風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 司量部令の一日 その六

皆さん、こんばんは~(^o^)丿
久しぶりの更新です♪

今回のお話は『司量部令の一日』の完結編です。
桜の季節に書き始めたのに…既に真夏
遅くなってしまい本当に本当に申し訳ありませ~ん(^^ゞ

そして…続きをどーぞ!!!
っと言いたいところですが、今回はかなり際どい表現を多々使用しております。
そう言うのはちょっと苦手と思われる方はここまでにして頂いて。
大丈夫だわ!と仰る方だけ続きをポチっとしてお読みになって下さいね~
ではどうぞ(^_-)-☆





絵物語の世界から抜け出して来たかのように見目麗しい男と女が満開の桜の下で唇を重ね互いの心を重ね合う。
黒衣を纏ったすらりと背の高い美丈夫は桜の大樹に宿ると言う精霊のように可憐でたおやかな美しい姿と…それに似合わぬ強情さと負けん気の強さを併せ持つ女人の息を奪い続けた。
狂おしいほどに愛しい女人が己の腕の中でその真っ白な素肌をうっすらと紅色に染め上げ息苦しさに喘ぐ様を黒曜石の眸で舐めとるようにして眺め…
己の求める答えを導き出す為に蛇のように執拗にザラリとした真っ赤な舌を淫らに蠢しては女人の口中を蹂躙する。

ん、ぁっ…苦し…でも気持ちいい。
何も考えられないほどに心地よくて…ピダム、お前に全てを渡してしまいそうだ。
だが言うものか…お前の為とは…
お前がその言葉を待ち望んでいるのは知っている。だが…

陛下…
何故、真心を見せては下さらないのですか?

それは私は王だから…
だから言わぬ。
口に出しては言えぬ。

「ん、ぁ…苦し、ぃ。ピダム…」

その言葉(命令)を耳にしたピダムはそっと女王から唇を離した。

「陛下…」

そう言ってから自分を見たピダムの眸は地獄の底よりも深く暗く…あまりの暗さに背筋がぞくりっとした。
先程まで自信たっぷりに話をしていた男の眸と同じものには見えないほどの漆黒の闇そのもの。
女王はそっとピダムのその光を失った深淵の眸を覗き込みながら

「どうかしたか?ピダム?」

「いえ、何でもありません」

「いいや、ピダム。嘘をつくな。怒っているのだろう?」

ピダムは己の心を隠すように女王のか細い身体を再び抱き締めると

「いいえ、怒ってなどおりません。ただ少し淋しくなっただけです」

「私がお前の望む答えを言わないからか?」

「…」

「ピダム、お前という男は…」

女王はほんの少しだけ身体を離して自分よりも頭一つ背の高いピダムの顔を見上げると

「だがな、黒衣を着ているお前には言えない。解るだろう?ピダム…」

「陛下…それはつまり…」

茶水晶の眸を煌めかせながら唇を軽く結んで頷く女王。

「そう言うことだ!察しが良い臣下を持った私は幸せ者だな。司量部令」

「はい、いいえ…陛下…私は…」

ほんの少しだけ困惑気味の黒曜石の眸が再び茶水晶の眸と重なる。

それは…陛下、陛下から拝領したこの黒衣を脱ぎさえすれば…
閨に入りさえすれば陛下のお心もその玉体も私に下さるとそう仰っておられるのですか?
そう思っても良いのですか、陛下?

ああ、ピダム。
お前の思っている通りだ。

女王の心の奥底までも見通すような鋭い眼差しで真っ直ぐに女王を見据えるピダムとそれを無言でじっと受け止める女王とそこだけ時が止まったように微動だにしない二人。
見詰める先にある茶水晶と黒曜石の眸の中にあるのは互いを思う愛情と真心と…
春めいた南からの温かい風が吹く度に二人の上にはらはらと微かな音を立てて臼紅色の花弁が舞い降りる。


ふと…不意打ちが好きな黒衣を纏った男は次の瞬間、女王の耳元に己の唇を近付かせると小声でこう言った。

「陛下、空色の御衣が桜に映えてとてもお美しいです」

「ピダム、機嫌が直った早速世辞か?しかも私よりも衣が美しいとそう申したいのか?」

幾分ピダムを攻め立てるような女王の物言いにピダムは首を左右にふるふると振りながら

「いいえ、陛下。そうでは御座いません。私の目にはこの澄み渡った真っ青な空に陛下のその空色の絹衣が溶け込んでいるように見えているのです」

「それはどういうことだ、ピダム?」

「はい、陛下。それはその…私の目に映っている陛下の御衣は『青空』そのものとなり、御衣に包まれた陛下御自身は私に取って将に『咲き乱れる満開の桜』のようだとそう申し上げたつもりなのですが…私の気持ちをお解り頂けていないようですね?」

「…?」

「つまりは一刻も早く私だけの『桜の花』をじっくり愛でたいとそう申し上げたまでで御座います、陛下…」

そう唇をピタリと女王の耳元に充てて蕩けるような甘美な声音で卑猥な言葉を囁いたピダムを上目遣いで睨み付けて

「ピダム!」

と叱るようにその名を呼んだ女王。

「冗談ですよ、陛下…」

と、笑いながら答えたピダムは女王の細やかな首筋に舌先を這わせると後ろからそっと女王を黒い翼の中に閉じ込めピタリと身体を寄せた。
それから女王への熱い想いが込められた己の下肢をほんの少しだけ前に突き出した。

「と言いたいところですが…陛下。ここが言うことを聞いてくれず…」

「ピダ、ム…」

頬をほんのりと紅色に染めて恥ずかしそうに後ろを振り返る女王。

「夜まで待てと仰せになるのは承知しております。陛下」

ピダムは口の端を片方だけ上げて鮮やかに微笑むと身体を左に逸らし司量部令の正装である黒衣の袖口を優雅にひらりとはためかせて右手を女王の前に差し出した。
ピダムが口にした無礼な言葉とは打って変った美しい一連の所作にほぉっと声を出して感心しながら、差し出された大きな掌に己が手をそっと乗せると女王は花のようにほほ笑んでこう言うのだった。

「では、司量部令。王命を遣わす。今宵もしかと『色供』をせよ!」

「ははっ、臣ピダム、慎んで王命御受け致します」

と拝礼をし女王の手をしっかと掴んでから顔を上げたピダムの嬉しそうな…だが締まりのない顔を見た女王が思わずぷっと吹き出すとピダムが『そんなに可笑しいですか』と言って困った顔をしている。
女王も思わず『鏡があったら覗いて見よ!』と意地悪を言ってしまい、終いには二人顔を見合わせてくすくすと笑いだした。



二人の間の雲行きが一瞬怪しくなったのを見てずっと遠くで息を殺しながら二人の様子を伺っていた女官らと不意の侵入者であるミセンは手に汗握りながらやきもきしていたが再び手を繋げ微笑み合いながら歩き出したその姿を見て一様に胸を撫で下ろしていた。
もう直ぐこちらにやってくるであろう二人の為に女官たちは用意してあった料理を皿に盛り付け、冷めた汁物に火を入れ、御酒の用意を始める。
いよいよ自分たちの出番がやってくるのだと思うとそこに集う全ての女官らの心は踊った。

お二人が心から寛げますように…

そうして各自がその合言葉を胸に刻み『桜波苑』でのささやかな宴の準備に取り掛かったのだった。




**
ピダムの叔父ミセンの思わぬ乱入によって宴は思った以上に騒がしい場になってしまったが、未だユシン以外に知らされていない『百済』の侵攻による緊迫感から女王とピダムを一時それが開放することになったのは言うまでもない。
酒の入ったミセンが最初は静かに何かの曲を口ずさんだのを皮切りに…
あらゆる芸事に精通するミセンが『詩歌』や『舞い』などを披露する度に喝采が『桜波苑』に鳴り響き、それを何処からか聴き付けた者たちが一人二人と集まって、宴はどんどんと大きなものになって行った。
中にはミセンと共に舞うものも現れ…
将に宴は酣。
飲めや歌えや…又飲めや…
満開の桜の下で何時しか女王陛下主催の『桜を愛でる盛大な宴』が催されることとなった。
本来ならピダム一人を労う為に計画されたものだったのだが…
集いし人々の楽しそうな笑い声と大きな喝采が絶えまなく続き…
宴の間中、女王はピダムを始終隣に侍らせ幾度も杯を交わしながら宴の余興と桜を肴にピダムと共にその時間を楽しんだ。
そうして日が西に傾き始めると今度も又、一人二人とその場から潮が引くように人が居なくなり本来の持ち場へと戻って行った。

閑散とした桜の苑に暗闇が迫る中、女王とピダムはまだ席に座って杯を交わしていた。
見るからに仲睦まじい二人の様子にそのまま揃って湯殿に向かうものかと思われていたが…
ユシンが送った兵部からの使いによってそれは敢えなく立ち切れてとなってしまった。
ピダムはその使いの者と共に兵部に参るべく神妙な面持ちで女王に暇乞いを告げ、女王は一人湯殿へと向かった。

湯殿へと向かう薄暗い渡り廊下まで来ると女王がポツリと独り言を呟いた。

「ピダムは喜んでくれたのだろうか?」

それを小耳に挟んだ女官長が

「僭越ながら、陛下。お話申し上げても宜しいでしょうか?」

「構わぬから申せ」

「はい、陛下。ピダム公は『桜波苑』に入られてから始終機嫌良くされていたようにお見受け致しました」

「そなたにはそう見えたのか?」

「はい、陛下。そう拝見致しました」


女王は浴槽に浸かりながら桜の苑での出来事を一つずつ反芻した。

確かにピダムは笑っていることが多かった。
あの衣の件で『お前の為だ』と私が答えなかった時以外はな。
宴はミセン公のお陰で私もピダムもそしてあそこに居た全ての者が楽しめたし、それはそれで良かったのかもしれない。
だが、本来の計画通りにいかなかったのも事実。
ピダムを労うことが出来なかったのだから…それならピダムの望みを今宵叶えてやろうではないか。

女王は自信たっぷりの答えを見つけた為か、口角を上げてにやりと微笑んだ。




**
時は刻々と過ぎ去りとっぷりと夜の帳が落ちていた。
普段ピダムが『色供』へとやって来る時間をほんの少し回った頃に。

「陛下…ピダムが参りました」

と来訪を告げるピダムの艶やかな声音が扉の向こうで聴こえた。

「ああ、入るが良い」

と女王らしい毅然とした声音で返事をする女王。
いつもであれば長椅子に横たわるか、卓の前に座ってピダムが部屋に入って来るのを余裕たっぷりと待っていることが多い女王であったが今宵は違った。
ピダムが私室に入ると同時に扉が閉められると女王は待っていたかのように自らピダムに近付きいきなり激しい口付けをして見せた。

ぅっ、へいか…
如何されたのですか?

突然の女王の行為にピダムは目をぱちくりさせながらも女王の背中に腕を廻し…
そっと眸を閉じると女王の唇の感触だけを味わうことにした。
数秒か数分の後、ピダムで満たされた女王がピダムの唇からゆっくりと唇を放した。

はぁ…

互いに閉じていた眼を開いて互いを見詰める二人。
ぞくっとするほどに身体の芯が疼き…愛しさだけが込み上げて来る。
互いの全てを分かち合い、直ぐにでも身体を繋げて一つに解け合いたい衝動に駈られる。
その熱く激しい想いが二人を突き動かす。

「ピダム、ずっとお前を待っていた」

「陛下、本当ですか?」

「ああ、本当だ。それにあの衣はお前の為に着たのだ」

「はい、存じております。存じておりましたが…」

「それでも私の答えが欲しかったのか?」

「はい、陛下。私は欲張りなのです」

「私もだ、ピダム」

「陛下…」

「だから今度はお前が私が今したようにしてくれるか?」

ピダムは女王をギュッとその長い腕で抱き締めると…
唇で唇を覆い、舌を深く女王の口中に侵入させて女王の舌を絡め取った。

ぁぁ、ぅん、ピダ、ム…

へい、かぁ…

水音が薄暗い部屋に響き始める。
ゆらゆらと揺れる灯火によって写し出される男と女が身を繋げ愛を交わす悩ましい影。
女が男に跨りその細腰を上下させながら愛しい男のそれを花芯で包み込んで何度となくキュウキュウと締め上げると己の下で妖しいほどの色香を放ち甘美な嬌声を微かに漏らす男。

ぅ、、ぁくっ…

その声を聞いた女は尚も激しく腰を振り、男もそれに合わせて下から花芯を突き上げる。

はぁ、ぁ、ぅん…

互いの身体の熱で互いを焼き尽くすかのように求め合い…
激しく愛を交わす度にギシギシと寝台が軋む。
白い光の中で身も心も一つに溶け合うまでそれは続けられた。




長く激しい交合の末に桜色に染まった女王の柔肌を慈しむように掌でつーっと何度も撫で上げながらピダムは満足そうに微笑んでいる。
まだ呼吸が覚束無い女王の頬が上気し肩で息をしている姿は少女のように初々しくピダムを惹き付けて止まない。
再び、女王の玉体に己の証を刻み付けたく思うピダムであったが…
心の奥底に燻り続ける情欲を自制心で押さえ込んで、女王の額に汗で貼り付いている髪を長い指で優しく払うと羽根のような口付けを女王の顔(かんばせ)そっとに落とした。
額に目尻に頬に…そして真っ赤な唇に…
これ以上はない程に甘く蕩けるような幸せな時間。

ピダムはその後も女王の玉体に色を供しては…その心に『愛』を送り続けた。
軈て女王がその茶水晶の眸を閉じピダムの腕の中で眠りに落ちるまで…


夜半、幼子のような顔ですやすやと寝息を立てて眠る女王を穴があくほどに見詰めるピダム。
ふっと明日便殿会議で女王が宣告するであろう『百済内侵の件』が頭によぎったその刹那、殺伐とした闇をその眸に宿したピダムであったが己の腕の中にいる愛しい女人の口から偶然にも飛び出した『ピダム…』と我が名を呼ぶ寝言を耳にした瞬間それは跡方もなく消え去り…目尻を下げて微笑むのだった。
それからピダムは女王の頬に口付けを落とし終えるとその黒曜石の眸をそっと閉じた。
こうして女王の公私に渡る支えである『司量部令』ピダムの長い一日は終わりを告げるのだった。




春の中の春の宵…

はらはらはらと風に乗って薄紅色の花弁が舞い落ちる。

まるで子守唄を奏でるように微かに音を立てながら…

花の香りが漂う褥でやっと眠りに着いた黒衣の男と

その腕の中ですやすやとまどろむ至高の女人が安らかであらんことを…

半月城の城壁を護るように咲き誇る桜たちは願っていた。





終り。





☆最後までお読み下さり、ありがとうございました<(_ _)>
半月城に咲く桜…
徐羅伐(慶州)は実は韓国の中でも有数の『桜』の名所なのです!!!
いつか満開の桜を見に徐羅伐訪れて見たいですねぇ~

そしていよいよ今週末からナムギル君がナビを務める『アンサンブル』クラシックコンサートがスタートします♪
このSSの中のトンマンのようにちょっぴりお洒落をしてピダムと共にクラシックを聴くのを楽しみにしてる管理人です(^^ゞ
↑いつまで経ってもピダム激Loveは変わらないんですね~困ったものです(笑)



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Comment

初物は美味しい(笑)

Mさんへ


> テヤン様こんばんは。

こんばんは~(^o^)丿
えっとですね!コメント頂いたのが期間限定の作品でしたのでこちらにお返事させて頂くことにしますね♪


>巷で噂の深夜営業に初めて遭遇した幸運に小躍りしておりまっする!! ヤッターッッ!!

えっ(+o+)そうだったんですか?
Mさん、まさかの『初体験』だったんですね(笑)
喜んで頂けて嬉しいです(^_^)v


>そうですか、今夜は満月なのですね。
しかし当地方の夜空は雲に覆われていて到底月は拝めそうにありません。
そして明日の日中も20℃前後という薄寒さになることでしょう。
テヤン様は暑さに負けていませんでしょうか。

そうなんです!!!
正確には23日の3時が『満月』だったんですけど…
ちょっとうっかりしてて出すのが遅くなっちゃったんです。
そして引っ込めるのも手違いでかなり太陽が昇るまで出しっぱなしだったんです、あれ~~(゜レ゜)

そちらは涼しそうですね!
こちらも例年よりは朝夕涼しいので助かっています。
そして私は夏の女(誕生日が夏)なので暑い方が寒いより好きだったりして(^^ゞ
現在、日焼けが凄くて真っ黒状態(ピダムくらい黒いのですよん)
今週末に行われるナムギル君の『アンサンブル』行く時のワンピがねーーー(T_T)
似合わなくなってます(T_T)しくしくしく


>こちらを訪問すればピとトンのイチャイチャに出逢えるので心の潤いにさせていただいてます。
これからも2人を仲良しのままにして下さいね♪ 

『潤い』だなんて…ありがとうございます<(_ _)>
なんせ管理人がバカが着くくらいピダムの中の人を愛しているので…仲良くないトンピは書けないんですよ(T_T)
いつもワンパターンでホントにすみません(笑)


>8月に女性チャンネル♪LaLaTVでナムさん特集が組まれるとの情報をこちらで得られましたので来月から契約しようと張り切っています。
これでようやく『後悔なんてしない』が観られそうです。
情報をありがとうございました!<m(__)m>

『後悔なんてしない』良いですよ~
純愛ものですから…管理人あれ見ると萌えるんですよね(笑)
『切なさ』の極地とも言える作品ですから(^_^)v
Mさんの8月のナムギル祭りのレビュー楽しみにしております。
(実はこっそり拝見させて頂いております)

また遊びにいらして下さいね~
お待ちしております(^_-)-☆



2013/07/25 (Thu) 01:32 | テヤン #vbu/5PMA | URL | 編集 | 返信

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2013/07/26 (Fri) 01:00 | # | | 編集 | 返信

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