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SS私のピダム 月を隠す雲
皆様、こんばんは~(^o^)/

今日はお天気が午後から崩れるとの予想でしたが何とかもちましたね!

管理人は本日は剣客商売をして参りました。

現在、ワインを呑みながらこのご挨拶を書いております(本文は既に書き終えてました(笑)

今回はピダムの乱寸前のお話です。

これはあくまで管理人の妄想ですm(__)m

トンピの日常を書きたいのですが…女王時代はどうしても儚げな話になってしまって(((^_^;)

宜しかったらお読みになって下さい。





百済が内侵して大耶城を攻め落としたとの知らせが入り、急遽開かれた便殿会議で女王がピダムを上大等に任命した。

ピダムと共にこの徐羅伐に残り死を覚悟しての防戦をする為だ。

大将軍ユシンは悔しかった。

女王が選んだ男が自分ではなく、公主時代から女王を共に支えて来た双璧の片割れピダムだったからだ。


(やはり陛下は私ではなくピダムをお選びになるのか!)

ユシンの不満は更に大きく膨らんでいった。

(陛下はピダムばかりを重用される。確かに奴は見目良く、貴族の女たちや女官の間でも噂になる程に女の扱いが上手い。だからと言って浮いた話がある訳でもなく、妻子や妾もいない。常に陛下だけに尽くしている。そう考えれば最もなことなのだがな…だが、私も陛下を愛しているのだ。この想いはピダムお前には負けない。陛下の隣に立てる男がお前一人ではないのだと、必ず解らせてやる。先ずは大耶城の奪還が優先だ!陛下にお伺いを立てて見よう。ご許可が出次第、出陣しようぞ)


ユシンが仁康殿に赴くと女王とピダムの姿がまだ廊下にあった。

ユシンは咄嗟に物陰に隠れて二人の会話に耳をそばだてた。


「ピダム…すまぬ」


「陛下…何をおっしゃるのですか?」


「謝ってはならぬというのだろう?」


「はい。陛下…」


「だがしかし、お前を又巻き込んでしまった。本当ならお前はチュンチュと共に秘宮に行き、徐羅伐陥落後の立案を立てるべきなのに…私の我が儘に付き合わせてしまった。神国を思うならお前を手放すべきなのだ…」


「陛下…」

女王の困り果てた様子を見たピダムは女王の手を握って囁いた。


「私に取っての神国は陛下です。陛下を救えずして神国が残ったとしても何の意味が有りましょうか?」


「ピダ…ム…」

やっと声にした女王は額に汗を滲ませ、ふらりと倒れそうになった。

それをピダムが支え

「陛下…ご無理をなされてはお身体に障ります。お部屋でお休みになられて下さい」

そう言って女王をさっと抱き上げた。

されるがままに女王はピダムの胸にその身を預け、まるで幼子のように安心仕切った顔をしている。

そんな二人を見てしまったユシンの胸はどす黒い嫉妬の塊で満たされた。

(陛下は何故ピダムにだけ己の弱さをさらけ出すのですか?私では駄目なのですか?伽耶の末裔と蔑まされて来た私に光を与えて下さったのは陛下でしたのに。その陛下が私を無視されるのなら……そんなにピダムが宜しいのなら……陛下の愛するそのピダムをいつか必ず陛下の御前で殺して見せましょう)


ユシンは残虐な想いを胸に秘めながら女王の元を訪れた。

女官がユシンの来訪を告げた。

既に女王の仮面を外したトンマンであったが…急ぎ取り繕うと椅子に座りピダムと共にユシンを迎えた。


「何か大事があったのか?」


(大事?…ピダムと共に居られることが大将軍たる私の進言よりも大事だと言うことですか?)


「大耶城には私をお遣わしになって下さい。必ず百済から奪い返してご覧に入れます」


「ユシン公、そなたの気持ちは良く解った。だが今宵は上大等と徐羅伐の防衛線を何処に設けるか、誰を徐羅伐に残すのか話し合うつもりだ。それも踏まえて大耶城のことも考えよう。明日の朝にもう一度来ては貰えぬか?」


「はい。陛下」


ユシンは顔色も変えず胸に刃を抱いたまま、仁康殿を後にした。




「ピダム…ユシンに先ほどの話を聞かれたのではあるまいか?」

女王の顔が更に苦しそうに見える。

ピダムは女王の目を見詰めながら


「陛下…例え聞かれたとしても心配なさいますな。ピダムがお側にいる限り必ず陛下をお守り致します。今は早く横になって下さい。後程様子を見に再び参ります」

そう言って女官に女王の支度を促すとピダムは部屋を出て行った。




***

ピダムが再び女王の部屋を訪れると女王は窓辺に座り、外を眺めていた。

今宵の月は満月に近く明るく輝いていたが時折雲がかかり、それが一層風情を増していた。


「陛下…」


「ピダム来たのか?気付かなかった」


「…」


「今宵の月は美しい。此方で一緒に見ないか…」


女王に誘われて、ピダムは窓辺へと近付く


「陛下…確かに今宵の月は美しいと思います。ですが彼方の雲が月を覆う頃には雨が降りだしそうです。それと……灯りを点したままでの窓辺は危険です」

ピダムはそう言うと部屋の灯明を一つだけ残して他は統べて吹き消した。


「ピダム…」

女王は少しばかり驚いたが…暗かりに目が慣れると再び月を見始めた。


「神国が危機に瀕していると言うのに…月は変わらずに美しい。女王でいることを忘れた訳ではないが、月を見ていると人とは小さな存在だと思い知らされる…今日は泣き言ばかり言っているな…ふふふっ」


女王の寛いだ様子にピダムの目元は幾分弛んだ。

そうして暫くの間、女王の側に寄り添うように佇んでいた。


(本当は此のまま陛下を私の腕の中に閉じ込めて如何なる荒浪からもお守りしたい…だが、今は神国の危急存亡の秋…陛下をお守りする為にはこの徐羅伐を守り通さねば!)

ピダムがそう思ったのを感じ取ったように女王が口を開いた。


「ピダム…月に大きな雲が懸かってしまった。そろそろ月見は止めろと言う事だな。灯りを点すように女官を呼んでくれ」

そして又窓の外の月を眺めている。


「はい。陛下…」


ピダムはそう返事をすると足音も立てずに女王に近付き、後ろから女王を抱き締めた。


「陛下…ほんの少しだけ此のままで居て下さい」


「ピダム…」


女王はピダムの腕に自分の腕を重ねて


「お前と一緒なら何も怖くない。だが…」


「陛下。何もおっしゃらないで下さい」



ピダムはそう言うと女王の首筋にある三日月形の痣に口付けを落とした。


「あっ…ピダム…」


女王の矯声に誘われるようにピダムは女王を此方に向かせるとそっと唇に触れた。

女王もそれに呼応し、互いの存在を確かめるように唇を合わせ続けた。


これから訪れるであろう嵐を他所に魂を寄せ合う二人。

それを月だけがそっと見詰めている。

その月ももうすぐ厚い雲に隠され、天も涙を落とし始めるだろう。

天に輝く月を雨雲が隠すように、神国も百済と…

そして大将軍によって大きく揺らごうとしていた。





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2012/09/16(Sun) 09:38

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テヤン

愛は勝つですかねぇ~


Iさんへ


> 黒ユシン参上!!<(`^´)ノ

テヤン部屋では今のところユシンはブラックになって頂いております。


> いつも思っていたのですが
ピダム…陛下を抱き上げるの軽々と抱き上げていますが…
あんな重い衣装纏ったまま…軽々なんてっっ
さすが、男前ピダム!イケメン ピダムっっ★☆★☆
うっとり~~~…お姫様抱っこされて、、見つめられてみたい…・・(^ρ^)タラァー

確かに(笑)
あの衣装は重いですから。。。
昔『ファンジニ』のメイキングでチニ(ハ・ジウォンちゃん)をお姫さま抱っこしようとしたキム・ジョンハン(キム・ジェウォンさん)が抱きあげることが出来なくてNGいっぱい出してました(+o+)
あの時、韓国の俳優さんは大変だなぁ~って思いました。
まじピダム(ナム君)がやることになったら…んーーーっどーなるかな(笑)
それは置いといて。。。
ピダムにお姫さま抱っこ。。。良いなぁ~
しかも見詰められてなんですね(^^ゞ
恥ずかしくて顔みられないな、きっと。

2012/09/16(Sun) 21:59

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