SS私のピダム 黄金色の日々 その七
皆さん、こんばんは~(^-^)/

今日の雪は凄かったですねぇ(゜ロ゜)

初雪…加えて成人式…
大変だったでしょう!新成人の諸君(^o^)/
でも、きっと『忘れられない成人式』となったに違いありません。
一生忘れられない思い出と希望を胸に頑張って欲しいと思います♪


話は昨晩まで戻ります(^_^ゞ

昨晩は何をしている時も…
ナムギル君のことを思うだけで…
泪がハラハラと堕ちて…
ああ、私はこの人のこと、こんなに好きだったんだなぁ~って染々と思っておりました(*^^*)

数年間も心の奥に仕舞い続けて来た『想い』
ナムギル君の姿を見、声を聴いたせいで…
それを包んでいた何かが破れてしまったようです(((^_^;)

そしてそれが自分に与えた影響はホントに凄まじかった(゜ロ゜)

でも、今日は『野王』の挿入歌に癒されて
落ち着きを取り戻しつつあります♪


さて、そろそろ現実の世界に戻らないと…

超久しぶりに『黄金色の日々』を更新致します♪

トンマンとピダムはリエンに復讐出来るのでしょうか?

続きをぽちっとしてお読みになって下さいね~(^з^)-☆









王座の正面に据えられた舞台では花郎たちの剣舞が披露されていた。
力強い動きの中に行儀作法で培った優雅さをも湛える花郎たち。
神国の若者の憧れの存在、花郎。

エイ、ヤーーッ!
ハーーーッ!!

大太鼓がドーンドドーンと打ち鳴らされる音とぴたりと合ったその動きは一糸乱れぬ素晴らしい出来栄えで、見ている者の大きな喝采を浴びた。
なりやまぬ喝采の中、一列に勢揃いして女王の御前に進み出た花郎たちは深々と頭を下げて挨拶をし、舞台を降りて行った。

入れ違いに舞台に登場したのは純白の衣をその身に纏い、薄絹で顔を隠した神女たちだった。
神に仕える彼女たちはこの時期、秋の豊穣を神に感謝する舞を奉納するのを常としていた。
手にはたわわに実った稲穂を持ちながら、静かな物腰で各々が定位置に着いた。
西に傾きつつあった夕日が既に山の端に隠れて、辺りはすっかり闇に包まれようとしている。
舞台の四方に用意してあった篝火の薪に火が入れられると…幽玄の世界が目の前に広がった。

笛や笙、琴が奏でる美しい音色に合わせて神女たちがくるくると絹の衣を翻して優雅に舞い踊る。

稲穂を空に向かって掲げ、天の神に感謝の意を示し…
稲穂を地に置いては、地の神にも感謝を捧げる。
最後にこの現世(うつしよ)での生ける神。
大神国を統治する女王に向かって稲穂を向けると神女たちは座り込んで一斉に頭を垂れた。


天の神…
地の神…
そして我が王君に豊穣の感謝の舞をお捧げ致します
どうかどうか永遠に(とこしえに)
神の力を与え…お護り下さいますように…
神国と呼ばれるこの地が末長く平和でありますように…


謳うように一人の神女が口上を述べ終わると一斉に立ち上がり、再び舞が始まった。
まるで早咲きの白い梅の花弁が風に舞散るように神女たちは舞台いっぱいに広がったかと思うと次の瞬間、全員が舞台の中心へと集まり…
何かを囲むようにその周りを歩き出した。
一周二周とする内にその輪は次第に広がって行き…
するとその中心からすらりと背の高い美しい神女が手に鈴を持って現れ舞を始めた。

神女にしておくには勿体ないほどの美貌と、見る者全てを一目で惹き付けて止まない妖艶な雰囲気を醸し出す舞姫にその場に居合わせた男たちの目が釘付けになった。
彼女がシャランシャランと鈴の音を鳴らしながらくるりと廻って此方を向く度にその視線の先にいる男たちは自分一人が彼女に見詰められている錯覚に陥り、溜め息を吐きながら皆が心の中で同じことを思っていた。


今宵(の伽に)この女を褥に侍らせたい。


リエンも例外ではなかった。
それを見て取った女王は自分の直ぐ横に座るリエンにこう声を掛けた。


「リエン殿…」


「はい、陛下…何か御座いましたか?」


そう言ってこちらを向いたリエンに


「リエン殿もあの神女に心奪われたご様子。私の代わりに今宵あの者を伽に行かせましょうか?」


そう言うと女王はふふふっと微笑んだ。
リエンは真意を突かれてドキリとはしたものの、流石に大国の皇帝の甥だけあって表情には一切出さずに


「お美しい陛下がそうおっしゃられますなら、それに従います。あの神女を私に下さると…そう言うことですか?」


「ほう、やはりお嫌ではないのですね?」


リエンはその端正な顔に笑みを浮かべながら


「陛下に敵う筈も御座いませんが…あれだけ妖艶な美女はそうそう居りませんので…」


「そうですか。お気持ちは良く解りました。それでは後程そのように致しましょう。どうぞ今宵は思う存分にお楽しみ下さいますように…」


女王の言葉が終わると同時にリエンは目の前にある料理を何気に口に運んだ。
何かの魚卵を味噌に漬けたような、それは口に入れると何とも言えない味がした。

上手い!

リエンはあっという間に皿に盛られた魚卵を全て平らげた。
そして女王に向かってこう問い掛けをした。


「陛下…これは何の卵なのでしょうか?こんなに美味しい魚の卵を私は食べたことが御座いません」


女王は満面の笑みを湛えながら


「お褒め頂き、嬉しく思います。もう一皿如何でしょう、リエン殿」


女王が目で命じると直ぐに同じものが用意されて…
リエンはそれを瞬く間に平らげた。
そして再び同じ問いを繰り返すと、女王が


「それは鰒(ふぐ)の卵巣を味噌漬けにしたものです。美味しいでしょう!」


そう言うと口許に手を充てて、ふふふっと声を出して笑った。
リエンは身をブルっと震わせた。


鰒の内臓は猛毒。
それを味噌に漬けただと…
では、もうすぐ私は毒に侵されて死ぬ羽目になるのか?
だが、しかしそんなことをする筈はあるまい。
況してや国賓の私に…


そうは思えど鰒の内蔵を食べてしまったことを考えるだけで薄気味悪くて…
胃の辺りを押さえながら真っ青になってガタガタ震え始めたリエンをその茶水晶の眸に写しながら…
女王は心の内で『してやったり』とほくそ笑むのだった。
元々『腹黒い』と閨の最中にピダムに指摘されるほどに意地悪をするのが得意な女王はリエンを更に追い込む為に


「如何なさいました、リエン殿。お顔の色が優れないようですが…」


とこれ以上はないほどの優しい声音でリエンに語り掛ける。


「いえ、何でも御座いません、陛下。酒に酔っただけです」


「そうですか。では、お部屋に戻られますか?リエン殿」


そう言うと女王はリエンに近付き耳元で


「先ほどの神女の伽の用意も整ったようです。今宵は心行くまでお楽しみ下さいますように」


そう言うと口の端を片方だけ上げて女王はピダムと…いや、亡きミシル璽主にそっくりな顔でニヤリと微笑むのだった。




**

宴の席を辞したリエンは速足で渡り廊下を自室のある宮へと向かう。
その途中にある蓮池まで来ると胸が急に苦しくなって…先ほど食べた物を全て吐き出してしまった。

数分の後…
人心地が着いたリエンは供の者たち全てを下がらせると側にあった大きな石の上に腰を下ろして、ほうっと息を吐いた。
暫くそうして夜空を見上げていたが、再び視線を地に戻して辺りを見渡して見ると…
池のあちら側の薄明かりの下で、やはり一人きりで池をぼんやりと見詰めているあの神女の姿を偶然に見つけた。


何故そんな処に一人でいるのだ?
部屋で私を待っていたのではないのか?

だが…
それにしても何と美しいのだ…


リエンの神女への気持ちは高まるばかり。
すると俄然、力の沸いてきたリエンは腰をあげると神女の元へと足を向けた。


東屋の欄干に寄り掛かり池をじっと見詰めている神女…
艶かしい細やかな肢体…
背が高過ぎるのだけが難ではあるが…
自分自身もすらりと背の高いリエンにとっては何の問題でもなかった。
リエンは足音を忍ばせて後ろから神女に近付くと甘やかな香りを燻らせる神女にあと一歩の処まで近付きこう言った。


「今宵、そなたが私に夢を見せてくれるのか?」


神女はこちらを向かずに頭をこくんと縦に振った。
リエンは神女のそのたおやかな物腰に一層思慕の念を募らせ…
ついにその細やかな肢体を後ろから抱き締めようと腕を伸ばした。
すると神女はその腕からさっと逃れるように、ひらりと身を交わし…
リエンの方を向いて立ち上がると、顔を覆っていた布を外した。

そこに現れた眩いばかりに輝く美しい顏(かんばせ)は…

まごう事なき『凍れる美貌の司量部令』ピダム、その男のものだった。

ピダムはその深淵の眸でリエンをじっと見据えてから


「リエン殿、お久しぶりです。お元気で在らせられましたか?」


と言って、片方の口の端を上げてニヤリと笑った。
一方のリエンは二の句がつけずに…ただ口をポカンと開けたまま…呆けたようにその場に立ち尽くしていた。


「では、リエン殿。ご機嫌よう…」


そう言ってピダムは白い衣の裾を翻してその場を去ろうとしたが…
最後にリエンの為に鰒の毒の謎解きの言葉を残した。


「ああ、そう言えば知っていますか?鰒の内蔵は猛毒ですが…部位によっては味噌などに数年漬けると毒気が抜けて食べられるようになるのだそうですよ!」


東屋に一人ポツリと残されたリエンは女王とピダムにしてやられたことに気付き…
顔から火が出るほどの気恥ずかしさと怒りに似た感情が心の中に渦巻いた。
両の掌をぎゅっと握り締め、暫くの間歯をギリギリと噛み締めながら悔しがったが…
最後に行き着いた答えはこうだった。



女王とピダム…
その結び付きの何と強いことよ。
ピダム…お前が羨ましい…羨ましいぞ。
それほどにまでに大切で愛しい者が側にいるということが…
私には…私には…
そんな者は誰もいない。


ふっと急にリエンの胸中に一風の寒風が吹き抜け…ピダムに打たれた傷痕がズキリと痛んだ。
リエンは傷痕にそっと右手を充てた。
そして、もう二度と二人の間に割り入って邪魔をしようなどとは考えようとも思わなかった。



**

再び白い布で顔を隠すと…ピダムは仁康殿の女王の元へと急ぎ舞い戻った。
すると既にカチェを外して白い夜着に着替えた女王が椅子に座ってピダムの帰還を今か今かと待っていた。
扉の外に立って息を整えたピダムがいつものように中の女王に入室の許可を進言する。


「陛下…ピダムです。入っても宜しいですか?」


「ああ、入るが良い」


当然の如く、部屋に入って来たピダムは白粉を塗り、紅をさしていた。
女装をしたピダムを間近に見るのは初めてのことで…
流石の女王もその艶かしい美しさに暫く目を離すことが出来ずにいた。


「…」


するとピダムが


「陛下…陛下ぁ…?…あの…」


そう声を掛けるとやっと正気に戻った女王が


「ああ、ピダム、ご苦労でした」


そして再び女姿のピダムをじっと見詰めながら女王が


「ふふふふふっ、それにしてもピダム…お前がミシル璽主の息子なんだと今宵ほど強く思ったことはないぞ!」


「陛下…ご冗談を…」


「いや、冗談ではない。本当に美しい」


「陛下!」


眉尻を下げながら、居心地の悪そうにしているピダムに


「ああ、解った。解った。ピダム…湯殿の用意がしてあるから、ゆっくり入って来るが良い」


「はい、陛下…行って参ります」


満面の笑顔でそう答えたピダムは踵を返して湯殿へと向かう。
後ろ姿さえも嬉しそうなピダムを見送った女王の顔も、大仕事を終えて愛するピダムと二人きりの時間を迎えられる喜びに菩薩のように柔和で…眩いばかりに輝きを放っていることに自分自身は気付いてはいなかった。






続く。



☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m
やっとトンピはリエンに仕返しをすることが出来ました♪
そして話は変わりますがリエンのイメージキャラのイ・ミンホ君は2012年のSBS演技大賞のミニシリーズ部門で主演男優賞(時代劇『信義』で)を受賞致しました!
うーん、そーかぁ、リエンが主演男優賞かぁ…
本来ならその場にピダム(ナムギル君)がいても良い筈なのに…
ともう何度もそう思いながらテレビ見てました(^_^ゞ
どうか、今年はピダム(ナムギル君)にとって素晴らしい年となりますように…
そう祈らずにはいられなくなったテヤンです(笑)

今回はあまりラブラブ入れられなくてミアネヨ~m(__)m
でも、この作戦は二人のチームプレイがぴたりと合わないと成功しません。
そんな二人の『信頼関係』を少し書きたかったんだと思います

『黄金色の日々』は次回が最終話になる予定です♪



鰒の卵巣の味噌漬けの話は本当なんですよ!
ご存知でしたか?


管理人テヤン



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