風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

SSS私のピダム 雷鳴

皆さん、こんばんは~(^o^)丿

暑い一日が終わったのに…夜になっても暑い。
今夜は東京、熱帯夜みたいですね~
ふ~~っ、いつになったら涼しくなるんでしょう?

今夜のSSは夏の終わりの頃に書いたお話です。
なので管理人がピダムLoveなトンマンモードになる前になりますね♪

このお話を今読み返すと管理人はちょっぴりシニカルなピダムが好みのようです
大人で余裕があって、そして愛する女性に心配を掛けまいと配慮も出来る有能な男、ピダム。
そしてその姿は爽やかでありながら色気を兼ね備えた美丈夫♪
あーーー、やっぱり好きだ!!!ピダム!!!!!


宜しかったら続きをポチっとしてお読み下さいね~(^^♪







気持ちの良いくらいに晴れ渡る空に…

入道雲がにょきにょきと沸き上がって、見る見る内に空を駆け昇って行くのが見える…

女王は空を見上げて…
今日も遅くに一雨来るかもしれないと思うのだった。



***


朝方、目覚めると既に気温は上がり、首の後ろはじっとりと汗で湿っていた。
女官の差し出す手桶で顔を洗い、濡れた布で身体を拭くと幾分さぱりとした気分になった。


「陛下、お飲み物は冷たい物になさいますか?それとも何時ものように温かいお茶をお持ち致しますか?如何なさいますか?」


朝からあまりに暑いせいか、女官も鼻の頭に汗をかいている。
少し離れたところで身支度を整えているピダムに女王が声を掛けた。


「ピダム…お前はどうする?今日は特に用事もないからゆっくり朝膳を食べて行くが良い」


ピダムは既に司量部令の黒衣に身を包んで、鏡の前で髪を櫛梳っている。
髪を纏めたピダムは晴れやかな顔で女王の前に進み出ると


「私は仕事がありますので、お茶だけ頂いて参ります」


微笑みながらそう答えた。すると女王は


「そうか、解った。それでは何時ものように温かいお茶を2人分用意してくれ。朝膳は私の分だけを頼む」


そう女官に伝えるとピダムの方を向いて話始めた。


「ピダム…そんなに急がねばならない仕事が沢山あるのか?」


「陛下…それは陛下の方が良くご存知ではありませんか?違いますか?」


ピダムはにっこり笑いながら女王を見た。
女王は眉根を寄せながら


「ピダム…朝から嫌味を申すな!私はお前を心配して…いや、違う。私はお前に…」


其処まで言うと女王は黙りこくってしまった。


「陛下…?如何されましたか?」


そう言うと、ピダムは椅子から立ち上がり、女王の直ぐ横まで来て女王の耳元でこう囁いた。


「陛下…まだ私が暇乞いもしていないのに…もう今宵のことをお考えになったのですか?」


片方の口の端を上げて爽やかに笑った。


「ピダム!」


女王は幾分声を荒立てて、ピダムの名を呼んだ。
ピダムは女王の剣幕も何処吹く風の如く…
再び耳元に口を寄せて…


「陛下…今宵はなるべく早く此方へ参りますので…」


其処まで言うと外から声が掛かった。


「陛下…お茶をお持ち致しました」


女官が茶を盆に乗せて運んで来た。
ピダムは横目で女官の一挙手一投足を見ながら、未だに女王の耳元に顔を近付けたまま…


「陛下…愛しております」


女官が居るにも関わらずに不埒なことを言葉にするピダムをキッと睨みながらも…
心の中では悦びに震える女王であった。

茶をゆっくりと啜り飲み終えたピダムは女王に別れの挨拶すると仁康殿を後にしたのだった。




**


朝膳の粥を食べながら女王は昨晩のことを思い出していた。

昨夜ピダムが女王の寝室を訪れたのは夜も大分更けた頃だった。
女王は読書をしながらピダムを待っていたが…椅子に座ってうとうとしていたらしかった。
ピダムに声をかけられ「はっ」として起きると

「陛下…遅くなって申し訳ありません」

と頭を下げるピダムが居た。


「何かあったのか?ピダム…」

と女王がピダムに問いただすと…ピダムはその日に起きた出来事を話し始めた。


昨日の宵の口に司量部の牢屋で囚人が首を括って亡くなってしまった。
司量部での拷問はよっぽどのことが無い限り、厳しくはない。
何故、囚人が首を括ったのか、それを調べる為に司量部令であるピダムが直々に検分することになった。
牢屋を取り仕切るナタクに話を聞いたが特に変わったこともなく、左右の牢にいた囚人にもそれまでの様子を聞いても何も解らず仕舞いだった。
だが、囚人の死体を見てピダムは愕然とした。

これはただの首吊りではない。
肌の色が赤黒く変色している。
誰かに毒を漏られた故に、苦しむ前に命をたったのだ。
ゆっくりと身体を侵していくこの毒を誰がこやつに盛ったのか?
いや、それよりも何故こやつを殺さねばならなかったのか?
調べてみる必要があるな。


早速、ピダムはヨムジョンとポジョンを執務室に呼んで指示を出した。
最近、新しく徐羅伐にやってきた唐からの商人の中で荒稼ぎしている者、闇商人の中で『遅毒』を扱っている者、これを徹底的に調べよと。
命を受けた二人は足早に執務室を後にした。

次にピダムはとある女官を呼び出してチュンチュの動きの一部始終を問いただした。


「何、チュンチュが唐の高官と秘密裏に会っただと?」


「はい、ここ最近、頻繁に」


「…そうか、ご苦労だった。引き続きチュンチュを監視しろ。正体がバレないように気をつけろ」


「はい、ピダム様」


女官が出て行くと、一人司量部令の執務室でピダムは思案を巡らせた。

何が目的なんだ?
チュンチュと唐…
まさかとは思うが『副君』になる為に唐の力を借りようとしているのか?
では『遅毒』は?
誰を暗殺しようと…陛下か?…それとも私か?
チュンチュは陛下を愛している。よもや、陛下を殺すことはしないはず。
だとしたら標的は私だな…

ピダムはチュンチュが薄ら笑いをしている顔を思い浮かべた。
チュンチュ…出会った時から気に食わない奴だったが…よもや、命のやり取りをすることになろうとはな…
最も王宮と言う所はそんな所だ。
陛下がいらっしゃるから私は此処にいる。
ただそれだけのこと。

陛下には余計なことは話すまい。
牢屋で囚人が首を括って死んだ。
その事実だけを話せば良い。

ピダムはふーっと息を吐くと、椅子に座ったまま目を閉じた。





***

話は翌日の夕暮れ時に戻り…


全てを焼き尽くすような太陽も既に西の地平線に沈んだ頃に…ゴロゴロと雷の鳴る音が遠くで聞こえた。
稲妻が走るのが見える。


「綺麗だな…見ている分には…」


女王がポツリと吐き出すように言った。





夜の帳がすっかり下りた頃に、徐羅伐にも何本かの稲妻が天からどどんと堕ち、その内に土砂降りの雨が降り始めた。

周りの音は掻き消され、女王は一人寝室にある机の前に座り、読みかけの上書を紐解いた。

小半時ほどそうしていると…

「陛下…ピダムです」と扉の外から声がかかり、何時ものように「入れ」と答えると…
政務報告書を持ったピダムがフラりと入って来た。


「陛下…お待たせして申し訳ありません」


顔を上げたピダムの髪から雨の雫が滴り落ちるのを見た女王はそれがピダムが流した『涙』のようにも見えて…
机の側に置いてあった布で雫をそっと拭き取った。


「陛下…」


「ピダム…濡れてしまっている。着替えをするか?」


そう聞かれたピダムは首を横に振りながら


「いいえ、その必要は御座いません」


「だが、政務報告は如何するのだ?」


「陛下、今宵はさほど重要な案件はございません。寝物語りで十分かと…」


そう言うと上衣をさらりと脱いだ。


「それにこうすればもう着替える必要もありません。陛下…」


「ピダム…お前と言う奴は…ふふっ」


女王は微笑みながらピダムに近付き…ピダムの唇に己の唇を重ねた。
濃厚な口付けがなされ…
水音だけが二人を包む…と思われた瞬間…

どどーんと言う音と共に雷が堕ちた。

女王がびくんと身体を強ばらせピダムの腕の中で震えている。


「陛下…大丈夫ですよ。天はまだまだ貴女を必要としている筈ですから…」


「ピダム…」


そう言うとピダムは女王の背中をゆっくりと撫でながら、再び口付けを始めた。





時折、窓の隙間から閃光が漏れて…
絡み合う二人の肢体が暗闇に浮かび上がる。

女王が口を開いた。


「…ぁ、ピダ、ム…雷の光、美しいと…思わ、ないか?」


「…確かにあれは神のごときに美しい光ですが…」


ピダムは女王の耳元に唇を寄せて、なだらかな身体の線をなぞりながら囁く。


「でも、私にとって陛下のこの艶かしい白い玉体よりも美しいものなど御座いません」


ピダムは愛しそうに女王に口付けをすると…激しく腰を動かし女王を己の虜にした。








魑魅魍魎の住まう王宮を暗雲が覆う今…

天の雷(いかずち)の声鳴りやまず…

愛しき女(ひと)をその腕(かいな)に抱き止め

両刃の剣を暫し納める

ぬばたまの夜











☆最後までお読み頂きありがとうございました<(_ _)>

今回は濡れ場を端折ってしまいました(笑)



最近、また少しずつ古いSSにも拍手を頂いています。
とても嬉しいことです(#^.^#)
管理人は現代物の『SSS私のピダム AB型な貴方』が結構お気に入りだったりします。
きっと、ナム君の姿を久しぶりに観てフィーバーして書いた作品だからかもしれませんね♪







スポンサーサイト

Comment

Post Comment

(設定しておくと後でPC版から編集できます)
非公開コメント

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。