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SSS冬の木洩れ日 赤と黒

 08,2012 22:00
皆さん、こんばんは~(^-^)/

今日は早起きして『ハングル講座』を視聴した方もいらっしゃったのではないでしょうか!
テヤンのナム友さんも無事に視聴出来たようです
良かった!良かった!!(*^^*)


今夜は久しぶりに『赤黒』のお話をUPしたいと思います♪
初めてゴヌク&ジェインのカップルで書いて見ました。
宜しかったら、続きをぽちっとしてお読みになって下さいね~(^з^)-☆





足底から上がってくる寒気が日に日に厳しさを増して行く冬の初頭。
ショッキングピンクのダウンコートを羽織りマフラーと帽子と手袋の三点セットを身に付けた完全防備の姿で外へと駆け出す。
アパートの直ぐ横にある階段を何時も通りに駆け降りるとバス停は直ぐそこだ。
朝の寒さで凍てついた道も太陽の光が降り注いでいる所だけは温かく…何とか外歩きも出来る気温を保っているようだった。

ジェインはゴヌクと待ち合わせの約束をしている店『MIEL』
高層ビルが立ち並ぶ江南の目抜通りから少し横道に入った狭い路地にある硝子張りのカフェへと急いでいた。
その店のはす向かいには韓国でも有数のjewelry shopの薔薇の看板を掲げた立派な自社ビルがあり、隣には小さいながらも手入れの行き届いた美しい公園もあって、ここ清潭洞が江南一の高級住宅街であることを感じさせている。
コジャレたカフェの手前にある心臓破りの坂を登ったせいで白い息を切らせているジェインは扉の前に立つと上がった息を整えようと深呼吸を数回繰り返した。


ゴヌクはもう来ているかしら?
お弁当のキンパ(海苔巻き)を巻くのに手間取って約束の時間に少し遅れてしまった。


重い扉を開けて入ると一番奥まったソファーの席に座っているゴヌクを見つけた。
髪を一つに後ろで束ねて、襟がVにcutされているピタリとした白いTシャツの上にざっくりと編まれた黒いカーディガンを合わせたゴヌクは一生懸命に何かに集中していた。


何をやってるのかしら?


ここからでは何をやっているのか良くは見えない。
ゴヌクも手元ばかり見ている為にジェインが入って来たことに気付いていない。
少しだけそれが癪に障ったジェインはゴヌクの側まで近付いてわざと大きな声でこう話し掛けた。


「ゴヌク…お待たせ!時間に遅れてごめんなさい」


そう謝罪の言葉を述べるジェインの姿をゴヌクは見ようともせずに返事をした。


「ああ、ジェイナ。来たのか!ちょっと待ってて。もうすぐ終わるから」


見ればゴヌクはスマートフォンの穴に外国生まれのキャラクターの付いたストラップを付けようと…その小さな穴と格闘していた。
ジェインはゴヌクの意外な一面を知って、くすりっと笑った。


へぇ、こんな可愛らしいところもあったんだ。
いつもは澄ましてるから…解らなかったけど。
案外普通の人なんだなぁ。


そうして暫くゴヌクの手元を見詰めていたジェインだったが…
全く進展しそうにない作業に段々と苛立ちを覚えて…
遂にゴヌクにそれをぶつける言葉を発してしまった。


「ゴヌグァ…それ私に貸してくれない?」


ゴヌクがえっと言う顔をしてジェインを見た。


「何?ジェイナ?君の方が俺より早く付けられるってことが言いたいの?」


「うん、そう。だって私こう見えても専攻は美術なのよ!」


「知ってる!」


「それはつまり…手先が器用だってことなんだけど…」


ゴヌクはにっこり笑いながら


「まぁ、そうだろうな。一概には言えないけれど。それじゃ、ムン教授。よろしくお願いします」


この上なく優しい声音でそう言うと手に持っていた黒いスマートフォンとストラップをジェインに手渡した。
ジェインはそれを受けとるとものの三分もしない内にストラップの紐をスマートフォンの穴に差し込み、作業を完了した。


「へぇ、流石だ。ムン教授!」


得意気な顔をしたジェインはスマートフォンをゴヌクの掌に戻しながら


「ね、ゴヌク。嘘じゃなかったでしょ?私の言ったこと」


そう言ってうふふっと笑った。
ジェインはそこでやっとカフェに漂う珈琲の香りに気付いた。
入って来た時にも微かに感じはしたが、他の客が珈琲を注文したお陰で豆が挽かれた為か、店内が珈琲の香ばしい香りに包まれたからだった。


「うーん、良い香りだわ。挽きたての珈琲が飲みたくなっちゃった。飲んでも良い?ゴヌク?」


ゴヌクはスマートフォンを持ち上げて左右に動かしながら


「これのお礼に俺がご馳走するよ!」


と言うと、ジェインが上目遣いにゴヌクを見詰めて


「当然でしょ!ゴヌク」


そう言って破顔した。
ゴヌクは両手を広げ肩をすくめる格好をしておどけて見せた。
それを見たジェインが声を出して笑いだし…
ゴヌクも釣られて目を宙に浮かしながら恥ずかしそうに笑っている。
周りの誰が見ても幸せそうなごく普通の恋人たちにしか見えない。
そんな穏やかな空気が二人のいる空間を包んでいる。


ゴヌガァ…
貴方がヘシンを恨む気持ちは理解出来る。
理解は出来るけれど、だからって復讐することは許されることじゃない。
私は私の好きな人が悪い人であって欲しくないから…
だから、お願い…恨みを捨ててこのまま終わらせて…
ゴヌク…


ジェインの強い眼差しが何を訴えているのか…ゴヌクは全て承知していた。
出来うることなら『過去の全て』を捨てて、心を分かち合える誰かと…何処かで暮らして行けたら…
そう思う気持ちが己の中にないとは言い切れない。
だが、『幸せ』を望む気持ちよりもゴヌクの心を占めるのは依然として『過去への復讐』であることに変わりはなかった。
ゴヌクはそんな自分が哀れに思えた。
自分の中でそれを感じる時、必ず口許に偽りの笑みを浮かべる癖があるのも知っていた。
今、ジェインに向かって微笑んでいる自分の『笑顔』は『偽り』なのか『誠』なのか…
ゴヌクはジェインへ対する自分の本当の気持ちを測り兼ねていた。



***

珈琲を飲み終わった二人は店を出ると冬枯れた木の枝から時々落ち葉が舞い落ちる甃(いしだたみ)の歩道を漢江に向かって歩き出した。
川沿いにある公園でジェインが作った弁当を食べながら他愛もない話をしようと。
そう思っていたのだが…この日は生憎午後から気温が急速に下がって…
今にも雪が降り出しそうな空模様に変わってしまっていた。
横を歩くジェインが少し前から寒そうにしているのにゴヌクは気付いていた。


「ジェイナ、寒いんだろ?ほらもっとこっちへ来いよ!」


そう言うとゴヌクは強引にジェインの手を引っ張って自分の腕の中に包み込むようにその長い腕で抱き抱えた。
自分よりも背の高いゴヌクのお陰でジェインの顔は風から逃れ、寒さも少し和らいだ気がした。


「ゴヌグァ…ありがとう」


「ん、ジェイナ…今日は寒いからここで弁当を食べるのは止めにして俺の家に行かないか?」


ジェインはゴヌクの眸を覗き込みながら


「貴方が自分から家に招いてくれるなんて珍しいこともあるものね?」


そう言ったジェインは輝くばかりの笑顔をゴヌクに向けた。
折しも漢江から身を切るような強風が二人に吹き付けた。
だが、その身は凍えども、太陽のようなジェインの微笑みを見たゴヌクの心は温められて…
もう何十年も昔に父母の胸に抱かれた時の、あの安心感に似た安らぎをゴヌクに思い起こさせた。
ジェインが不意に与えてくれた雨上がりの後の木漏れ日のように煌めく笑顔はゴヌクがこの世を去るその瞬間までゴヌクの心の支えとなることをこの時の二人は知る由もなかった。


「ジェイナ…」


ゴヌクはそう言ってジェインをそっと抱き締めた。
世の中と言う風雨に曝され、自分の目の前にあるその木漏れ日が奪われないように…と、ジェインをその広い胸の中に隠すように抱いたゴヌクの目は少年のように頼りなげで…
ジェインはゴヌクのそんな気持ちを知ってか知らずか…黙ってその胸に自分を預けた。


「ゴヌガァ…」


「…んっ、何?ジェイナ…」


ジェインの耳にはゴヌクの声が少し震えているように聞こえた。
そうして暫くの間、黙って抱き締め合っていると…
空から白い物がひらひらと風に乗って舞い降りてきた。
今年最初の雪だった。


「初雪だね!ゴヌガァ…」


ジェインはゴヌクを見上げて再び微笑んだ。
ゴヌクはジェインの頬を両手で包むと自分の顔をぐいっとジェインの顔に近付けて


「ジェイナ…今日はずっと俺の側にいてくれる?」


そう言うとジェインをその射るような強い眸で見詰めた。
ゴヌクの深森の奥に湧き出る清らかな泉のように煌めくその眸はジェインを捕えて離さず…
ジェインは心の箍を外して…初めてその泉の中に入って行こうとしていた。






続く。





☆最後までお読み下さり、ありがとーごさいましたm(__)m
ゴヌクとジェインが待ち合わせした『MIEL』と言うカフェは実在するお店です♪
そしてはす向かいの薔薇の看板云々のjewelry shopは『MUCHA』のことです♪
江南に行かることがあったら是非行って見て下さいね~(*^^*)
店内はお洒落な空間が広がっていて、ゆっくりした時間を過ごすことが出来ます♪

ゴヌクとのデートならお洒落な『MIEL』も良いけれど…
ソルロンタンとキムチを食べながら気取らないデートがしたいテヤンです(^-^ゞ

皆さんは如何でしょうか?

昨晩頂いた拍手コメント、しっかり読んでおります。
『善徳』33話の例のシーンも確認致しました!
お返事は明日させて頂きますね~>^_^<



☆追記です(^-^ゞ
このお話のゴヌクのイメージはナム君のmobileサイトにある写真の中の一枚。
マイクの前で楽譜か何かを見ているのがあるじゃないですかぁ~♪
それなんです。
現在、テヤンのスマホの待ち受けになっています。
このナム君は完璧(^-^)v
胸板の厚さ(笑)雰囲気…全てが












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Comment - 3

2012.12.08
Sat
23:39

 #

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このコメントは管理人のみ閲覧できます

編集 | 返信 | 
2012.12.09
Sun
01:15

 #

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

編集 | 返信 | 
2012.12.09
Sun
09:41

テヤン #r2uX/xb.

URL

初めまして(*^^*)


鍵コメさんへ


おはよーございます(^-^)/
こちらでは初めまして…ですね♪
管理人のテヤンと申します。
ご訪問&コメントありがとーございますm(__)m


> 失礼いたしますv-22
まるで、実際に見たかのように色鮮やかに二人の姿が目に浮かび・・・
胸がきゅんきゅんしちゃいましたv-238

お読み下さり、ありがとーごさいましたm(__)m
久しぶりに書いた『赤黒』SSです(^-^ゞ
この間、ソウルに行った時の風景を盛り込んで…少しリアリティーを出して見ました。
『赤黒』テレビでの視聴は3回目。
今回はゴヌクのジェインに対する気持ちが前とは違って…何故か良く解るようになりました!
もしかして『太陽を抱く月』を見てハン・ガインさんの印象が変わったせい?なんて思っています(笑)


> あの白Tと黒カーデの胸元・・・たまりません・・・
ゴヌクの泉の中へ私も入っていきたいv-398
トキメキをありがとうございましたv-353

そーでしょ、そーでしょ(^-^)v
あのナム君の写真、良いですよねぇ~
そうそう胸元見ると涎が…(^q^)
ああ言う自然体のナム君の写真がもっと見たいテヤンですe-266
そして…あの鋭くて深~い眸に一度で良いから見詰めて貰えたら…
いえ、その存在だけで毎日の生活にトキメキを与えてくれるナム君へ、本日も感謝と同時に愛を込めて(^з^)-☆

また、遊びにいらして下さいね~
お待ちしております>^_^<


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