風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 人魚の泪 後編

皆さん、こんばんは(^o^)/
寒気が降りて来た為か…今夜は大分冷え込んでますね!
こんな寒い夜はウリ・ナムギル君の素敵なお姿を見て熱く熱~く萌えましょう



キャ~キャ~かっちょぇぇ~~~o(^o^)o


しっかし、韓国って矢を何本もつがえるの好きですよね~
もち我らのピダムもやってたし、チュ◯ン(高句麗)もやってました!!!
管理人、学生時代に弓道をやってまして…
経験から言って、2本同時に違う的目掛けて放つのは絶対に無理だと思われます。
ああっ、それに触れちゃいけな~いって(((^_^;)
良いのよ♪良いのよ♪
人間離れしたその技はHEROのみが許される『神の手』だから凡人の管理人には出来なかったってことにすれば良いのですよ~
無事に解決(^o^)v


さてさて本日は『人魚の泪』後編をUPしたいと思います。
↑を十二分に堪能された方は続きをぽちっと押してお読みになって下さいね~~♪








「う、んっ…ぁ」

「チンジュ…」

夢から覚めて目を開けるとそこには私の大好きな旦那さまの綺麗な綺麗な顔があった。
でもその顔には何時もの艶やかな笑顔はなく少し強ばった表情を浮かべていて…
顔色は幾分青ざめているように見えた。

「ぁ、ナ、ム…君…」

「チンジュ…大丈夫か?気分はどう?」

ナム君の声が微かに震えていることが解った私は出来る限りの明るい声で

「うん、大丈夫。心配しないで」

と答えた。
するとナム君が私の額に手を充てながら

「いいや、大丈夫じゃないよ。少し熱っぽいし…その証拠に眸がうるうるしてるじゃないか!」

「えっ?」

「また無理して強がり言ってるんだろう?違うのか?チンジュ」

『強がり』と言うナム君が口にしたその言葉を聞いた瞬間、私の中でピーンと張り詰めていた糸が音を立てて切れ…眸からどわっと泪が溢れ出した。

「ぅ…ぅっ……ぅ…」

ああ、もうダメだ。
こうなったらどうにも止まらない。

啜り泣く私の額にナム君は自分の額をそっとくっ付けて

「無理するな…チンジュ」

ああ、又そんな優しいこと言われたら益々止まらなくなっちゃうよ!

「…ぅ…ひっく…」

私の頬を伝わる涙をナム君は大きな掌で何度も何度も拭き取りながら…
額や鼻や目頭や…色々な所に羽毛のように軟らかくて野苺のように甘酸っぱいキスの嵐を降らし始めた。

「チュッ…チュッ…なあ、チンジュ。チュッ…俺とこうしているよりも夢の中でピダムと会ってた方が実は幸せだ~!何て思ってるんじゃないのか?」

「えっ?」

ナム君の思いもよらぬ言葉にびっくりした私は泣くことも息をすることも忘れて固まった。

えっ?ピダムと会ってた方が幸せって?
どうしてそんなこと言うの?

頭の中でぐるぐると色んな想いが駆け巡って…その内に目眩までして来た私は気持ちを落ち着けようと目を瞑って深呼吸をすることにした。

すーっはーっ…すーっはーっ…すーっ…

そうやって数回深呼吸を繰り返し…
やっとのことで落ち着きを取り戻した私は恐る恐る目を開けて見た。
すると目の前にいたナム君の眸と私の眸が重なり合った。

もしかしてずっとそうして私を見ていたの?
それにあれっ?
ナム君の黒檀色の眸の奥に嫉妬の焔がチラチラと燃えているのが見える。
自分自身の過去に嫉妬してるってこと?
ナム君の本当の気持ちが知りたくて思いを口にする。

「何故?どうしてピダムといる時の方が幸せだって思うの?」

ナム君は片方の口の端を上げてシニカルに笑うと

「いや、寝ている時の君があまりに幸せそうに見えたからさ」

「…」

「夢の中でピダムと一緒に楽しそうに笑っていただろう?違う?」

私は記憶の底に沈み掛けていた夢の欠片を一生懸命繋ぎ合わせようと努力した。
ああ、そうだ。
確かに私はピダムと冗談を言い合って笑っていた。
心満たされこの上なく幸せそうに…

「うん、確かに…そんな夢を見ていたんだと思う」

「そう…楽しかった?」

「うん、とても楽しかったし…とても幸せだったような気がする」

そう正直に答えた私をナム君が一瞬睨んだように思えた私は直ぐ様謝ることにした。

「ごめんなさい。怒ってるよね?ナム君」

「正直怒りたいのは山々だけど…夢の中のことを怒っても仕方ないだろう。その何だ…ピダムは前世の俺な訳だし…チンジュも陛下だった訳だし。でもそこにいた陛下は今のチンジュ本人じゃないんだし…ああ、ホントにややこしいなぁ~」

そう言ってポリポリと頭を掻いて照れてるナム君が無性に愛しくなった私はナム君を思い切り抱き締めたい衝動に駆られた。
横たわったままでは不可能だから…
私は自分の持てる精一杯の力を使って身体を起こすことにした。
せーの、いち、にの…よいしょっと…
そうして何とか起き上がった私はナム君の澄んだ眸をじっと見詰めながら

「じゃあ私も正直なこと言うと……夢の中のピダムはそりゃ格好良くてとっても素敵だった。一目惚れするくらいにね!でもでもね、ナム君、私がこの世で愛しているのは貴方なの…貴方しかいないの!愛してる。愛してるわ、ナム君」

そう告白した私はあまりの気恥ずかしさから真っ赤になっている自分の顔をナム君の広い胸にぱふんと押し充てて隠した。
真顔で面と向かってナム君に愛の告白をするなんて…しかもこんな近くで…
ああ、何て恥ずかしい、恥ずかしくて死んでしまいそう。
と首を左右に振ってぶつぶつ独り言を言っているとナム君がその長い腕を私の背中に回してぎゅっと抱き締めてくれた。
とくとくと波打つナム君の心臓の鼓動が聞こえて…ナム君の体温と香りが私を包む…
幸せで幸せで溶けてしまいそうだけれど…力が入り過ぎて息苦しいよ、ナム君!
そんな私の状況に全く気付かないナム君はその良く響く声音でこう言った。

「解ってるって…チンジュ」

息が持たなくなった私はナム君の胸をぐいっと手で押し退けて思い切り息を吸い込んでから

「はぁ、ふうっ、なっ何が解ってるって言うのよ!」

「全部解ってる」

「全部って?嘘ばっかり。私がさっきから息出来なくて苦しがっていたの知らなかったくせに~」

「ええっ、そうだったのか?」

「そうだったの!!」

「それでも俺はチンジュの考えてること全部解ってるつもりだけど」

「ええーっ、何よそれ?」

あれ?これ?夢の中でも私同じようにピダムと言い争って無かったっけ?

「ふふふふふっ…あははははっ…」

「おや?…やっとご機嫌が治ったのかな?公主さまは…」

「あはっ、やだなぁ~その言い方!直ぐにそうやってからかうんだから。機嫌なんて治ってませんよ!ただ貴方と私、夢の中でも現実でも同じだなぁと思って」

「えっ?何が同じだって?俺とチンジュが?」

「うん、あのね…さっきまで見ていた夢の中でもこうやって現実でも貴方と私は口喧嘩ばかりしているなぁ~って思っちゃったの。だから急に可笑しくなって笑ってしまったの」

「ふーん、そっかぁ…夢でも現実でもチンジュと俺は口喧嘩ばかりしてるのか。ふーん、そっかぁ。でも、それってつまりはどっちも幸せだってことなんだろう?」

「うん、そうとも言える」

「何だよ、その言い方!」

「だって…」

「だってじゃないだろう!幸せだってどうして素直に言えないの!公主さまは?」

「ああっ又その言い方!…」

と私が頬を膨らましていると『この~我が儘公主め!』と言ってナム君が額をゴツンと私の額にぶつけた。
痛っ!
だけどとっても幸せ。
額の次は互いの鼻先をくっつけ合って…
最後は唇と唇をくっつけ合った。
ナム君の優しい口付けはこの上なく甘やかで…
まるで綿菓子を食べた時のようにふわふわふわっとして身も心も溶けてしまいそう。
ああ、今この瞬間この世の中で自分が最も幸せ者だって思えてくる。
だからナム君の眸をじっと見ながら

「この世で私は一番の幸せ者!」

そう言いたい!そう言わなくちゃ!
愛しい愛しい旦那さまの温かな唇が私の唇を離れたら直ぐに言わなくちゃ!!
そう思うのにその言葉を口に出すまでにはまだまだ時間が掛かりそう…


チンジュ…チンジュ…
君が流す『泪』を見ると胸が痛んで仕方ない。
けれどもこの先もきっと俺は君を泣かせてしまうことだろう。
俺の今生での天職は『俳優』
この天職を続けて行く限り俺は君に淋しい想いをさせてしまうに違いない。
申し訳なく思うけれどどうすることも出来ない。
だから俺がこうして君の側に居られる時は精一杯の真心と愛を君に贈ろうと思う。
どんなに『臭い』そして『キザ』な台詞でも君の為なら何度だって言って見せるよ!

「愛しているよ、チンジュ。永遠に。再び生まれ変わっても君を見付け出し…愛すると誓うよ!」


俳優である夫は愛しい妻のほんの少しふっくらとした身体をぎゅっと抱き締めた。
ドラマの中で彼女の夫は世の中の女性を虜にするほど官能的でロマンティックなラブシーンを演じるのに…
今夜の抱擁は何処と無くぎごちなくて…
自分の前だけで見せる不器用で照れ屋な本来の夫の姿に妻は再びクスクスと笑い声を上げながら夫を抱き締め返したのだった。

『何だよ!』
『ううん、何でもない』
『じゃあ、何で笑うの?』
『うんとね、ナム君が大好きだから』
『嘘つけ!ホントは何考えてるの?』

口喧嘩と称する二人のじゃれ合いは尽きることなく…
楽しげな笑い声と互いを思う愛情とが何時もはチンジュが一人寝を余儀なくされるベッドルームを所狭しと占領してしまっていた。
薄暗がりに浮かぶ二人のシルエットはその晩一時も離れることなくゆらゆらと揺らめき続けた。




fin.










*後日譚(おまけ)*

倭国からの使者が百済へと旅立った冬晴れの日の午後…
ピダムは何時ものように司量部令の執務室の椅子に座り黙々と仕事に精を出していた。
極寒の冬へと向かうこの時分…上将軍ユシンが管轄する兵部はこの先戦いが行われる可能性が低い為か平素から行われている鍛練を終えると特にすることもなく早めに家路に着く者も多く見られた。
半島に三国が犇めき小競り合いを繰り返す度に駆り出される兵士たちにとって大切な家族との安穏とした時間が持てる唯一の季節とも言えた。
一方、ピダムが管轄する司量部には一年中『暇』と言う言葉に縁は無い。
女王直轄の部署であるが故に宮中にもたらされる情報と言う情報は一旦この司量部へと集約される。
その為昼夜を問わず国内外から集まる膨大な情報を管理分析せねばならず…
司量部の長たるピダムの担う重責は神国の宮廷内に於いて女王と同等、場合に寄ってはそれ以上とも言えた。
そんな常に忙しなく働く甥ピダムの耳に自分の声が良く届くようにと叔父ミセンは何時もの甲高い笑い声と共に『陛下の具合が御悪い』と言う内容の言葉を大きな声で扉の彼方側で発した。
耳の良いピダムにその声が届かぬ筈がなく…ピダムは手にした書簡を目で追いながら片方の口の端を上げて微笑むと

くくくっ、本当に仕方のない御人ですね!叔父上は…
この宮廷内で、いや神国で起こったことで私が知らないことがあると思っておいでなのか?
それとも単に私をからかっておられるのか?

と心の中で叔父ミセンに軽い悪態をついて見た。
本来なら直ぐ様扉を開いてこの愛すべき能天気な叔父に『煩いですぞ!』と一言言ってやりたい所だったが具合の優れない女王の元へと一刻も早く駆け付けたい…
その想いが勝る今のピダムは叔父を完全に無視して自分の為すべき仕事を黙々とこなすことを選んだのだった。


それから数刻の後…
初冬の落日は釣瓶落としの如く。
茜色の夕日が最後の残光を放ち終えると夕闇が宮殿を包み込むようにあっと言う間に降りて来た。
暗がりが色濃くなった渡り廊下には先ほどから灯火が点され始め…冷たい北風がぴゅーぴゅーっと吹き着ける度に中の焔をゆらゆらと揺らしては幽玄な風情を醸し出している。
一心不乱に仕事に没頭しやっとのことで仕事から解放されたピダムは疾風の如くに女王の居所仁康殿へと向かう途中だった。
そんなピダムに風情を感じる余裕などなく、はっと気付いた時には女王の執務室の扉の前に到達していて、いつも通りの挨拶をしていた。

「陛下…ピダムです。ピダムが参りました」

気ばかり焦るピダムは女王の『入るが良い』と言う許可が出る前に扉をばたんと開け放ち部屋の中へ飛び込むように入り込んだ。
そんなピダムの尋常ならざる様子に女王は読書を中断すると顔を上げ目をぱちぱちさせながらピダムを見た。

「ピダム、如何した?」

常と変わらぬ女王の落ち着き払った様子を目の当たりにしたピダムは困惑した表情で動きを止め返事をすることも出来ずにその場に立ち尽くしている。
普段は決して見られぬピダムの狼狽した様子が面白くて茶目っ気たっぷりのきらきらと輝く茶水晶の眸でじっと観察し続ける女王。
遂ぞ我慢しきれずに女王が『ぷぷぷっ』と吹き出すとピダムは伐の悪そうな顔をしながらようやっと口を開いた。

「へ、陛下…あの、その、御加減は如何ですか?そのご様子ですと既に御本復されたのですね?」

とピダムらしからぬ小さな声音でそう質問をした。

「ああ、見ての通りだ。すっかり元気になったぞ、ピダム…」

と言ってにっこりと微笑む女王。
あまりに溌剌とした女王の様子に安心しながらも拍子抜けしたピダムであったが…

「陛下、御加減が悪いとお聞きして大変心配致しておりました。一刻も早くこちらに参上したいと思いながら…司量部から一歩も出ることが叶わず…ご挨拶がこんなに遅い時間となってしまいました。申し訳ありません」

ときっちりと病気見舞いが遅れた理由を詫びると眉尻を下げながら項垂れるように頭を下げた。
そんなピダムを気遣うように女王はこの上ない優しい声音で

「ピダム…お前が年がら年中忙しい身なのは承知している。王である私よりも忙しいと言っても過言ではない。だから謝るな。こうしてお前が来てくれた。そして側に居てくれる。私はそれだけで充分幸せだと思っているのだから…」

そう言って女王は椅子から立ち上がりピダムに近付くと広い背中に両腕を廻しピダムを優しく抱き締めた。

「ピダム…」

「はい、陛下…」

「ピダム…私にとってお前以上の宝はこの世に存在しない。この先私はお前無しで生きて行けそうにないほどお前が大切なのだ。解るな?ピダム。だからピダム…ずっとこうして私の側にいて欲しい…居てくれるな?」

「はい、陛下…」

心の奥底がじんと温かくなるような女王の言葉に感動し女王をその力強い腕でしっかりと抱き締め返すピダム。
まるで互いの心を抱き留めるように…
暫くの間互いを優しく固く抱き締め合いながらまんじりともせぬ二人であったが…
軈て互いの心が溢れる愛情で充たされるとピダムが口を開いた。

「陛下…私にとって陛下は私の命そのもの。この命尽きるまでお側でお仕えする所存でおります…ですが陛下…」

途中で言葉を止め己をじっと見詰めているピダムを女王は訝しげに見上げると

「どうした?何故最後まで言わぬのだ、ピダム?」

女王の揺るぎない意思を宿す眸をじっと見詰め続けるピダム。
口に右手を充て『ごほん』と一つ咳払いをしてから

「それでは、陛下…私の本心を申し上げます。倭国から献上された貴重な『人魚の泪』を溶かして御作りになった物だからと言って玉体を壊すような代物は直ぐに御捨て下さいますように…ピダムはそう願っております。唯、それだけです」

と言ってピダムは愛の籠った眼差しで女王を再びじっと見詰めた。
体調の悪化の原因をピダムにズバリと言い当てられた女王は素直にこくんと頷くとそのままピダムの胸に甘えるようにその身を預けた。

それからと言うもの…女王は二度とその飲み物を口にすることは無かったと言う。







☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m
こんな風にお互いの想いが吐き出せる関係だったら…
あの悲劇は訪れなかったのではないかと…

愛する人の前だけで見せるピダムのおろおろした様子やナム君のぎごちなさ…
柱の影に隠れて見てみたいなぁ~~って思う管理人でした(^o^ゞ


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