風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SSS私のピダム 春の嵐

昨日も午後から春の嵐が吹き荒れました。

3分咲き位の桜が風に煽られてましたね~

まだ咲き始めたばかりですから散ることはないと思いますが…

この週末はお天気が良いことを祈りたいです。

今日のお話はこの前の台風並みの嵐で電車が止まり、その待ち合いの時間を利用して

書き始めたものです。本当に凄かったですよね(((・・;)

短いですm(__)m










春の嵐が吹き荒れる晩、女王は風の音で目が覚めた。

隣で眠るピダムはすやすやと寝息を立ててぐっすり眠っていた。

女王はピダムにそっと寄り添うと胸に耳を充てて鼓動を聞いた。

ドクンドクンと力強く波打つ鼓動。

ピダムの、昔と変わらぬ規則正しく心の臓が刻む音を聞く内に又眠りへと落ちていった。





***

「ピダム、胸の音が速くなったぞ!」


「そりゃそうですよ」


「何故だ?」


トンマンは華奢なトゥリゲが下がった耳をピダムの胸にぴたりと寄せて鼓動を聞いていた。


「何故って…じゃあ公主様こっちを向いて貰えますか?」


「こうか?」


「目を瞑って頂けませんか?」


「ああっ」


ピダムはトンマンの顎を引くと自分の唇をトンマンの唇に充てた。


「なっ何をする!ピダム!」


「何って…これが口付けと言って男と女が睦合う前に交わすものです」


ピダムはトンマンの手首を掴んで脈をとった。


「ほら、公主様の鼓動も早くなりました。詰まりですね、さっき公主様が俺に近づいたから…ここがドクンドクンとなって…」


胸をトントンとしながら熱く潤んだ目でピダムはトンマンを見詰めた。

そしてトンマンに近づくと再びその唇に唇を充てた。


(これが、これが口付けなのか…)


トンマンはピダムを見るだけで胸がドキドキし始めた。

しかも明晩からトンマンは公主として色供を受けることになっていた。

男女の睦事には全くもって関心のないトンマンであったが…

口付けの、その生々しさを知ると男と身体を重ねるのがおぞましく思えて来た。


(嫌だ。好きでもない男と身体を重ねるなんて)


そう思うと涙が込み上げて来た。

それを見たピダムは


「公主様。何故お泣きになるんです?俺との口付けお嫌でしたか?」


「そうではないのだ。明日のことを…明晩のことを考えたら、何だか嫌な気持ちになった」


吐き捨てるように呟いた。

そしてピダムの真っ黒な瞳を見詰めながら


「ピダム…私はお前と、初めての男はお前であって欲しいと。ずっとそう思って来た。だから…」


そう言ってピダムの胸にふわりっと顔を埋めた。

そんなトンマンをピダムはぎゅっと抱き締めた。


「トンマ..ン…」


限りなく優しい声音でピダムがトンマンの名を呼ぶ。

口付けが熱を帯びたものに変わり…

二人の息遣いが荒くなって行った。

そうしてその日ピダムとトンマンは初めて身体を重ね、互いの想いを確かめ合った。



**

長い間、睦合った後、二人は横になって微睡んでいた。

トンマンはピダムの汗ばんだ胸に耳を充てた。


「お前の鼓動を聞くと何故か分からぬがとても落ち着く。それに何だかとても眠い…」


「トンマン…」


ピダムの腕の中は幸せで…





それからと言うもの女王は眠れぬ夜はピダムの胸に耳を充てる。

それはまるで子守唄のようにトクトクトクと…

揺りかごで揺らされる赤子のようにスヤスヤと…

女王を夢の世界に導く。


外の嵐も何処吹く風の如く。


ピダムの胸の中は幸せで…







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