来そうだと感動し、男たちにとっては何とも悩ましい肢体で微笑む天女が眩しく思われた。



(私だけの天女様…)


そんな想いを心に抱く不埒な男を伴い女王はそれを間近で見ていた。


「ピダム…これはお前があの時描いた物を下絵にしたのか?」


「はい、陛下…」


「美しいな。民たちが騒ぐのも無理もない。お陰で参拝者は増え、自然に仏に帰依する者も増える。正に一石二鳥。ピダム…お前は本当に恐ろしい男だ!」


ニンマリ笑う女王をピダムも満足気な顔で見詰めている。





***

その夜、女王の寝室を訪れた司量部令に女王は褒美を与えた。

司量部令は部屋に入るなり寡黙になった。

そんなピダムの様子に女王は尊大な態度で声を掛けた。


「ピダム…此方へ参れ」


ピダムは言われるままに歩を進めた。

女王の近くまで来るとその姿をまじまじと見詰めて言った。


「陛下…そのようなお姿をなされたら私が何をするか解らないですよ?」


女王は昼間の塔の天女のように透けるような薄衣一つしか身に着けていなかったのだ。


「ピダム…今宵はお前の好きなように振る舞うが良い。明日の朝、陽が昇るまで私はお前だけの天女になろうぞ」


ピダムは帯を緩めると着ていた物を全て脱ぎ捨てた。


女王に近付き、その耳元で妖しく


「陛下…きっと後悔致しますよ。今宵の私は阿修羅の如く留まることが出来そうにありませんから…」


そう言うと熱い吐息を掛けながら、しなやかながら鍛えられた身体で女王に覆い被さった。








最後までお読みいただきありがとうございました<(_ _)>

続きも考えていますが…阿修羅のピダムですから(^^ゞ

さてさてどういたしましょう(笑)
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2012_04
07
(Sat)09:08

SSS私のピダム 春の嵐

昨日も午後から春の嵐が吹き荒れました。

3分咲き位の桜が風に煽られてましたね~

まだ咲き始めたばかりですから散ることはないと思いますが…

この週末はお天気が良いことを祈りたいです。

今日のお話はこの前の台風並みの嵐で電車が止まり、その待ち合いの時間を利用して

書き始めたものです。本当に凄かったですよね(((・・;)

短いですm(__)m










春の嵐が吹き荒れる晩、女王は風の音で目が覚めた。

隣で眠るピダムはすやすやと寝息を立ててぐっすり眠っていた。

女王はピダムにそっと寄り添うと胸に耳を充てて鼓動を聞いた。

ドクンドクンと力強く波打つ鼓動。

ピダムの、昔と変わらぬ規則正しく心の臓が刻む音を聞く内に又眠りへと落ちていった。





***

「ピダム、胸の音が速くなったぞ!」


「そりゃそうですよ」


「何故だ?」


トンマンは華奢なトゥリゲが下がった耳をピダムの胸にぴたりと寄せて鼓動を聞いていた。


「何故って…じゃあ公主様こっちを向いて貰えますか?」


「こうか?」


「目を瞑って頂けませんか?」


「ああっ」


ピダムはトンマンの顎を引くと自分の唇をトンマンの唇に充てた。


「なっ何をする!ピダム!」


「何って…これが口付けと言って男と女が睦合う前に交わすものです」


ピダムはトンマンの手首を掴んで脈をとった。


「ほら、公主様の鼓動も早くなりました。詰まりですね、さっき公主様が俺に近づいたから…ここがドクンドクンとなって…」


胸をトントンとしながら熱く潤んだ目でピダムはトンマンを見詰めた。

そしてトンマンに近づくと再びその唇に唇を充てた。


(これが、これが口付けなのか…)


トンマンはピダムを見るだけで胸がドキドキし始めた。

しかも明晩からトンマンは公主として色供を受けることになっていた。

男女の睦事には全くもって関心のないトンマンであったが…

口付けの、その生々しさを知ると男と身体を重ねるのがおぞましく思えて来た。


(嫌だ。好きでもない男と身体を重ねるなんて)


そう思うと涙が込み上げて来た。

それを見たピダムは


「公主様。何故お泣きになるんです?俺との口付けお嫌でしたか?」


「そうではないのだ。明日のことを…明晩のことを考えたら、何だか嫌な気持ちになった」


吐き捨てるように呟いた。

そしてピダムの真っ黒な瞳を見詰めながら


「ピダム…私はお前と、初めての男はお前であって欲しいと。ずっとそう思って来た。だから…」


そう言ってピダムの胸にふわりっと顔を埋めた。

そんなトンマンをピダムはぎゅっと抱き締めた。


「トンマ..ン…」


限りなく優しい声音でピダムがトンマンの名を呼ぶ。

口付けが熱を帯びたものに変わり…

二人の息遣いが荒くなって行った。

そうしてその日ピダムとトンマンは初めて身体を重ね、互いの想いを確かめ合った。



**

長い間、睦合った後、二人は横になって微睡んでいた。

トンマンはピダムの汗ばんだ胸に耳を充てた。


「お前の鼓動を聞くと何故か分からぬがとても落ち着く。それに何だかとても眠い…」


「トンマン…」


ピダムの腕の中は幸せで…





それからと言うもの女王は眠れぬ夜はピダムの胸に耳を充てる。

それはまるで子守唄のようにトクトクトクと…

揺りかごで揺らされる赤子のようにスヤスヤと…

女王を夢の世界に導く。


外の嵐も何処吹く風の如く。


ピダムの胸の中は幸せで…







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2012_04
08
(Sun)13:35

SS私のピダム 黄水仙





今日はのんびりとお花見をしたくなるような気持ちの良い日ですね♪

管理人は昨日近くの日帰り温泉で湯に浸かり身体を休めて参りました。

ちょっと風が肌寒い日でしたが庭の桃や桜が同時に咲いていて綺麗でした。

春は沢山の花が見られるので心がウキウキします。

ウキウキするのでお話がどんどん頭に浮かんできます。

今日のお話は花を題材にしました。

ユシンがあまり良い人に描かれていませんので(管理人のSSのユシンは『階伯』のユシンのイメージに近いです)

オムさんファンの皆さんには申し訳ありません<(_ _)>






朝方は空に何1つ無かったのに昼前には筋雲が現れ暖かな南風が吹き出した。

この暖かさで、内苑にある水仙が蕾を綻ばせているだろう。

風に揺れる可憐な黄色い水仙を見に内苑まで行きたい所だが今日は午後まで予定がびっしり詰まっている。

私が其処に行く頃には暗くなって見えなくなってしまうだろう。残念なことだ。

思わず溜め息をついた所に女官が水仙の束を抱えて部屋に入って来た。


「陛下。此方へ飾るようにと申し付けられました。どちらへ置きましょうか?」


「ああっ、其処の卓の上に置いてくれ。それにしても良い香りだな…」


「左様でございますね。」


「して、誰がここに飾るように申し付けたのか?」


「はい。陛下。ユシン公から先ほど届け られました」


「ユシンが…」


「はい」


女官が部屋から退出するのを見届けてから女王は水仙の活けられた花瓶に近付き、その甘い香りをそっと嗅いだ。


(ああっこの香りだ。土の中から芽を出したと思うとあっという間に蕾を付け…春の陽光と共に美しい黄色い花を咲かせる。その生命力と甘い香りで近付く者を魅力する。西方の話にも、水に写った自分に魅入られて遂には水仙になった者もいるという。不思議と心惹かれる花だ)


女王は涼やかな顔で便殿会議の為に仁康殿を後にした。


便殿では上大等ヨンチュンら大等たち、司量部令ピダム、内省使臣チュンチュ、上将軍ユシンらが女王の歩く毛氈の左右に並び皆神妙な顔で今年の税収入について話し合いをしていた。



「陛下のお成り!」


皆が頭を垂れる。

女王は赤い毛氈の上を軽やかに歩を進めていく。

黄金の冠の飾りとトゥリゲがシャラシャラと音をたてる。

たおやかな女王の所作に居並ぶ者全てが目を奪われている。

女王が王座へと続く階段を上り、ゆったりとその座に着くと眼下に並ぶ臣下たちを見渡した。



「皆、揃っておるな。知っての通り、今年の租税の見直しをしたいと思う。誰ぞ意見のある者はいるか?いないのなら…」


上将軍ユシンが珍しく手を上げた。


「陛下、宜しいでしょうか?」


「ああっ申せ」


「自作農の租税の件で申し上げたきことが御座います。昨年開墾した地区は別として、それ以前に開墾した土地を所有する自作農につきましては収穫に大分差が出ているようです。平均以上の者には5分課税し、以下の者は5分減らす。さほど変わりは無いように思えますが不公平感は多少なりとも抑えられるかと思えます。それと…昨年から今年にかけて大きな戦いが無かった為に兵糧米が余っております。これを使って救恤活動をされては如何でしょうか?」



「上将軍、素晴らしい考えだ。皆もそう思わないか?」


女王はユシンに微笑みかけた。ユシンは更にこう続けた。



「陛下。兵部の兵たちを使って荒れ地の開墾をされるのは如何でしょう?戦のない今は一石二鳥の軍事訓練にもなります」


「上将軍の意見は最もである。皆どうであろう!ユシンの意見を取り上げても良いか?」



上大等ヨンチュンが頷きながら


「ユシン公のご意見は最もです。早速各地の自作農の出来高を調査して見たいと思います。各々方、それで宜しいか?」


誰も反対する者はいなかった。


それを見たユシンは更に言葉を続けた。


「兵部の兵が荒れ地を開墾をすると同時に陛下ご自身の行幸を賜れば、各地の貴族も農民たちも歓待致しましょう。どうか、そちらもご考慮願えませんでしょうか?」





***

租税と軍事訓練、更には女王の行幸までも結びつけたユシンの考えに女王はいたく感心しそれを労う為に、久しぶりにユシンと夕膳を取ることにした。その席で


「陛下。此のように陛下と二人で膳を囲むのは久しく、これ此のように手が震えております」


とユシンは右手を左手で押さえながら言ったのを見て、女王はにこやかに微笑み


「そうであったか?」

と短く答えた。



「陛下…陛下の杯に御酒をお注ぎしとうございます。そちらに行っても宜しいですか?」


そう言って椅子を立ち上がり女王の真横に立つと女王の杯に御酒を注いだ。

そして腰を少し曲げて顔を女王の耳元に近づけて囁いた。


「陛下…今宵の伽も…どうぞ私にお命じ下さいますように…」


ユシンは自信たっぷりな顔で女王に迫った。

正面を向いた女王の顔が幽かに歪んだことにユシンは気付かなかった。


「今宵は疲れた。だから一人で寝たい。誰も閨には呼ばぬつもりだ。許せ、ユシン」


女王はきっぱりとその申し出を断った。



その後、席に戻ったユシンと和やかな会話がなされ、夕膳も終わり、香りの良いお茶を二人で飲んでいる何処にピダムが定時報告へやって来た。

ピダムは何時も通りに手短に報告を済ませると御前を辞し、女王は再びユシンと二人きりになった。

ピダムが仁康殿から立ち去ったことに安心したのかユシンも暫くすると


「ではそろそろ私もお暇致します。どうぞごゆるりとお休み下さい」

そう言って頭を下げると仁康殿を後にした。





***

苦々しげな顔でピダムは司量部に戻ると椅子にドシンと座り、政務報告書を見返した。

何時もの癖だったが…

パラパラと捲って行くと中に小さな紙が挟んであった。

(誰かの悪戯か?)

紙を開いて見ると紛れもなくそれは女王の字で書かれた手紙だった。


『今宵、申の刻仁康殿に参られよ。但し、神殿からの秘路を使って来られたし』


ピダムは読み終わると近くの灯火でそれを燃やした。





***

仄かな灯りが二人の影を揺らす。


「ピダム、知っていたか?ユシンが何を考えていたか」


「……」


ピダムは黙っている。


「昼前に、ユシンが彼方にある黄水仙を贈って来た。嬉しかった。実はな、水仙が咲いたかどうか気になっていたのだ。…だが、あの便殿会議が終わって暫し考えた。あの発言と言い、何の考えもなしにあのユシンが花など贈って来るだろうかと」



「陛下……陛下が黄色の水仙がお好きなのは皆が知っていることでは?」



「確かにそうだが……ピダム、黄水仙の花言葉を知っているか?」


「いいえ、存じません」


「もう一度振り向いて欲しいと言う意味があるのだ」


ピダムはえっと小さな声を出してから


「陛下…それはつまり…」


「そうだ。だから今宵は誰も此処に居てはならないのだ」


「此処に居てはならない。ならば今宵は何があっても許されると言うことですか?陛下?」


ピダムは意地悪い顔をしながらそう言うと、その表情を蠱惑的なものに変えて女王を抱きしめてから、

その額に…目頭に…頬に…最後に唇に口付けを落としていった。


「陛下…明日の朝、私も陛下に花をお贈り致します。黄水仙ではなく雪柳の花を沢山持って参ります」


「雪柳を?その意味は何だ?」


女王はそう質問したがピダムは女王の息を奪う程の口付けで女王を蕩けさせ、その後の言葉を全て遮ると女王の夜着の帯を解いた。

女王の身体は既に熱を帯び始めている。

ピダムはその夜も女王に色を供し、臣下として自らの全てを女王に捧げ…

その心で女王に愛を点した。



翌朝、目覚めた女王の寝台の周りは雪柳で囲まれていた。

女王はその意味など解らなくても良いと思った。

白い雪柳に包まれて…ただ幸せだった。





*雪柳の花言葉は愛矯・愛らしさ・懸命・静かな想いだそうです。





☆★☆★☆

実は管理人、雪柳がとっても好きなんです。

一つ一つの花は凄い小さいのに見た瞬間「ああっ綺麗だな!」って毎年思います。

何故でしょうか?清楚で控え目な美しさとでも言いましょうか。

優しい感じに心が癒されるのかもしれません。

ピダムは控えめな男ではありませんが、時にはこんな風にトンマンの心を春風のように

優しく撫でて、その心と身体の両方を持って行ってしまう。

管理人の理想のピダムはそんな男です(笑)

最後までお読み頂きましてありがとうございました(^_-)-☆
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2012_04
09
(Mon)23:49

ヨウォンさん♪ センイルチュッカヘヨ~





緋翠様の所で今日がヨウォンさんのお誕生日だと知りました(←遅い(^-^ゞ)

後、少ししか時間がありませんが管理人もお祝いにお話を書いて見ました!

短いですし、お笑い系になってしまいました(((^_^;)

でもお祝いの気持ちはたっぷり籠ってるつもりです。

ヨウォンさん、お誕生日おめでとうございます♪

遅くなってごめんなさい<(_ _)>





『陛下、これにお着替えになってお部屋でお待ち下さい byピダム』


翡翠色の包みに手紙が添えられて届けられたのは政務報告が終わってピダムが仁康殿を退室してからだった。

包みを開けると中には僧侶が修行の時に着る作務衣が入っていた。


(これを着ろだと…)

女王は首を捻りながらも、作務衣に着替えてピダムを待った。



それから間もなくして、ピダムは沢山の香油と茶道具一式、香炉を持って現れた。


「陛下、入っても宜しいでしょうか?」


「ああっ、入れ」


何時もより砕けた感じに聞こえたのは作務衣を着た女王がすっかり寛いでいるからだった。

ピダムは卓の上に道具一式を置くと、先ず香炉に火を入れて香木を燻らせた。

甘い香りが漂い始めた。

次に腕捲りをする為に紐を口にくわえて襷掛けをした。

そうして香油を何本か手にすると女王の側にやって来て


「陛下、今宵はピダムが陛下のお体を隈無く解して差し上げます。先ずはおみ足から」


そう言うと椅子に座る女王の足に香油を塗って足裏から揉み始めた。

女王は多少の恥ずかしさもあったがピダムの手技は絶妙で余りに気持ちが良かった為に身を任せることにし
た。

次に指先と掌にたっぷりと香油をつけると指一本一本を丁寧に揉み、掌を拡げながら両手の指の腹で圧力を掛け血の巡りに沿って揉み解す。

女王はうっとりとしながら、ピダムのされるがままになっている。


「陛下、如何でしょうか?お肩もお揉み致しましょうか?」


ピダムは手に付いた香油を拭き取ると女王の後ろに立ち、女王の肩に手を置いた。

その温かな手が肩に触れ、その指が器用に圧を掛けながら懲りに凝った肩を揉み解す。

(ああっ、何て気持ち良いんだ!)

女王は心の底からそう思った。


ピダムは卓の上で薬草園から摘んで来た薬草(カモミール)を茶器に入れお湯を注いだ。

それを女王の元に運び、こう言った。


「これを呑むと心が安らかになる、と言われている薬草です。どうぞお召し上がり下さい」

女王は香りを楽しみながら一口呑んで見た。

味は悪くない。

残りもゆっくりと呑み干してからピダムに茶器を渡した。



卓の上で持って来たもの全てを箱に入れるとピダムは


「陛下、其では御ゆるりとなさって下さい」

そう言って退室しようとしたので女王はピダムに声を掛けた。


「まだ体の隅々まで揉んでいないではないか!」


女王のその言葉を待ってました!と言わんばかりにピダムはこう返事をした。


「これを置いたら、夜着に着替えて参ります。陛下が御所望でいらっしゃるなら一晩中お体を揉み解して差し上げます」

ニンマリしながらピダムが出て行ったのを見て女王は『やられた!』

と心の中で思ったが、悔しかったので平然を装うことにした。



その夜ピダムは女王の体を隈無く揉んだとか、揉まなかったとか…

事実を知っているのは当人たちだけ。



終わり。今日残り11分しかなくてミアネヨ<(_ _)>




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2012_04
14
(Sat)00:00

SSS私のピダム 春の宵


昼間は春らしい陽気でしたのに、お天気崩れてしまいましたね。

でも雨は雨で風情があるのでそんな晩もお酒を少し飲んでほろ酔いになるとそれはそれで又楽し♪

週末はついつい夜更かししてしまいます。

昨日一昨日とパスワード限定SSでしたので、今晩はパスワード無しにしたいと思って…

こんなお話になりました。少し短いです。










「ピダム…」


「はい、陛下」

内苑を司量部令ピダムを伴ってそぞろ歩いていた女王が少し後ろを歩くピダムに声を掛けた。


「美しいなぁ…」


桜の花弁が風に乗って舞散る姿に女王は痛く感動して足を止めた。

風に舞う花弁を手で掴むような仕草を時折しながら、微笑んでいる。

ピダムも共に足を止め、桜吹雪の中で女王の姿だけを追っている。

(美しいのは陛下、貴女です)


そんなピダムの様子に気が付いた女王は


「お前がそんなに熱心に桜を愛でるなんて…知らなかったぞ!」

ピダムも優しい笑顔で答える。


「はい、陛下」

(いえ、陛下。そうではありません。私が見ているのは桜ではなく、貴女唯お一人!)


そんな二人のちぐはぐな想いを他所に桜は風に舞い、将に春爛漫。

内苑には様々な種類の花が植えられている。

桜も垂れ桜はまだ8分咲きで桃色がかったその風情は薄紅色の物とは違い、可憐で美しかった。

連翹や雪柳、水仙も色とりどりに咲き誇り、女王の目を楽しませている。


「ピダム、覚えているか?昔まだ公主だった頃にお前が良く連れて行ってくれたあの菜の花畑を…」


「はい、陛下。覚えております」


「あの菜の花は今年も咲いているだろうか?」


「はい、恐らくは…」

そう答えるしかなかったピダムを見て女王は


「ああ、お前も宮中から滅多に出ることなどないのに、解る筈はないな…」

そう、淋しそうに笑った女王の顔がピダムの心に棘のように刺さった。





***

その夜、女王の執務室を訪れたピダムは部屋に入るなり息を飲んだ。

何処から切り出して来たのか解らなかったが見事な桜の一枝と幾つもの大きな花器に沢山の菜の花が活けてあり、卓の上には彩り鮮やかな料理と酒が用意されていた。

政務報告の為にやって来たピダムはいつも通りの黒衣に政務報告書を携え、その場に立ち尽くしている。


「どうした?ピダム。何故座らぬのだ?」


女王がそう言ったのでピダムは


「私はお伺いする時間と場所を間違ったのではないかと、そう思いまして……何方かいらっしゃるのではありませんか?」


女王は「ふふふっ」と含み笑いをしてからピダムに


「こんな夜更けに誰を此所に呼ぶと言うのだ?お前と今宵は酒を飲みながら昔語りがしたいと思ってな、用意したのだ!」


「陛下…」


「とにかく飲もうではないか」


そうして女王とピダムは二人で桜と菜の花を肴に杯と杯を酌み交わし始めた。

互いの杯に酒を注ぎ、それを重ねる度に酔いが回り、二人の気持ちはそれに釣られてどんどんと昔へと戻り、数刻後にはすっかり出来上がっていた。


「陛下、そろそろ寝ませんか?」


「いや、まだまだ大丈夫だ。ピダム…私は眠くない」


ピダムは今までも何度も女王のその言葉を信じて眠れぬ夜を過ごして来た。

今夜も悶々とした夜を送ることを考えると、そろそろこの辺りで閨に女王を連れて行きたい所だった。

仕方ないのでピダムは女王に近付くと背後から女王を抱き締めて、こう切ない声音で囁いた。


「私のトンマナ…」


酔いが回って自分は公主なのだとすっかり思い込んでいる女王はその言葉に心を持って行かれた。


「ピダ…ム…」


女王はピダムに体を預けてピダムの体温を感じ、その香りに浸った。



その夜、女王の甘い矯声とピダムの満足気な吐息が菜の花の香りと共に仁康殿から漂うように微かに聞こえた。



春の夜、朧月の甘い調べにピダムは酔いしれ…

その朧月は漆黒の闇に抱かれながらも雲の隙間から菜の花畑をこっそりと垣間見ていた。


春の中の春の宵…


恋人たちは薄紅色に肌を染める。






☆★☆★☆

管理人、雪柳よりも菜の花が好きなのではないかと思うくらいにSSに菜の花登場してます(笑)

昨日車窓から見た河岸に群生している菜の花がとても綺麗で忘れられなかったのでした。



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2012_04
15
(Sun)00:21

☆お礼&ご報告☆



ご訪問下さった全ての皆様へ




昨日、拍手200打達成致しました(^-^)v

ありがとうございましたm(__)m

感謝!感激!!本当に嬉しいです♪

拍手を頂くとSSを書く励みになります。

自分の書いたSSを誰かが読んで下さるだけでも有り難いのに、拍手まで下さる。

それって本当に嬉しいことです(^з^)-☆


これからも皆様に少しでも良かったなぁと思って頂けるようなSSが書けるように精進して行きたいと思います。

本当にありがとうございましたm(__)m


昨日の朝4時台に拍手して下さいました方、あなたが200拍手目の方です!

もし何かリクエストありましたら、匿名で構いませんので何処かにこっそり書き込んで下さい。

お待ちしております。

宜しくお願いします(^з^)-☆



管理人テヤン
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2012_04
15
(Sun)11:30

☆深夜公開SSの拍手コメントへの返礼☆



 ̄(=∵=) ̄ピ様へ 


こんにちは~(^3^)/


>祝!深夜営業(笑) 

ありがとうございますm(__)m
少し人目を避けたい内容が含まれておりましたので(←えっ)
 ̄(=∵=) ̄ピ様の専売特許をお借りしてしまいました(^-^ゞ
今朝方、そちらの玄関先に甘口人参届きませんでしたか


> 昼も夜も翻弄されるピダムですか?
はい。当初の予定では「阿修羅」のピダムを描くつもりでしたが…
陛下命なピダムですから
こうなりました(笑)


> 奔放?な女王というか王なら相手を抱いて当たり前という気もして

この ̄(=∵=) ̄ピ様の言葉に勇気を頂きました!
自由奔放な女王と阿修羅になりたいピダムのお話、時々?載せて行こうかと思っています。

コメントありがとうございましたm(__)m



最後に、深夜公開only「香り高い女帝の塔  おまけ」にご訪問下さった皆様、ありがとうございました。

これからもちらほらと公開して行けたら良いなあと思っております(^3^)/







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2012_04
16
(Mon)18:19

SSSゴヌクからの手紙 赤と黒6


テレビ東京で「善徳女王」が始まってから、すっかりピダムLOVEになって(まだ登場してないのに(((^_^;))しまい、ゴヌクが部屋の片隅で沈んでいたので…

今日は久しぶりに短いですが「赤と黒」の続きを書きました!

この次のお話は日本でデートの予定です。






ゴヌクと冬山で別れてからテラは仕事に没頭した。

ソウルにあるヘシン傘下のデパートの全面改装計画。

都会にいながらも森林の中にいるような安らぎを見い出せるように照明や壁紙、床板、空調などに工夫を凝らした。

ゴヌクと過ごした心満ち足りた冬山のイメージをふんだんに盛り込んで、カップルでも家族でも一日中、デパートにいても飽きずに過ごせるカフェやレストラン、アミューズメント、レストルーム等々さながらリゾート施設のようなデパートに生まれ変わった。

そしてリニューアル当日からデパートの売り上げは鰻登りで、今ではソウルの観光名所になる程だった。

仕事に忙殺されたテラはゴヌクに会えない寂しさを感じる間もなかった。

いや寧ろゴヌクと次に会える日を夢見て毎日邁進していた。



そんなある夜。

家に戻るとリビングのテーブルの上に小包が置かれていた。

スイスのゴヌクからソダムとテラに宛てた物だった。

テラは胸躍らせて包みを開いた。

近くにいたソダムがテラに声をかけて来た。


「お母さん、誰から?」


「スイスの天使のおじさんからよ」


「天使のおじさん♪」


ソダムは満面の笑顔で包みの中を覗き込む。


「あっ、熊さんだ!」


テラはソダムへ熊のぬいぐるみを手渡すと同封された手紙を読み始めた。





愛するテラへ

元気で過ごしてることと思う。

僕も変わりなくやっているよ。

山の仕事もそろそろ終わりだから…

君の顔を見に一度そちらへ行こうと思っている。


5月10日の午後到着予定。


ゴヌク




「えっ?こっちへ?……一生来ないって言ってたのに」


とクスっと笑いながらそう呟くとカレンダーに目を向けた。



「今日は8日だから…明後日ってことね」





仁川空港に降り立ったゴヌクは白いパーカーに洗いざらしのジーンズというラフな格好にサングラスで顔は殆ど隠れていたが…

ゴヌクとすれ違う女性は必ず振り返ってゴヌクを見た。

エロスの神の愛情を受けて生まれた輝きは隠そうとしても隠すことは出来ない。



ラベンダー色のカシュクールのブラウスを着たテラはVIPラウンジに座りジンジャーティーを飲みながら、ゴヌクが現れるのを待っている。






★☆★☆★

続きます。

実は管理人、携帯に幾つかSSを残したままになってました(^-^ゞ
スマホかPCで打ち直し(((^_^;) しないと…
少し時間を下さいm(__)m










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2012_04
17
(Tue)22:05

☆新大久保・お薦め商品☆

本日、新大久保へ友人と3人で行って参りました(^o^)/

お天気危ぶまれましたが、なんとかもってくれました。ラッキーでした

今日は管理人が最近、良く買うお薦め商品をご紹介したいと思います。

先ずは「ソウル市場」で売っている『万能の素』¥980 味噌汁にちょっぴり入れれば韓国風チゲに変身炒め物、鍋にも何でも使えます。紹介した友人たちは皆ハマっています。管理人一押し。

新大久保




お次は「カナダラ饅頭」カナダラは韓国語で胡桃の意。人形焼きよりも餡はあまり甘くなくて、胡桃の粒が一つ入ってるので芳ばしくて、とっても美味しいです。通称イケメン通りの職安通りに近いところで売ってます。一個50円、10個から

新大久保



激安パック。1枚30円、30枚買うとナイトジェルが貰えます!お店によってはパック何枚かオマケしてくれたり、そのお店お店によって色々サービスあり。

新大久保


最後はナムギルグッズ、メモとボールペン。ボールペンはセールで¥100になってました(セールはナムギルだけじゃないので安心して下さいm(__)m)

新大久保


お昼はキンパ(海苔巻き)と味噌チゲとトッポッギを食べました

新大久保


ラーメン10個も買って(チャンポン麺)大荷物を抱え、キムチの香りを周りに振り撒きながら帰宅しました。

本日も充実した新大久保探索でした



☆お詫び
先ほど下書きの記事が一時的にアップしてしまったようです。ごめんなさい<(_ _)>


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2012_04
18
(Wed)19:00

SS私のピダム 外伝 蓮華草


昨日の不安定なお天気とはガラリと変わって・・・

今日は洗濯物を沢山干したくなるような良いお天気でした!!

そして本日辺りにナムギルさんの日本版「Into the Wild」が届いた方も多かったのではないでしょうか?

予約の中から50名×2 100名の方にポスターが付くそうです。

更に1名には等身大ポスター(もしかしたらこのブログで私が一緒に写メったあのポスター?)が付くのだそうです!!!!

さてさてご自宅に到着した荷物大きかったですか?

それとも普通の本が入るサイズでしたか?



今日のお話は外伝なのでパスワード記事にしようかと思いましたが・・・

危ないところはなさそうなので(笑)

パスワードをかけないことにしました。

ちょっと短めです<(_ _)>

SS私のピダム 外伝 蓮華草 の続きを読む »

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2012_04
19
(Thu)13:45

☆再びのマイブーム☆


毎朝、テレビをつけると「善徳女王」が見られる、この幸せ(*^_^*)

まだ再来週までウリピダムは登場しませんが・・・気分は盛り上がり(笑)

むかーし大好きだったYou Tube作品を引っ張り出して来て見ております。

「鷄林(ケリム)の恋人」

皆さん既にご存じだと思いますが司量部令ピダムが朗徒トンマンと出逢い、元気ハツラツなトンマンをピダムが好きになり、公主に復権したトンマンと王様の許可も頂き、晴れて結ばれるというハッピーエンドなお話です!!!

上手く繋げてあるので、見ていて顔が独りでにニヘラ~としてしまう作品です。

まだご覧になっていない方、既に見ちゃったけど又見ても良いかな~と思う方は下の「鶏林の恋人」をポチっとして見て下さい。


鷄林の恋人



如何でしたか?

またまた妄想モードオンになってしまいそうな管理人(^^ゞ

あのラストピダムを最初に観終わった時にこの作品がどれだけ管理人の心を癒してくれたか…

心温まる素敵な作品です
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2012_04
20
(Fri)22:10

SS私のピダム 月を隠す雲

皆様、こんばんは~(^o^)/

今日はお天気が午後から崩れるとの予想でしたが何とかもちましたね!

管理人は本日は剣客商売をして参りました。

現在、ワインを呑みながらこのご挨拶を書いております(本文は既に書き終えてました(笑)

今回はピダムの乱寸前のお話です。

これはあくまで管理人の妄想ですm(__)m

トンピの日常を書きたいのですが…女王時代はどうしても儚げな話になってしまって(((^_^;)

宜しかったらお読みになって下さい。





百済が内侵して大耶城を攻め落としたとの知らせが入り、急遽開かれた便殿会議で女王がピダムを上大等に任命した。

ピダムと共にこの徐羅伐に残り死を覚悟しての防戦をする為だ。

大将軍ユシンは悔しかった。

女王が選んだ男が自分ではなく、公主時代から女王を共に支えて来た双璧の片割れピダムだったからだ。


(やはり陛下は私ではなくピダムをお選びになるのか!)

ユシンの不満は更に大きく膨らんでいった。

(陛下はピダムばかりを重用される。確かに奴は見目良く、貴族の女たちや女官の間でも噂になる程に女の扱いが上手い。だからと言って浮いた話がある訳でもなく、妻子や妾もいない。常に陛下だけに尽くしている。そう考えれば最もなことなのだがな…だが、私も陛下を愛しているのだ。この想いはピダムお前には負けない。陛下の隣に立てる男がお前一人ではないのだと、必ず解らせてやる。先ずは大耶城の奪還が優先だ!陛下にお伺いを立てて見よう。ご許可が出次第、出陣しようぞ)


ユシンが仁康殿に赴くと女王とピダムの姿がまだ廊下にあった。

ユシンは咄嗟に物陰に隠れて二人の会話に耳をそばだてた。


「ピダム…すまぬ」


「陛下…何をおっしゃるのですか?」


「謝ってはならぬというのだろう?」


「はい。陛下…」


「だがしかし、お前を又巻き込んでしまった。本当ならお前はチュンチュと共に秘宮に行き、徐羅伐陥落後の立案を立てるべきなのに…私の我が儘に付き合わせてしまった。神国を思うならお前を手放すべきなのだ…」


「陛下…」

女王の困り果てた様子を見たピダムは女王の手を握って囁いた。


「私に取っての神国は陛下です。陛下を救えずして神国が残ったとしても何の意味が有りましょうか?」


「ピダ…ム…」

やっと声にした女王は額に汗を滲ませ、ふらりと倒れそうになった。

それをピダムが支え

「陛下…ご無理をなされてはお身体に障ります。お部屋でお休みになられて下さい」

そう言って女王をさっと抱き上げた。

されるがままに女王はピダムの胸にその身を預け、まるで幼子のように安心仕切った顔をしている。

そんな二人を見てしまったユシンの胸はどす黒い嫉妬の塊で満たされた。

(陛下は何故ピダムにだけ己の弱さをさらけ出すのですか?私では駄目なのですか?伽耶の末裔と蔑まされて来た私に光を与えて下さったのは陛下でしたのに。その陛下が私を無視されるのなら……そんなにピダムが宜しいのなら……陛下の愛するそのピダムをいつか必ず陛下の御前で殺して見せましょう)


ユシンは残虐な想いを胸に秘めながら女王の元を訪れた。

女官がユシンの来訪を告げた。

既に女王の仮面を外したトンマンであったが…急ぎ取り繕うと椅子に座りピダムと共にユシンを迎えた。


「何か大事があったのか?」


(大事?…ピダムと共に居られることが大将軍たる私の進言よりも大事だと言うことですか?)


「大耶城には私をお遣わしになって下さい。必ず百済から奪い返してご覧に入れます」


「ユシン公、そなたの気持ちは良く解った。だが今宵は上大等と徐羅伐の防衛線を何処に設けるか、誰を徐羅伐に残すのか話し合うつもりだ。それも踏まえて大耶城のことも考えよう。明日の朝にもう一度来ては貰えぬか?」


「はい。陛下」


ユシンは顔色も変えず胸に刃を抱いたまま、仁康殿を後にした。




「ピダム…ユシンに先ほどの話を聞かれたのではあるまいか?」

女王の顔が更に苦しそうに見える。

ピダムは女王の目を見詰めながら


「陛下…例え聞かれたとしても心配なさいますな。ピダムがお側にいる限り必ず陛下をお守り致します。今は早く横になって下さい。後程様子を見に再び参ります」

そう言って女官に女王の支度を促すとピダムは部屋を出て行った。




***

ピダムが再び女王の部屋を訪れると女王は窓辺に座り、外を眺めていた。

今宵の月は満月に近く明るく輝いていたが時折雲がかかり、それが一層風情を増していた。


「陛下…」


「ピダム来たのか?気付かなかった」


「…」


「今宵の月は美しい。此方で一緒に見ないか…」


女王に誘われて、ピダムは窓辺へと近付く


「陛下…確かに今宵の月は美しいと思います。ですが彼方の雲が月を覆う頃には雨が降りだしそうです。それと……灯りを点したままでの窓辺は危険です」

ピダムはそう言うと部屋の灯明を一つだけ残して他は統べて吹き消した。


「ピダム…」

女王は少しばかり驚いたが…暗かりに目が慣れると再び月を見始めた。


「神国が危機に瀕していると言うのに…月は変わらずに美しい。女王でいることを忘れた訳ではないが、月を見ていると人とは小さな存在だと思い知らされる…今日は泣き言ばかり言っているな…ふふふっ」


女王の寛いだ様子にピダムの目元は幾分弛んだ。

そうして暫くの間、女王の側に寄り添うように佇んでいた。


(本当は此のまま陛下を私の腕の中に閉じ込めて如何なる荒浪からもお守りしたい…だが、今は神国の危急存亡の秋…陛下をお守りする為にはこの徐羅伐を守り通さねば!)

ピダムがそう思ったのを感じ取ったように女王が口を開いた。


「ピダム…月に大きな雲が懸かってしまった。そろそろ月見は止めろと言う事だな。灯りを点すように女官を呼んでくれ」

そして又窓の外の月を眺めている。


「はい。陛下…」


ピダムはそう返事をすると足音も立てずに女王に近付き、後ろから女王を抱き締めた。


「陛下…ほんの少しだけ此のままで居て下さい」


「ピダム…」


女王はピダムの腕に自分の腕を重ねて


「お前と一緒なら何も怖くない。だが…」


「陛下。何もおっしゃらないで下さい」



ピダムはそう言うと女王の首筋にある三日月形の痣に口付けを落とした。


「あっ…ピダム…」


女王の矯声に誘われるようにピダムは女王を此方に向かせるとそっと唇に触れた。

女王もそれに呼応し、互いの存在を確かめるように唇を合わせ続けた。


これから訪れるであろう嵐を他所に魂を寄せ合う二人。

それを月だけがそっと見詰めている。

その月ももうすぐ厚い雲に隠され、天も涙を落とし始めるだろう。

天に輝く月を雨雲が隠すように、神国も百済と…

そして大将軍によって大きく揺らごうとしていた。





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2012_04
22
(Sun)00:31

☆4月21日の拍手コメントへの返礼☆


鍵コメ様へ


初めまして、管理人のテヤンと申します。

「再びのマイブーム」への拍手コメントありがとうございましたm(__)m

司量部令ピダムと朗徒トンマンの出逢いから始まった「鶏林の恋人」微笑ましいストーリー展開ですよね♪

このYou Tubeは「善徳女王」のファンの方があのラストを見て、どうしてもトンピに幸せになって欲しいと願って製作したのだと聞いてます。

当時、ラストピダムを見ては涙し、辛くて悲しくて…夜中にYou Tubeを徘徊して探したのを覚えています。

>公主と 司量部令の二人が絵 になって(ほれぼれ )いいですね~!こ んな幸せな動画もっ とあればいいのに。 萌え萌えです~

鍵コメ様にも見て頂けてトンピも喜んでいるのではないでしょうか(^O^)

是非また遊びに入らして下さいね(^з^)-☆

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2012_04
25
(Wed)22:04

☆遅くなりましたが・・・☆


皆様、こんばんは~(^o^)丿

管理人ナムギルさんの日本版「Into the Wild」買わないつもりでした。

でも、友人が持っているのをちらっと見せて貰ったら韓国版と仕様が違うのと紙の質が良いので写真も何だか良く見えたので・・・

ついポチっとしちゃいました(笑)

今日の夕方に届いて、付いていたDVDを見たら・・・「愛しては駄目ですか」に付いていたDVDと画像は同じでしたが音楽が違ってました!!

可愛くて、セクシーで、お茶目なナムギルさん全開ですね♪

テレビ東京版「善徳女王」いよいよ来週からピダム登場かと思うと今からドキドキの管理人です(←馬鹿ですね~)



話変わりますが・・・最近始まった「ペク・ドンス」にナム・ジヒョン(子トンマン)がジソンの子役を演じ、「根の深い木」にシン・セギョン(子チョンミョン)がソイ役で出演しています。

管理人的には凄いタイミングだな~(善徳が地上波に下りたのと)、これも縁だな!なんて勝手に思って楽しみに見ています。

どちらの作品も脚本が良く練りこんであるので、見ていてとても面白いです。

管理人一押しは「ペク・ドンス」の方です。善徳でチュンチュ役を演じたユ・スンホがヨウンという主人公のライバル役を男っぽく色っぽく演じています。

惚れちゃいそうです

若者世代の三角関係と同時に熟年世代の三角関係が描かれて行くんですが・・・

熟年世代のおじさま2人がまたまた良いんですよ~(←おじさまな管理人、え)

チョン・グァンリョル(朱蒙の王様、ホジュンなど)とチェ・ミンス(太王四神記の長老役)が一人の女を巡って火花を散らしながらも微妙な関係なんです。

二人とも剣豪でそりゃあ滅茶苦茶強いです。

二人に愛される役、管理人変わりたいです(*^^)v

と詰まらない話を長々としてしましましたが、お時間ございましたら是非「ペク・ドンス」「根の深い木」ご覧になって見て下さい。

それとナムギルさんの写真集「Into the Wild」もポチっとお願いします(^_-)-☆



☆追伸・ナムギルさんだけさん付けでごめんなさい<(_ _)>
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2012_04
27
(Fri)23:50

Gil-story その2(追記あり)






ギル友に誰でもなれる!

登録方法はまだ発表されていませんが、7月に向けて着々と準備が進んでいますね~

ドキドキo(^o^)oワクワクo(^o^)o

早くナムギルの新しいショットが見たい管理人でした。



追記・この画面の右上にK E J ってアルファベットが入ってるの知ってはいたんですが…
ポチっと押したら英語と日本語に変換されるんですね!

ああっ、知りませんでした(^-^ゞ



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2012_04
28
(Sat)11:01

SS私のピダム 道行き



皆様、こんにちは~(^o^)/

今日からGWがスタートしました。

お出掛けされる方も多いのでしょうね。

管理人は前半は特に予定もなく、時間があればSSを書いたり、色々なブログを見て廻ろうかな、なんて思っています。


テレビ東京版「善徳女王」ウリピダムの登場は火曜日からになります。

月曜日は前半のダイジェストが放送されるようです(←がっくしな管理人(笑)

でも見逃したり、今から見る方には朗報です!

管理人も更にチェック入れたいと思います。


拍手コメントへの返信、もう少しお待ち下さいね~m(__)m

では、SS私のピダム 道行き をどうぞ。

最後の方に少し(でもないかも)いやらしい表現が出て来ますのでご注意下さい(*^^*)








木々の緑が萌え、太陽からの日差しが眩しい季節、青々とした草を踏み締めて馬を走らせる男女がいた。

前を走る艶の良い黒い毛並みの馬に騎乗した男が手綱を引いて馬の速度を緩めると、少し後ろを走る栗毛の馬に乗った女に声を掛けた。


「奥方さま」


貴婦人らしい女は笠に薄桃色の垂れ絹をつけている為に何処の誰なのか、傍目からは分からない。

なだらかな坂を登りきった所にある平らかな丘で二人は馬を止めて、眼前に拡がる雄大な山々とその間にある川の流れに添うような平地を眺めた。

太陽からの照り返しで川が輝いて見える。

男は左手にある山の中腹に小さく見える建物を指差しながら

「彼方に見えるのが今晩私たちが宿泊する予定の山荘です。彼処からの日没の眺めを奥方さまにも是非御覧頂きたく…休みを取らずに参りますが…」


女はその言葉を遮るように

「ああっ大丈夫だ。このまま参ろう」

と返事をした。

そうして又二人は馬を連れ立って走らせるのだった。




***

3月ほど前に上将軍ユシンの案により女王の行幸が便殿会議で決定された。

その後、女王の行幸先の下準備の為に司量部令自らが現地に赴き、あらゆる調査をした。

安全が確認されると司量部令は徐羅伐に戻り女王に報告及びその日取り等を検討した。
結果、今日がその出発の日となった。

女王は行幸の総責任者は司量部令ではなく、上将軍ユシンとした。

司量部令ピダムはチュンチュと留守を預かることになっている。

女王は出発の準備を整えると絹の垂れ布を下げた笠を被り、ユシンが迎えに来るのを待っていた。

ユシンが迎えに来ると女王は無言で彼を迎えた。
側に控えているアルチョンが

「陛下はお風邪を召されて声が出ない。この行幸の間は私が陛下のお言葉を代わりに読み上げる。また拝顔も出来ない。拝顔は輿の中でのみ。ユシン公、例外はないとの王命である」


「はっ、王命仰せつかりました」

女王の美しい顔を見られないのは残念であったが、女王の一の臣下として行幸の供に選んで貰った、その事だけでユシンは自分が誇らしく思えた。

女王が輿に乗り込むと一行は行幸に出発した。




***

細い山道に入ってから、馬をゆっくりと進めた二人は西の空に陽が傾き、空に棚引く雲が茜色に染まる前に目的地に着こうとしていた。


「どうやら間に合いそうですね!」

男が「開門せよ」と門の外から命じると門は開けられ、二人は馬寄せ近くまで馬を進めた。

馬を降りた背の高い男は黒に鈍色を合わせた服を着込み、髪を一つに結い上げた美丈夫、司量部令ピダムであり。

そして彼が大分前に「奥方さま」と呼んだ女は神国の女王であった。

二人は此処に来る為に上将軍ユシンを騙し、侍衛部令アルチョンと仁康殿の女王付きの女官を巻き込んで大芝居を打った。

馬を降りた二人は夕陽を眺める為に歩き出した。

遠くから眺めた時は小さな建物に思われたがいざその中に入ると想像以上に立派な建物が幾つもあり、一番大きな建物の長い廊下を進んで行くと最も奥まった所に仁康殿の女王の部屋に模した造りの部屋があった。

さらにその部屋の西側には『月見台』と書かれた広い縁台が設えてあった。


「陛下、夕陽の落ちるのは早く、お召し替えの時間が取れません。今少しそのままでご辛抱下さい」


そう司量部令ピダムが女王に進言した。


「ピダム、この部屋は特別に設えたのか?」


「はい、陛下」


「このまま此処に住めそうだな」


くすりっと笑って女王はピダムのすぐ横を通って縁台の方に歩き出した。

女王は沈み行く太陽の残光を受けながら、茜色に染まる地平線を眺めた。

地上からでは臨めない、その壮大な眺めは女王を虜にした。



SS私のピダム 道行き の続きを読む »

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2012_04
28
(Sat)20:55

☆4月28日の拍手コメントへの返礼☆

鍵コメ様へ


いつも素敵なコメントありがとうございます


>キャー!寝る前に読もうと思っていた、深夜営業SSが終わって…る!涙! でもタイトルに見覚えが…ちょっと前にアップされて
いたSSと同じものでしょうか? 

はい。そうです!
大丈夫ですよ~(*^^*)
同じものですし、その内また公開しますし(笑)


>そしてギル友…ぜひなりたいものですが、携帯からだと難しいのかな?

どうなんでしょうね~
なんとかなるでしょう。と楽観的に考えたいテヤンです(^-^ゞ

ギル友って響きが良いです。
ナムギルのギルと韓国語の道キルを掛けてるんだと思うんですが…
日本語的に格好良い感じしますよね♪


>本当に待ちきれないですね~♪

Yes! Yes! Yes!

と思う半面…
早く見たいけど、待ってる間が一番楽しいような気もするテヤンって変ですかねぇ。
恋と同じで会えない方がより恋しくなるって、あれです(笑)
素直に愛してるって言えないそんなタイプかもしれません(←え、そんな感じには見えない。でも、ナムギルみたいに超格好いいナムジャの前では固まります(笑)


こんな変な思考の管理人ですが、懲りずにまた遊びにいらして下さいねー♪




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2012_04
29
(Sun)14:00

☆4月28日の拍手コメントへの返礼☆ その2



鍵コメ様へ


ご訪問ありがとうございます


>もうすぐ300拍手!すごいハイペースですね~♪

ありがとうございますm(__)m
これも鍵コメ様はじめ、皆さまのお蔭です。
前にも書いたと思うのですが、お一人でも管理人のSSを読んで下さる方がいる限り続けて行こうと思っていますし、ナムギルLoveがあれば寝不足も乗り越えられるし(笑)
頑張りま~す。


>ナムさん除隊まで、この少女のような(笑)ドキドキ感を楽しんでいきましょうvv

Yes! ネー! はいっ!
本当にナムギル除隊目前まで迫ってきました
将にジェットコースターに座ってスタートを待ってる感じですかね~
あっ(((^_^;)それじゃ少女じゃなくて只のお子ちゃまになっちゃいますね(笑)


>因みにナムさん写真集…しっかりゲットしました! 時間がなくて一回しか目を通していません。連休明けには少し落ち着きそうなので、ゆっくり堪能します♪

管理人は勿体なくてページをなかなか捲れないでいます(←ナムギルに手垢つけたくない(笑)
どうか鍵コメ様が沢山写真集が見られて、メイキングDVDも観られて、ナムギル三昧出来ますように。

少しハイペース過ぎて、管理人自身どうなってしまうか多少の不安はありますが…
やらないよりはやってしまえ!が信条の管理人なので、前だけ見て走って行きます。
道の先には…ナムギルが待ってると妄想しながら。

これからもよろしくお願い致しまーす(^3^)/




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