SS私のピダム 人魚の泪 前編
皆さん、こんばんは~(^o^)丿

暑い!!!

もうこの言葉しか出ないくらい毎日暑いですねぇ~
自身と家族の体調管理をするだけでもう手一杯って感じです(+o+)
本来なら残暑お見舞いの時季なんですが…残念ながらまだ残暑って感じではない気がします(涙)

地球温暖化の波がじわじわと不気味な感じで迫ってる気がするんですが…
考え過ぎでしょうか?
と少し暗~い気持ちになる一方で…
こ~~んなにクソ暑い中、甲子園で頑張ってる高校球児の元気いっぱいのプレーを見てると心が清々しくなってきます。
まだまだ行ける!頑張れる!!とも思えて来ます。
人の純粋な想い…特に形振り構わず頑張ってる人から受けるパワーは素晴らしいです(^_^)v

試合終了。
勝ってホッとしながらグランドを後にする球児もいれば…
悔し涙で目を腫らして退場して行く球児もいて…
管理人はそんな敗者にいつもこう心の中で呟きます。
『来年はもっと強くなって再び甲子園に戻って来~い!!!』と。
届かなかった『夢』に向かって再びチャレンジ


さてさて管理人の『善徳』現代版SSのトンピも前世で果たせなかった『想い』を叶える為もしくは『生まれ変わっても再び巡り会いたい』と言う恋愛物のお約束パターンによって今生に生まれ変わりました♪
そして今回はちょっとばかりアクシデントが…(^^ゞ
本当は一話完結にしたかったのですが…過去編を入れたらどんどん長くなって後編は書き終えておりません(^^ゞ
+現代版はピダムではなくキム・ナ◯ギルと言う名前で登場するので『ええ~っ』と思う方は観覧を御控え下さい。
大丈夫な方は続きをぽちっとしてお読みになって下さいね~<(_ _)>








真っ青な空を一直線に貫くように描かれている白い飛行機雲を目で追って行くと西の地平線近くの低いところにオレンジ色に輝く小さな太陽を見つけた。
季節は真夏だと言うのに今日の太陽は少し元気がないように見える。
まるで母親のスカートの後ろに引っ付いて恥ずかしそうにしている幼い男の子のように雲に隠れて…やっとの思いで顔を覗かせていると言う感じだ。

「雨上がりだから仕方ないか……んん~~っん…」

私は空に向かって両腕を思いっきり突き上げて背伸びをして見た。
紅潮した頬を河面を渡って吹き付ける風が撫でて行く。
幾分もわっとした湿気のある生温かい風だが体温が上昇して火照った身体にはひんやりと感じられて気持ちが良かった。
漢江の南側の河川敷にあるこの公園は緑が多いせいか自宅のある街中よりも大分涼しく感じられる。
私と同じように気温が下がり始めるこの夕暮れ時に一日の疲れと涼を取りにやって来ては一人で運動をしたり犬の散歩をしたり…はたまた愛する伴侶や恋人、友人たちと共に腕を組んで散歩をしたりする人々でそこそこ賑わっている。

最近ほんの少しばかり体重が増えたことが気になっていた私は時間があればここへやって来てウォーキングで汗を流すのが習慣になっていた。
ウォーキングの効果は絶大でダイエットばかりでなく日々気付かぬ内に心の奥底に蓄積されたストレスも一緒に削ぎ落としてくれているらしかった。
そのお陰で近頃は夜ベッドに入るとあっという間に眠れるようになった。
ほんの3月ほど前までは彼是考え始めたら最後…悪くすれば翌日の明け方にならないと眠れないと言う日々が続いていたのだ。
その原因が何なのか?
それは自分でも充分過ぎるほどに解っていた。
見悶えるほどに私を悩ますその『理由』

私が俳優の妻だから…
夫が撮影に入ったが最後、ただひたすら夫の帰りを待つだけの日々と夫の相手役の素晴らしく美しい女優に対する嫉妬が付き纏う。
私が俳優の妻でなくならない限り私を悩まし続ける理由。
これまでも…そしてこれからも途切れることなく…






「チンジュ…ただいま♪」

ある晩、キッチンで夕飯の準備をしているとリビングにあるドアがガチャリと開いてナム君が入って来た。
いや帰って来た。
思っていたよりも早い帰宅だった為にまだ夕飯の支度は全く出来ていないと言う感じだった。

「お帰りなさ~い♪」

と、それでも自然と頬の筋肉がゆるゆるに緩んでにっこり笑う私。
夕飯の準備が整っていないことへの焦りよりも夫の顔を見れた…たったそれだけのことが勝る程に私はナム君の帰宅を一日千秋の思いで待ち望んでいたのだった。
私の眸に映るナム君も嬉しそうに微笑みながらこっちへ向かって歩いて来る。
ナム君が自分の家であるこの部屋へと戻って来る日だけに繰り返される他愛もない普通の夫婦の機微。

公益中のようにナム君の帰りをこうして毎日迎えられたら良いのに…

夫が俳優業に復帰してから毎回帰宅時にそう思ってはみるものの…それは絶対に叶うことはなく。
このちっぽけな願いを心の奥底に沈めて何事もなかったかのように振舞う私がいる。

「ナム君、撮影お疲れさま、疲れたでしょう。先にご飯にするそれともお風呂にする?」

「うーん、そうだな。直ぐに出来そうならご飯が先が良いんだけど…まだ(出来そうもない)みたいだから…」

私はほんの少しばかり嫌みを言ったナム君を思い切り睨みつけて

「そうね、まだ大分時間が掛かるから先にお風呂に行ってくれると助かるわ!」

なんて心にもないことを言って見せた。

ホントは料理が出来るまでここに居てくれて顔を見ながらゆっくりと会話を楽しみたいと思ってるのに…
そりゃ外出先から戻ったら一刻も早くシャワーを浴びてさっぱりしたいと考えるのが普通だってことも解ってるんだけど…

私が眉間に皺を寄せて考え事をしているのに気付いたナム君は心配そうに私の顔を覗き込んで

「ん?なあ、もしかして怒ってる?チンジュ」

「ううん、怒ってないよ」

「さっきの俺の物言いが気に触った?それとも俺がこんなに早く帰って来ちゃったから焦ってるの?」

「ううん、それじゃないけど…」

「じゃあどうして眉間に皺寄せてるの?ホントは何か気に障ることがあったんだろう?なあ?チンジュ」

「違うって、怒ってないってばぁ…」

と自分でも信じられない位の大声でそう言葉を発したのと同時に両目からは泪がぽとぽとと溢れ出したのが解った。

私…どうしたのかな?
ナム君が目の前にいるのに…

自分自身でも訳が解らずにいる私の小刻みに震える肩に手を充てながらナム君が優しく囁くようにこう言った。

「チンジュ?どうしたの?何かあったのか話してご覧…」

「…ぅっ、ぅ…っ…ひっく…ぅ…ぇ…」

あっという間に嗚咽が込み上げて来た。
もうここまで来たら泣かずにはいられない。

泪を流す私を見詰めるナム君の眉尻が下がり、黒檀色の眸がゆらゆらと揺れて困った顔をしている。

『何でもない。心配しないで…』
って言わなくちゃダメなのに…
折角久しぶりに会えたのに…貴重な時間を私の泪が壊してしまう。
どうしよう…

私は菜箸を持ったまま目の前にいるナム君を見詰めて微笑んだつもりだった。
だけどナム君の姿が溢れる泪でぼやけてしまって良く見えないし顔も引き攣っているみたいで…
その内に頭がぼんやりとし出して…
それから間もなくして私は意識を失って倒れたようだった。




***

便殿の最奥、そこに据えられた黄金色に耀く玉座にゆったりと座り、左右にずらりと並ぶ家臣らを見下ろす女王。
銀糸が微かに交じった艶のある黒髪に彩られた美しい顔(かんばせ)それに眩いばかりに光を放つ髪飾りが色を添えている。
女王が呼吸をする度に髪飾りから垂れ下がった金色の細い鎖がシャラリと澄んだ音を奏でている。
固く結ばれた真っ赤な唇は女王の女王たる揺るぎない覚悟を表し、人の心をも射抜く強さを孕んだ明るい茶水晶の眸の奥には秘めた優しさを宿す。
その細やかで乙女のように清らかな姿は四十越えした女王の年齢を全く感じさせないほどに若々しい。
玉座から向かって左側に立つ司量部令の黒衣を纏ったピダムは今朝の後朝の別れから数刻しか経っていないと言うのに…目の前にいる美しい女王から目を離すことが出来ずにいる。
だが女王は己が女人としてこの世で唯一愛する男の熱い視線を感じながらも、その男に対する想いの全てを鋼の鎧で覆い隠し、大神国を統べる並ぶものなき王としての威厳を纏って便殿にいる全ての者を圧倒していた。
そんな女王を四六時中側で守護し続ける侍衛府令アルチョンが便殿の出入り口付近に陣取ると声高らかに『倭国の使者殿が参られました』と口上を述べた。
すると漆塗りの朱色の箱を額の上に恭しく掲げた中年のやや小ぶりの男が緋色の毛氈の上をすっと歩み出した。
己の前を通過していく使者を見ながら…神国と親交の薄い倭国の使者が何故やって来たのか?とその場にいる大等たちはざわざわとざわついたが使者はそれを全く気にすることなく堂々とした態度で女王の前まで進み出ると大きく頭を垂れてから顔を上げた。

「女王陛下のご尊顔を拝し奉り恐悦至極に存じます。私は倭国を統べる大君さまより遣わされた中臣の真中(まなか)と申します。以後お見知り置きを…」

と倭国の使者の挨拶を受けた女王がゆっくりと労いの言葉を掛けた。

「遠路遥々ご苦労なことです。さぞお疲れのことでしょう」

「有り難う御座います。大丈夫で御座います」

「して…真中殿。この度は如何なる理由があって我が国まで参られたのか?その理由を聞かせて貰えないであろうか?」

「はい、陛下。勿論で御座います。実はこれを…」

そう言うと手に持っていた朱塗りの箱を女王の方に差し出して

「陛下、僭越ながら…我が主よりの献上の品をこれこのように持参致しました。どうぞ何も聞かずにお納め下さいますように…」

女王はにっこりと笑うと軽く会釈をし女官にそれを持って来るように目で合図をした。
真中から女官へ。女官から大上等ヨンチュンに渡った箱はヨンチュンによって蓋が開けられた。
中には『人魚の泪』と呼ばれる見事な『真珠』が数百個も納められていた。

「陛下…陛下にお似合いの『人魚の泪』がこれこのように沢山入っております」

そうヨンチュンが興奮気味に女王へ進言した。
己に向けられた箱の中身を玉座から眺め見た女王はうっすらと光を放ちながら輝く真珠に目が吸い寄せられて、その数の多さに驚愕もした。

「真中殿…これほどの数の真珠をどうやって集めたのか?貴国では真珠を作る技術をお持ちなのか?…いや、今は何も聞かずにという約束だったな。有り難く頂くとしよう」

「はい、陛下。有り難う御座います」

そう言って顔を上げた真中に女王が

「では早速この品の礼をしたいが…先ずは我が国は貴国よりも寒さが厳しいと聞くが…やはり寒いのであろうな。真中殿が神国に滞在する間、部屋の暖を幾分高めにするよう女官らに申し付けよう。だからごゆるりと滞在されるが良い。そうだ、今宵は早速、歓迎の宴を催すことにいたそう。宜しいか?真中殿」

「はい、陛下。お心遣い感謝致します」

真中はそう言うと再び女王に向かって一礼すると落ち着いた態度で便殿から退出して行った。

使者謁見が終わると暫らくの間ひそひそと話しこんでいた大等たちもその内に其々の部署へと戻って行った。

その場に残った女王は宴の準備を指示し終えると女官長を呼んで使者から献上された真珠を綺麗に水洗いし私室まで持って行くように命じた。
真珠が水に弱いことを知っている女官長は

「陛下…本当に洗ってしまって宜しいのでしょうか?」

と女官長には珍しく、少しオロオロと聞いて来た。
女王はクスクスっと笑いながら

「装飾品として使うならばそなたの言う通り使い物にならなくなるな」

「はい、陛下」

「だが大丈夫だ。これは別の用途に使うつもりだ!」

「別の用途で御座いますか?」

女官長は首を捻りながら小さな声で呟くようにそう言った。
女王は両唇の端を上げてにっこりと微笑むと

「そうだ、別の用途が…それも貴重な使い道があるのだ」

そう言うと玉座から腰を上げて己が執務室へと足を向けたのだった。




続く。




☆最後までお読み下さり、ありがとーございました<(_ _)>

『海賊』のアートコンセプトが発表されましたね~

_013_1~1


これってナム君のイメージですよね♪
っと勝手に決めに掛かってます(笑)
早くコスプレしたナムギル君が見た~い管理人です♪


暑いのでお身体ご自愛下さいね~~



スポンサーサイト

Comment 0

What's new?