風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 世の中は

こんばんは~(^o^)丿
昨日は曇っているのに蒸し暑い一日でしたね
管理人…剣客商売の試合だったんですがサウナに入っている感じで全身汗だく
いつもの半分程しか人数は集まりませんでしたが7試合こなして…久しぶりに優勝しました\(^o^)/
決勝戦ではずーーっと『疲れた!』を連呼していた管理人。
勿論誰にも聞こえないほどの小声でですが(^^ゞ
ホントに疲れてたんですねぇ~
最後までギリギリ体力持って良かったです
また来週も試合があるので頑張りたいと思いま~す♪


話題変わって…巷ではナムギル君のピダムを彷彿させる山賊衣装が話題になってますね~
キャーーー素敵!カッコいい!!と皆さんもきっと思われましたよね?
そして一刻も早く大きな画面でお姿拝見したいなぁと思われたことでしょう。
来年が非常に待ち遠しいですね~


続きからはホントは満月の夜にUPしたかったSSです。
宜しかったらお読みになって下さいね~(^^♪





王の御位に就いた夏の終わりに…
突然右手が痺れて動かし難くなった。
侍医に見せても原因が解らず、暫くの間煎じ薬を飲んで見たが一向に回復する気配はなく…
そうこうするうちに夏の疲れも加わって十数日の間私は床に伏していた。
微熱が続いていた為に『色供』は中止され…
多忙なピダムと顔を合わせられるのは政務報告の時だけ。
今まで執務室で行っていた政務報告は場を移し…私のいる寝台の直ぐ横で行われていた。
ピダムは直立不動のまま政務報告書を読み…私は寝台に伏して、それを聞いた。
ほんの少し手を伸ばせば互いに触れられる程近くにいながら触れることも叶わず…
王と臣下としてそこにいるしかなかった私たちは何処と無く焦れていたのかもしれない。


「…では陛下、この件に付きましては御本復されてから、と言うことで宜しいでしょうか?」

「ああ、そうだな。それまでお前の胸に留めて置いてくれ」

「はい、陛下…では今宵はこれにて失礼致します」

何時ものように暇乞いをするピダムの声音が微かに上擦っているように聴こえた。
私はそれが気になってピダムを呼び止めた。

「ピダム、待て。どうかしたのか?何か私に言いたいことがあるのではないか?」

「陛下…その…」

「何だ、ピダム?」

それまで司量部令として宮廷の礼節を守り己の中で荒れ狂う欲望の全てを司量部令の正装である黒衣の中に閉じ込めていた男の…その闇色の眸の中に真夏の暑い盛りにめらめらと揺らめく陽炎のような情欲が一気に沸き上がるのが見えた。
背の高いピダムが器用に腰を屈めて横になっている私の耳元に己の顔をぐっと寄せるとこう囁いた。

「陛下、淋しいです…」

ピダムのその一言に私の心の蔵がどくんと跳ね上がった。

「ピ、ダム…」

「ずっと陛下に触れておりません。それに今宵は満月だと言うのに…一人で月を眺めても何が面白いと言うのでしょう」

「なら、ピダム…早く嫁を貰え!そうすれば何時でも妻と二人で空を見上げることが出来る」

「へ、いか…それは本心から仰っておられるのですか?」

ピダムの黒曜石の眸が私を詰るようにこちらに向けられている。

「ピダム…私を困らせるな!」

「困らせる?…それは私と言う存在が陛下にとって邪魔だと言うことですか?私がお側にいなくても陛下は何とも思われないと言うのですか?」

幾分怒気を含んだピダムの悲痛な声音が私の心に突き刺さる。

「そうではない。そうではないのだ。ピダム」

「では私を側に置いて下さい」

「だが…こんな状態の私は…王として私は…どんな名目でお前を呼べば良いと言うのだ?」

「名目が無ければ私はお側にいてはいけないのですか?陛下…」

ピダムの手がぷるぷると震えている。
怒りと哀しみに耐えているピダムの姿を直ぐ側でまざまざと見てしまうと…
王としての立場ばかりを優先してピダムの心を深く傷付ける言葉を口にした己の器があまりに小さいことを恥じるしかなかった。
これ以上ピダムに甘えてばかりいてはいけない…
既にピダムは私に対する『恋心』で冷静さを失い、その身に溜め込んだ熱を吐き出すことも出来ず…己をもて余しているだろう。
これ以上ピダムを刺激し続けたら…
今直ぐにでもここで王としての私に無礼を働くか…
堅苦しい宮殿での生活を捨て、私の元から去ってしまうか…
そのどちらかを選ぶであろうことは明白だった。
山野を縦横無尽に駆け廻るしなやかで荒々しい野生馬のようにその背に他人を乗せることを嫌うピダムを私は縄で括ってこの宮殿の奥深く…王である私の側に置いているのだ。
だが…この天上に住まう神のように美しい姿をした男の心はその華麗な見た目と違って繊細で傷付き易い。

「ピダム…そんなに私の側にいたいのか?」

ピダムはただ黙って頷いている。

「私の何がそんなに良いのだ?王としても女としてもこんなに未熟なのに…」

ピダムは儚げな顔をしながらにっこりと笑うと

「全てです」

そうきっぱりと言い切った。
あまりに真剣な物言いに私の心臓は再びどくんと跳ね上がり

「そうか…」

としか答えられなかった。
するとピダムは反撃を開始した。

「では陛下に同じことをお聞き致しますが…私の何処が良くて今までお側に置いて下さったのですか?」

ここで退く訳にはいかない。
私がゆっくりと起き上がろうとするとピダムが体を支えて起こしてくれた。
そのピダムの眸をじっと見詰めながら

「お側に置いて下さった?今、そう言ったのか、ピダム?」

「はい、陛下」

「悪いがピダム、私はこれから先もお前をずっと側に置くつもりだし…他の女人にお前をやるつもりはない!」

「でも先ほど陛下が…」

「煩いぞ、ピダム…もうこの話は終わりにして…ここに座って私の手を揉んでくれないか、ん?」

言葉尻はキツいものの…茶水晶の眸に優しさを宿す私の愛する陛下…
どんなに詰まらない願いだろうが…
目の前にいる貴女から己が必要とされていることを確信するとついつい目尻を下げて貴女の願いを聞いてしまう自分がいた。

「はい、陛下…」

久方ぶりに触れた貴女のか細い腕が一層細く感じられて…
私の背中に悪寒が走った。
何か悪い病気なのか?いいや、疲れていらっしゃるだけだ。
そう自分に言い聞かせる。
ならば私に今出来ることは…

ピダムは女王の腕や肩を甲斐甲斐しく揉みながらこう切り出した。

「陛下…どうか今宵は私に不寝番をお命じ下さいますように…」

「ピダム…」

「ここで陛下が眠られるまで腕を揉んで差し上げます。陛下が眠りに着かれたら…ここでずっと文字通り不寝番を致します故…どうか」

そう言って頭を下げるピダムの真摯な優しさが心に滲みた女王は寝台の自分の横をトントンと叩いて

「そうだ!ピダム、ここに横になれ…」

「陛下?」

「どうして今まで気が付かなかったのだろう…」

「陛下?」

「明日からはここに一緒に横になりながら政務報告をすれば良い。うん、そうだ、そうしよう」

「つまりは結局『名目』をお探しだったのですか?陛下…」

「うん、そうだな。私は王だからな…でも良い考えだろう?」

「御意。そんな冗談を仰られるのですから…御本復も間近だと言うことでしょう」

「そうだと良いのだが…ぅぁ…ピダム、気持ちが良い…ぅ、そこだ、もそっと上の方を…」

「ここですか?陛下…」

「ああ、そこだ!ぅ…はぁ…ん、ぁ…」

「陛下…変な声はお出しにならないで下さい」

「変な声?私は出していないぞ」

「今、お出しになりましたよ!」

「いいや、出してない。良いからもっと揉んでくれ!」

「はいはい、陛下…」


二人のやりとりに扉の外で控えるアルチョンが聞き耳を立てていた。
アルチョンなりに二人の仲を心配してのことだった。

陛下も何だかんだ言ってピダムに甘い…
ピダム、今のお前が鼻の下を伸ばしてにやついている顔が想像出来るぞ!
だがピダム…良かったな。
お前は普段は大胆になれるのに…時々妙に大真面目になってしまう時があるからな…
それは陛下もご一緒なのだが…
今宵は陛下のお側にお前がいる。
陛下も心安らかに過ごしてお出でだろう。
病は気からとも言う。
もし陛下のご病気が心労から来ているのだとすれば…
存外、明日の朝には陛下の腕の痺れも治っているかもしれないな。


アルチョンに会話を聞かれていたことに全く気付かぬ二人。
女王は『今宵の満月を一緒に見たい』と言ったピダムを慰めようと

「ピダム…今宵は満月を見ることは叶わないが次の満月は一緒に見ることにしよう」

そう提案したが…ピダムは少し拗ねながら

「陛下…『中秋の名月』の宵はお忘れでしょうが宴が御座います」

「では宴が終わったら一緒に見れば良いではないか!」

「…」

「何だ?ピダム…言いたいことがあるならはっきり言うが良い」

ピダムはその問いには答えず女王をきゅっと抱き締めながら

「陛下…早く御本復下さい。でないと私は心配で何も申し上げることが出来ません」

「ピダム…」

「陛下…愛しております」

「ピダム…」

「さあ、もうお休みになって下さい」

ピダムは布団を捲ってから女王が横になるのを手伝い、女王が横になると静かに布団を掛けた。
女王は大きく息を吸ってからスーッと吐き出し…それからピダムを見ながらその名を呼んだ。

「ピダム…」

「何です?陛下…」

「うん、その、なんだ…」

そう言って頬を赤らめる女王を妖艶な眸で見詰めるとピダムは女王の額に口付けを落とした。
ピダムの顔が己の顔から離れると直ぐに女王は更に甘ったれた声を出して再びピダムの名を呼んだ。

「ピ、ダムぅ…」

「陛下、今宵はここまでですよ!でないと今度は私の我慢が効かなくなってしまいますから…」

そう言ってピダムはふふふっと笑ってから女王の唇を己の唇で覆った。
互いを貪り尽くすような口付けは暫らくの間続いていたが…
その内女王の身体から力が抜けたことを確認するとピダムは唇を離して愛おしそうに女王の寝顔を見詰めた。

「陛下…どうか心安らかにお休み下さい。そしてどうか先ほどのように私の前では御自分の気持ちを隠さずお見せ下さいますように…」



その夜女王はピダムと仲良くまん丸な月を見上げながら楽しげに笑っている夢を見ていた。
薄明かりの射し込む寝所で女王をじっと見詰めていたピダムも女王がにやける度にその可愛らしいような可笑しいような寝顔を見てくすくすっと笑った。

「ピダム、何故笑っているんだ?」

「陛下こそ、何がそんなに嬉しいのですか?」

「月見をしているんだ。お前と」

「私と?」

「うん、お前と二人満月を見ているんだ!」

夢と現が交錯する真夜中…
人を恋うる想いは時空を超えて唯一人の元へと飛んで行く。


翌日になるとアルチョンの予想通り、女王の熱は下がり痺れていた右腕も快復していた。
女王はその日の宵の口に早速ピダムに『色供』を命じた。
しかしそれから数日間は『色供』はピダムを寝室に呼ぶ為の単なる名目に過ぎず…
二人は寝台に仲良く並んで横たわり政務報告をしながら夜遅くまで四方山話に花を咲かせたと言う。









☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m

このSSはある方の病が1日も早く良くなるように♪と願いを込めて書きました。

そして皆さんご存じのように『世の中』とは今回の場合、古語で男女の仲を意味しています。
女王になりたてのトンマンが心労から病になり、公私ともに彼女を支えるのはやはりピダムであった。
と言う単純明快なお話でした(^^ゞ



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