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SSS私のピダム 闇夜

皆さん、こんばんは~(^o^)丿

今日は思っていたよりも気温が上がって暑い一日となりました。

管理人はやや?病み上がりだったので、今日は無理をせず剣客商売も1時間ちょっとで終了!

夏の疲れが出やすい時期ですので、皆さんもどうぞお体ご自愛下さいね~~


今夜は少しだけ誰かに甘えたかった管理人がこうだったら良いのになぁと思いながら描いた『SSS私のピダム 闇夜』をお送りします。

続きをポチっとしてお読みになって下さいね~(^^♪








月が欠け、また満ちるように…

人の心もどんなに猜疑心や嫉妬に苛まれたとしても…何時かはそれを乗り越えて満たされる日が来ると…そう信じていたい。

今宵は闇夜。

月はその姿を隠し、見ることは出来ない。





女王は一人読書をしながらピダムがやって来るのを待っていた。
今日は政務が早く片付いた為に夕刻には湯殿へと行き、その後夕膳も早くに取ることが出来た。
いつもはピダムを待たせるくらいの時間になってしまうことが多いのに…
だが、こんな日に限って、今度はピダムの仕事が終わらずに此処へやって来ることが出来ないでいる…世の中上手く行かないものだと女王は思った。

闇夜のせいか、蝋燭の焔に写し出される己の影がいつもより濃くなっているような…
そんな詰まらぬことを考える時間があるということ自体が幸せだということを女王は良く理解していた。

新羅の王でなければ…ピダムと二人で何処ででも暮らせる。
しかし、新羅の王の位に昇ったからこそ、ピダムが側で支えていてくれる運命が待っていたのだとも言える。
それともまた違う運命があったのだろうか…

暫くそうして一人時間を過ごす内に…

ピダムがやって来て、いつものように扉の向こう側から


「陛下…ピダムです」


と声が聞こえたので


「ああっ、入れ」


と女王もいつもと同じように返事をした。

しかし、今宵の女王はそれがどれほど幸せなことなのかを痛いくらいに感じていた。
1日の政務を無事に終え、今日1日この新羅を守ることができ、そして1日の終わりに愛するピダムを迎えられる…



「陛下、お待たせして申し訳ありません」


と頭を垂れるピダムがあまりにも愛し過ぎて、顔を上げたピダムににっこりと微笑みかけた。
すると、ピダムが…


「陛下、何か良いことがあったのですか?」


と聞いて来たので


「いいや、何でもない」


とやや素っ気なく答えた女王であったが思い直してこう言ってみた。


「いや、何でもなくはないのだ。ピダム…お前の顔を見られて嬉しくてな…」


そう言われたピダムもにっこり笑うと


「陛下、私もです」


と言って女王の座っている正面の席に腰を下ろした。



ピダム…
お前に何と言えば今のこの気持ちが伝わるのだろうか…
何時もはお前の望むままに閨での営みに二人の時間を使ってはいるが…
たまには私の…このお前への溢れる感謝の気持ちと…そしてお前への愛を言葉で伝えたい。
こんなことを思っている私はお前にとっては疎ましい女になってしまうのだろうか…


女王がうす黙って何かを一生懸命に考えいるのが解ったピダムは女王の様子を暫く伺いながら


陛下…
今宵は何時にも増して寡黙ですね!
何をそんなに一生懸命にお考えなのですか?
折角こうして同じ時を二人で過ごしているのです…しかも夜は素早く過ぎ去って行きます。
私がじっとしているのが苦手なのはご存知ではないですか…
陛下…へ、い、か?
えっ??



突然…ガターンっと
女王は椅子から立ち上がるとピダムのすぐ側まで来てこう言った。


「ピダム、お願いがある。彼処の長椅子に座ってくれないか?」


ピダムは一瞬、はっと言う顔をしたが女王の言われるまま長椅子に座って


「これで宜しいでしょうか?」


女王は大きく頷くとピダムの横にストンっと座って


「ピダム…」


「はい、陛下…」


女王は自分の太股に手を充てて、トントンとしながら


「なぁピダム、此所で休んで見ないか?」


ピダムは驚いて


「陛下…今宵は何かございましたか?先程から…」


女王は顔を横にフルフルと振りながら


「何もない。ただ…」


「ただ、何ですか?」


そう言うとピダムは顔を近付けて女王の眸をその黒曜石の眸でじっと見詰め…
見詰められた女王は頬をうす桃色に染めながら


「ただ、ピダム…お前が愛し過ぎて、何かせずにはいられないのだ…」


そう言うとピダムの眸から逃れるように横を向いた。
女王の告白にピダムの眸はキラキラと星の煌めきを宿し、身体中の血潮が疾風のように駆け廻った。

陛下が、陛下がそのようなことをおっしゃるなんて…
これは夢か、夢を見ているのか?
ピダムは自分の頬をペシっと軽く叩いて見た。
やはり痛い!痛いということは夢ではない。そこでピダムは


「陛下…」


そう言うとそっと自分の頭を女王の腿に乗せた。


「陛下、これで宜しいでしょうか?」


「うん、ピダム…」


女王は満足そうな顔をして愛しげにピダムの頭や頬を撫でながら


「なあ、ピダム、私と一緒にいてお前は幸せなのか?」


「はい、幸せです。陛下」


ピダムはそう答えて女王の顔をじっと見詰めた。


「毎日忙しくて、夜は夜で私に付き合わされて…お前一人の時間など無いであろうに…」


ピダムはにっこり笑って見せた。


「それは陛下も同じではございませんか?陛下も毎日お忙しくて…」


女王は頭(かぶり)を横に振りながら


「私はお前が側にいてくれれば…それで良い。それだけで私は幸せなのだ…」


「陛下…」


自分への感謝の気持ちと…溢れる愛情を素直に口に出した女王の言葉にピダムは痛く感動して、満面の笑みを浮かべながら女王の頬に手を充てて


「陛下…私も幸せです。こうして貴女といられるだけで…」


その言葉が終わると同時にピダムは身体を起こすと女王の唇に唇を充てた。
啄むような口付け…
それはまだ互いが今より自由だった頃に、野原や川岸に出掛けては恋人としての時間を過ごした、その当時を二人に思い起こさせるような…
甘くて柔らかくて…そして優しい口付けだった。


「ピダム…」


「陛下…」


二人は暫くの間、互いを見詰め、互いの顔や身体に触れあい、ふふふっと笑い合いながら、じゃれあった。
蝋燭の焔に照らし出された二人の影は楽しそうに揺らめき…



再びピダムが女王に膝枕をされる格好になるとピダムがこんな話を切り出した。


「陛下…今宵は月が空に出ていませんが…陛下は砂漠を渡る時にこのような日はやはり星を頼りにお歩きになったのですか?」


「ピダム…お前も国仙と諸国を旅したのだろう。だから、おんなじだ。北にある王の星や北斗の星を頼りに…後は季節ごとに変わる星ぼしを見たりして自分の進むべき方角を常に頭に入れながら歩いていた」


「そうですか…私の場合は他にも山や川といった目印になるものがありましたから…星だけを頼りにはしていませんでした」


女王は遥か彼方の荒涼としたタクラマカン砂漠の広大な砂の海を思い出していた。


「本当にあの広大な砂漠を渡り…良くここまでたどり着けたものだな…今、思えば夢のようだ…そしてお前と出逢ったのも…」


「陛下…今宵は如何されましたか?」


「ピダム…だから何でもないと…」


ピダムは起き上がると女王を引き寄せてから、ぎゅっと抱き締めた。
抱き締められた女王もピダムの背中に腕を回して…そしてピダムの耳元でこう囁いた。


「ピダム…愛している。お前を愛している」


「陛下…」


「ピダム…もっと強く抱きしめて…」



女王が珍しく自分に甘えてくるのがピダムは嬉しくて、ピダムは女王に口付けの嵐を降らせた。


「…ぁ、ピダ、ム…んっ…」


女王はその一つ一つを唇と心で受け止め…それに答え続けた。



太陽と月が互いの光と影で美しい姿を形作るように…
女王とピダムも闇夜の晩に愛を与えあい、その心で互いを包み込む…

どんなに暗い闇に包まれようと信頼と言う『光』がある限り、闇に呑まれることはない。

仁康殿の蝋燭の焔はその夜何時までも愉しそうな二人の影をゆらゆらと写し続けていたと言う。



ピダム…お前を愛している。

ピダム…お前は私といて幸せか?












☆最後までお読み頂き、ありがとうございました<(_ _)>

女王時代はなかなかピダムに甘えることが出来ずにいる陛下ですが…

このような作品をもう少し書けたら良いなぁと思っている今日この頃です

2500打目の方の申し出がなかったので、もしもこんなリクエストしたいなぁって思ってる方がいらっしゃいましたらコメント入れて下さいね~



テンプレをミシル璽主のカラー紫色に変えてみました!

先日のオフ会でMBCドラミアの中でミシル璽主の衣装を着られて写真を撮ってらっしゃる方がいらして…
すごーく素敵だったので感化されました(笑)

秋ですし…シックな感じで…でも読み難くはありませんか?それだけが心配です


拍手コメントの返礼は明日になってしまいます。少しお待ち下さいね~(#^.^#)



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