風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 黄金色の日々 最終話 後編

皆さん、こんばんは~(^o^)/

昨日、国営放送で地上波に下りた『塚原卜伝』の視聴が終わりました!
全7話ですからあっという間でしたけど結構面白かったです♪
主人公卜伝を演じる堺雅人さんの不思議な存在感が良い感じでこの偉大な武芸者のカリスマ性を作り出しておりました~
簡単に説明すると『鹿島(茨城県)の太刀』が『建御雷神(タケミカヅチ)』から授かった武芸とされ、それを伝承した卜伝が諸国を巡り武芸の腕を磨くと言うお話です。
途中、『一度、人を切って血の味を知ってしまうと無間(むげん)地獄に落ちる』とか…
ピダムの心の闇とマッチングする所も出てきたりして…
時代劇大好きなテヤンにとって、萌え~度満点のお話でした(笑)


さてさて、今宵は『黄金色の日々』最終話後編をお送りします♪
二夜連続して『パスワード』もどうかなぁ~と思い、後編は外すことにしました。
後編もほんの少しだけ、やらしい表現を含んでおります。
大丈夫な方は、続きをぽちっとしてお読みになって下さいね~(*^^*)



女王の激しいまでの思いが箍を切ったように流れ出す。
ピダムの背中に回された左手でしっかりとピダムを抱いて…
頬を撫で肩から横腹を撫でた右手はピダムの最も敏感な部分に優しく触れてそれをしっかりと握っている。
息も止まるような濃厚な口付けを交わしながら女王の右手はそれを愛しむように擦り続けている。


「ぅ、ぁぁ…へ、いか…」


唇を微かに離したピダムが喘ぐように女王を呼び、深い闇色の眸が妖しいまでに女王の視線に絡み付く。
女王はピダムに己の心の奥底までをも見詰められているような錯覚に陥り、はたと手の動きが止まる。
ピダムはそんな女王をそっと抱き締めながら湯槽に座ると女王の体にへばり付いている夜着を素早く剥ぎ取った。
温かな湯の中に浸かりながら少しひんやりとしている女王の肩にそっと湯を掛けるピダム…
互いに欲情し過ぎた心と体を一度冷ますかのようにピダムは女王の頬を撫で…優しく微笑むと


「陛下…私は陛下の御為だけに生きております」


「ピ、ダム…?」


「そして私は陛下の御為だけに死…」


ピダムに『死ぬ』と言う不吉な言葉を紡がせないように女王はピダムの唇に人差し指を充ててそれを遮ると


「生きよ!ピダム…私の為に…」


「陛下…」


「死ぬのは許さぬ。ピダム、王命である」


女王の威厳を一瞬にしてその体に宿してそう言うと
ピダムは恭しく女王に向かって一礼をした。
再び顔を上げたピダムが女王の腕を掴みながら


「陛下…こちらへ参られませ。今宵もピダムが陛下に『色供』致します故…」


互いに口の端を上げながらクスクスと笑い声を上げる二人。
今までの互いを貪り喰うような激しい想いとは違い、湯槽の中には互いを思い合う優しさだけが満ちている。
女王が目をそっと瞑るとピダムの唇が女王のぽってりとした唇を覆う。
幾度も優しい口付けを繰り返しながら舌を絡め合い、飽きるほどに互いを慈しみ合う。
その内に自然に体を繋げ愛を交わす二人。
ピダムの腰が動く度に女王の可愛らしい艶やかな嬌声が湯殿に響き渡る。


ぅん、ぁぁぁ…ピ、ダム…はぁ、ぁぁん…


へ、いか…ぅ、ぁ…


互いの指がふやける程に愛を交わし身も心をも溶かし終えると二人は湯槽から上がり、身支度を整えると二人の愛の巣へと戻って行くのだった。
再び愛を交わす為に…
二人の横たわる褥の熱は冷めることなく…夜は密やかに更けて行った。




***

それから数日の後…
リエンら唐の使者たちが無事に唐へと出航したとの連絡が司量部へともたらされた。
急ぎそれを女王の元へと伝えに行くピダム。

だが、仁康殿に女王は不在だった。
数名の女官と侍衛部令アルチョンを伴ってふらりと宮殿内の散策に出たらしい。
一刻も早く事の次第を女王に報告したいピダムは結局宮殿内のあちこちを徘徊することとなってしまった。
何時もであれば何処かで女王を見つけられるのに、この日はどういう訳だか女王と遭遇出来ずにいた。
ピダムは仕方なく司量部へと戻り残りの仕事に専念する他なかった。

既に晩秋…日は中天を越えるとあっという間に西の空へと傾いて行く。
その日の夕刻も司量部令の執務室の己の席から一歩も動けず書類の山に埋まる程に多忙なピダムであったが今夕は珍しく早目に仕事を切り上げて席を立った。
昼間会うことが出来ずにいた女王と高楼で会う約束をしていたのだ。
と言っても仁康殿の女王の机の上に銀と螺鈿の装飾で美しい花模様を施した文箱をそっと置いて来ただけだったのだが…
女王が仁康殿へと戻り、それを目にすれば直ぐに誰かからの私的な『贈り物』だと解る程に文の入った漆塗りの箱は豪奢な造りをしていた。
リエンの放った毒に倒れた自分を死の淵から呼び戻す為に寝る間も惜しまず看病してくれた女王への感謝の気持ちを表す為にピダムが徐羅伐一の名匠に特別に造らせたものだった。




ビューン、トン、ビビーーンとコムンゴ(玄琴)の弦にスルテ(棒・バチ)を打ちつけて奏でる荒々しくも心に染み入る音色に合わせて朗々と歌う艶やかな男の声音が高楼の上から聴こえて来る。


飛び行く鳥の翼があれば…
西の彼方にあると言う『常世』の国へと行けるのだろうか?
沈み行く日の神よ、どうか私にそっと教えておくれ

お前に照らされた雲が消えぬ内…
お前の放つ光が消えぬ間に…
きっとあの女(ひと)がここを訪ねてくれるだろうから

例え来ずとも酒で満たされた杯を片手に…
お前の姿を眺めつつ…
我一人楽しまむ、この秋の夕暮れ刻(どき)を



女王は目を細めて高楼の上を見上げた。
しかし其処からでは何一つ見ることが出来ずにいる。
上からは全てを見渡せるのが高楼であり…
近寄って下から見上げても高楼の上には誰がいるのか解らない作りになっているのだ。

ピダムが紡ぐ美しい響きに耳を傾けながら一歩一歩高楼の階段を足音を立てないようにとそっと昇る女王。
沈む夕日を背にして階段を昇り切った女王が後ろを振り向いたその瞬間…
目に飛び込んで来た光景があまりに素晴らしく女王は暫し呆然と立ち尽くす。
コムンゴを掻き鳴らすピダムを呑み込み、その向こう側に広がる黄金色に彩られた光の洪水。
棚引く雲に太陽の最後の残光が反射し何とも言えない美しい光景を作り出している。


黄金色の海…何と美しいのか…


ピダムは構わずコムンゴの弦を指でつま弾き掻き鳴らして切ない歌声で女王の郷愁を誘う。


そして、ピダム…お前と言う男は…
お前のその多才な才能には驚くばかりだ。
剣を握れば神国に敵なしと言う腕前。
歌を歌わせれば聴く者すべてを魅了し…
楽器や舞いも何の苦もなく演じて見せる。
その美しい姿は言わずもがな…
女子(おなご)のみならず男の心までも鷲掴みしてしまう。
流石に何代もの王に愛されたミシル璽主の血を受け継いだ者。
私もお前に魅せられたその一人と言うことか…


女王はふっと口の端を上げて笑うとゆっくりとピダムの元へと歩を進める。
ピダムも自分に近付いて来る女王をじっと見詰めながら微笑んでいる。
楽曲を最後まで弾き終えると膝の上のコムンゴとスルテを床にそっと於いて立ち上がるピダム。
拍手をする女王。


「陛下…ようこそお越し下さいました。私の拙い演奏はさておき…この美しい夕日を貴女さまとこうして再び見ることが出来て…」


「ピダム…」


ピダムの言葉を遮るように優しい声音でピダムの名を呼んだ女王はピダムの胸にとんっと飛び込むように抱き付いた。
女王の女王らしくない態度にほんの少しだけ驚くピダム。


「陛下…?」


「ピダム…何も言わなくても良い。(お前の気持ちは)解っている、ピダム…」


ピダムは女王をその長い腕の中で閉じ込めるようにして優しく微笑みながら女王を呼ぶ。


「陛下…」


暫し寄り添い眸と眸を絡ませ合う二人。
夕日が二人を黄金色に染め上げる。


「ところでピダム…お前、コムンゴも演奏出来るのだな?何故、もっと早くに教えてくれなかった?」


「えっ?それは…どういう意味です、陛下?」


「それ程の腕前ならばわざわざ命のやり取りをしなければならぬ『剣』などで勝負しなくとも良かったではないか…」


と、女王はほんの少しだけ拗ねて見せた。
ピダムはそんな女王が可愛らしくて少し意地悪をして見ることにした。


「陛下…つまりそれは…私のことが心配で心配で仕方がない。とそう仰りたいのですか?」


そう言って女王の唇に唇が触れる寸前まで顔を近付かせて笑っているピダムに女王は本音を突かれて何も言えずにいる。
頬を桃色に染めて目を泳がせている女王の額に、鼻に頬に…そして唇にピダムは羽のような優しい口付けを落としてから


「陛下…私を心配して下さるのはとても嬉しいのですが、それでは陛下の玉体が持ちませぬ。ですから、どうかこの地をこの神国のことだけをお考え下さいますように…」


「ピダム…」


「陛下の治める民たちが夕餉の為の煮炊きをする煙が立ち上る平和な一日の終わりに…こうして陛下のお側で美しい夕日を見られるだけで私は幸せなのですから…」


女王はピダムの黒曜石の眸を覗き込むように


「本当に、本当にそう思っているのか?ピダム…」


「はい、陛下…どうして嘘偽りを申しましょう。私は幸せで御座います」


「ピダム…私も幸せだ!こうしてお前といられることが…」


そっとピダムの右手を掴むと両手でそれを愛しそうに包み微笑む女王。
ピダムの左手がそれに重なり、互いを見詰め合う。


女と男としての『愛』と王と臣下としての『信頼』と言う強い二つの絆で一つの大きな苦難を乗り越えた女王とピダム。
神国に住まう全ての人々の平安と…
互いの無事を祈りながら…
黄金色に輝く夕日が西の地平線へと沈むまで高楼に佇み続けるのだった。





この黄金色の日々が一日でも長く続くように…

千年、万年と…この麗しの都徐羅伐が、そして神国が永遠に栄えるようにと…

我らはその礎となるべく生き続ける。

軈ていつの日にかこの地に骨となってお前の隣で眠る日まで…









☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m
やっと完結することが出来ました♪
途中、ゴールを見失ってしまうかと思われましたが…
少し前に駅のホーム(高台にある)から『冬空を染める茜色の夕焼け』を見て、自分が何を書きたかったのかを思い出しました~(^-^ゞ
最終話まで管理人にお付き合い下さり、皆さんホントにありがとうございました(^3^)/

今回ピダムがコムンゴを弾くシーンを入れた理由は…KBSワールドで放送中のドラマ『大王の夢』に登場した大耶城の城主ピダムが風流人ぽくコムンゴを弾くシーンがあって…
それを見たら『うちのピダムの方が上手く弾ける筈!』等と対抗心と妄想心がむくむくと沸き上がってピダムにやって貰ったと言う次第。
あのドラマには色々突っ込み入れたいんですが…悪口大会になりそうなので自粛(^-^ゞ
一つだけ言わせて貰います(^o^)/
うちのピダム(ナムギル君)の方が100万倍素敵だじょ~♪以上。



管理人テヤン



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Comment

いつも素敵なお話しありがとうございます

新しくアップされたお話しが私のガラケーでは最後まで読めず残念でした

ストーリーによっては背景がグレー?紫?で字の色が黒の分は私のガラケーでは読みにくく…

スマホに買い替えるまでは我慢かなぁなどと思っています「涙」
文句を言ってすみません(*_*)
また遊びにきます。次のお話し楽しみにしてます。

2013/07/23 (Tue) 20:42 | トナン #- | URL | 編集 | 返信

テンプレ変えましたよ!!!

トナンさんへ



こんばんは~(^o^)丿

> いつも素敵なお話しありがとうございます
新しくアップされたお話しが私のガラケーでは最後まで読めず残念でした

そうでしたか…(^^ゞ
最近お話がちょっと長くなってしまって…ご迷惑をお掛けしています<(_ _)>
今週いっぱいで後半UPしましたので是非お読み頂けると嬉しいです♪


>ストーリーによっては背景がグレー?紫?で字の色が黒の分は私のガラケーでは読みにくく…
スマホに買い替えるまでは我慢かなぁなどと思っています「涙」
文句を言ってすみません(*_*)
また遊びにきます。次のお話し楽しみにしてます。

えっとそれって携帯用のテンプレが読み難いってことなのでしょうか?
それともPC用なのかしら?
PCテンプレは確かに読み難いので変えました。
携帯用の変えた方が良いのかしら?
もし宜しければ教えて下さいね~(^o^)丿

スマホですかぁ~(・・?
管理人も1年半前は携帯でここに載せるお話を書いていました。
容量はスマホの方が大きいので便利ですが…
丈夫なのは携帯だったかもしれませんねぇ~
最も4Gスマホにすれば又違ってくるんでしょうが管理人の持ってる3Gだと固まってしまい…
最近もう壊れるんじゃないかなぁ~とびくびくしながら使ってる次第(笑)
スマホ高いから乗り換えの時期を管理人も悩み中なんです(+o+)

それは置いといて…
コメントありがとーございました<(_ _)>
また遊びにいらして下さいね~♪

2013/07/25 (Thu) 01:15 | テヤン #- | URL | 編集 | 返信

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