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九家の書 SSS月光の庭園 (追記あり)
皆さん、こんばんは~(^o^)丿
寝ても覚めてもウォルリョンさまならば…
いっそそのSSを書いてしまえ!!!っと思った管理人(^o^ゞ
でもネタばれになるのでそれは嫌だわっと思う方は観覧を御控え下さ~い。

大丈夫だわ!と言う方。
まだご覧になっていない方は↓をポチっとしてイメージを膨らませて頂いてから読んで頂くと良いかな~とも思います。
ウォルリョンとソファ(イ・スンギ君演じる主人公ガンチの実父母)の哀しい恋物語のダイジェスト版。

"My Eden" by Yisabel


管理人…ウォルリョンがよたよたと大きな花束抱えてソファの前に現れ…
そこからにっこりと微笑みながら顔を出すシーンにドツボッております(笑)ひゃひゃひゃ(^o^ゞ
では続きをぽちっとしてお読みになって見て下さいね~♪



そこは奇怪で人が入れぬ険しい山奥
太古から山を護る霊獣だけが時折出没すると言う場所。
その名は『月光の庭園』
その『月光の庭園』には千年も前から智異山(チリサン)を護る神獣が暮らしていた。



***

「ねぇ、ウォルリョン?」

「何だ?ソファ…」

「何故私を好きになってくれたの?」

「ソファ?…」

ソファの思いもよらない質問にウォルリョンの低い声音が裏返った。

「貴方と別れてからずっと気になっていたの…こんな私の何処が良かったのかって…」

「ソファ…今更何を言うかと思えば…」

「お願い、ウォルリョン」

「ん、解ったよ。ソファ…話出したら長くなるかもしれないが…それでも良いのか?」

そう言って微笑んだウォルリョンの姿は十数年前とちっとも変わっていない。
ソファはそんなウォルリョンの透き通った眸をじっと見詰めながら頷くと

「ええ、ウォルリョン。別段しなければならないことはないし…ここには貴方と私と二人だけ。あの時と違って誰の邪魔も入らないわ」

「ははっ、そうだな…そうに違いない」

そっと握り合った互いの掌からは優しい想いだけが伝わって来る。
穏やかで美しいこの『月光の庭園』に住まう者は今は二人の他に誰も居ない。
永遠に朽ち果てることのない変わらぬ場所。
人間以外の者たちだけが知る秘密の場所。
苦しみからも哀しみからも解放された者だけが足を踏入れることか許される場所。
将に楽園(エデン)

そっと眸を閉じたウォルリョンの思考は一気に十数年を遡った。



***

それは美しい満月が天空に輝く夜。
月の光を浴びながら移動する黒い影。
智異山をこの千年の間守護して来た神獣ク・ウォルリョン。
永遠に尽きぬ命を持った見目麗しい姿をした彼は長年交流を深めて来た親友のソジョン法師が会う度に口を酸っぱくして言う言葉『人の世に関わってはいけない』と言う忠告を無視して喜々として人里へと向かっていた。
彼は森の中を目にも留まらぬ速さで直走り、滝が流れ落ちる断崖もものともせずに一気にトーーンと飛び降りた。
スタッと見事に着地をすると何処からかトントンドドーン、トンドドーンっと太鼓を叩く鮮やかな音が聞こえて来た。
ウォルリョンはにこりと笑うとその音に耳を傾けた。
彼は人の奏でる太鼓の音を聴くのが好きだった。
己の身体に脈々と流れる血潮の音にも似て、何故か心がときめいた。
その心躍らす音に誘われるように歩を進めて行くと崖下にある人が住まう村の一角に煌々とした明かりが灯っていた。

「うん、やっぱり人の世は良い。灯りの元に家族が集まり…仲間が集まり…」

ウォルリョンは微笑みながらも小さな小さな溜め息をついた。

「だが…俺には誰も居ない。俺はずっと一人ぼっち。生まれてからこの方…千年の間ずっと…」

そんな淋しい想いから逃れるようにウォルリョンはあっという間に人里まで駆け降りると鬱蒼とした森の端、人里近くにある半分ほど枯れかけた大きな老木の枝にトンっと飛び乗った。
すると其処へ馬に引かれたみすぼらしい檻に閉じ込められた一人の若者と二人の娘が運ばれて来たのが見えた。
若者と娘の内一人が両班でもう一人が彼女に仕える者だと言うのは聞こえて来た会話と身なりから何となく想像が着いた。

(訳ありな様子だな…)

そう思ったウォルリョンだったが…
ソジョンの言いつけ通りに無視して塀の向こうで行われている盛大な宴の席で妓房の女将が奏でる太鼓の音色に耳を傾けることにした。
女将が奏でているのはドンドーントトントンドドーンッと身体を捻りながら舞うようにして五つの太鼓を打ち鳴らす『五鼓舞』
並の演者ではないことは直ぐに見て取れた。
宴に臨席している全ての人々もウォルリョンも額や首筋に大粒の汗を流しながらもそれをもろともせずに蜂が羽音を発てるように機敏に太鼓を打ち鳴らし、蝶のように優雅に舞い続ける、一部の隙もない女将の演奏に目と耳を奪われ…その力強い圧倒的な音色に魅力された。

だが演奏が終わると事態は急変した。
先ほどまで太鼓を打ち鳴らしていた女将が妓房の門の外へと駆け付け、両班らしき娘が自分の言い付け通りにならないことを知ると娘の鼻っ柱を折る為に娘が身につけている衣の殆ど全てをはぎ取ってしまうように下男たちに命令を下したのだ。
恥ずかしさに打ち震えながら、ただ呆然とその場に立ち尽くす娘。
それを見た瞬間ウォルリョンは自分の中で自分自身にも解らぬモヤモヤとした割り切れない『怒り』とも違う感情が擡げ始めたのを感じていた。

「何てことをするんだ。あんな年若い娘を人前で…ああっ、何たることを…」

妓房の目の前にある『恥捨ての木』に裸同然で縛りつけられている美しく気品のある娘。
恥ずかしさと悔しさから涙を流しながら

「誰か助けて…お願い…」

小さな声でそう助けを求めている。
しかし助ける者など誰もいない。
ウォルリョンの耳にもその声は勿論届いていた。
そのあまりの悲痛な叫びに心を動かされたが…ソジョンとの約束を思い出すと

「駄目だ、駄目だ。人間のことには関わらない約束だ!駄目だ」

首を左右に振りながら己の中の仏心を抑えた。

「助けて…」

再び助けを求める消え入りそうなほど小さな声。
ウォルリョンは娘を助けたい気持ちと人の世に関わってはいけないと言う約束との間で揺れていた。
それから3日の間、娘は村の人々に石を投げられ罵倒されながらもその屈辱に耐えた。
一口の水も取らずに己の意思を貫き通した。
家が没落したとはいえ妓女に身を落とすくらいなら死んだ方がましだ。
と言う強い気持ちが彼女を支え、気丈にも耐え忍んだが…
軈て力尽きて気を失ってしまった。



***

「うん、思い出したぞ!」

「ウォルリョン?何を思い出したの?」

「ソファ、君が妓房の前の木に縛りつけられていた時のことさ」

「ええっ、あれを見ていたの?ウォルリョン」

「うん」

「何処から見ていたの?貴方の姿は見えなかったわ」

「そうだろうな…俺は森の端にある大きな樹の上にいたから」

「まあ…そんなところに…」

「其処でずっと君を助けようかどうか悩んでいた」

「そう…あれを見ていたのね?」

「ああ、あの姿を見て君を好きになったんだと思う。君のその気高い心意気と…美しさと…世に言う一目惚れってやつさ」

「えっ、あんなに酷い姿だったのに?」

「表の姿じゃない。人は胸の奥にしまった想い…『心』が大切なんじゃないのか?」

「ええ、そうね。確かに大切なのは『心』なのかもしれないわね。ウォルリョン…ありがとう」

「ソファ?」

「私を助けてくれて…そして私を好きになってくれて…」

「ソファ…」

「ウォルリョン…」

「じゃあ、ソファは俺の何処が好きで結婚してくれたんだ?」

「そうね!うん、桃かしらね」

「桃?」

「ほら、貴方が食べる物を選べって机の上に色々並べてくれたの…覚えてる?」

「ああっ、覚えてるよ」

「ふふっ、生きている兎や亀もあったわ。私が暫く考えてから桃を手に取ると貴方はその後、桃の実を沢山採って来てくれた。食べられないほど沢山。そしてそれから貴方は私が望んだ花も…蝶も…美しい景色も…何もかも惜しみ無く差し出してくれた。大切な命さえも…貴方はいつも本当に優しかった」

「俺は優しいのか?本当にそう思うのか?ソファ?」

「ええっ、私が知る限り…貴方ほど優しい人はいないわ」

「ソファ…」

至極真面目な顔でソファを見詰めているウォルリョンに向かってソファはおどけるように笑い掛けながら

「ふふふっ…でもやっぱり桃かしらね」

「俺じゃなくて桃なのか…」

「ええ、ええっ、ウォルリョン…」

今度はソファが至極真面目な表情でウォルリョンの眸をじっと見詰めながら

「愛してる、愛してるわ。貴方の全てを。ウォルリョン、貴方が愛しくて堪らないの」

「ソファ…」

「ウォルリョン…」

ウォルリョンの広い胸に飛び込んだソファをしっかりと抱き留め、ソファの真っ赤な唇にそっと口付けを落とすウォルリョン。
シャランシャランと鈴の音が響くと美しい光がウォルリョンの身体から放たれ始める。

それから二人は『月光の庭園』を寄り添いそぞろ歩きながら色々な懐かしい思い出を語り合った。
今生では伝えられなかった様々な想いを伝え合った。
そんな時、青色や緑色の光が庭園いっぱいにゆらゆらとまるで蛍のように飛び交うのが見えた。
転生を望まず…人の世に関わらず…
『月光の庭園』で二人静かに寄り添い…
永久に変わることない『愛』を育みながら…

「ソファ…俺といて幸せか?」

「ウォルリョン、貴方は?」

「俺はソファさえいてくれたらそれでいい」

「ウォルリョン…私も…ウォルリョン」

「愛してる。永遠に…君だけを…ソファ…」






終わり。




☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m
『月光の庭園』にいる二人は既に亡くなっております。
何故そうなってしまったのか…
そこには触れないでおきますね~
今回このSSを読んでネタばれしても十二分に楽しめるドラマですので是非ご覧になって下さい。

ジニョクさん演じるウォルリョンは本当に素敵です♪
丁度ナムギル君がピダムを演じた年齢と一緒くらいなんじゃないでしょうか?
この年齢のイケメンが放つオーラは凄いなぁ~と思います。
管理人のウォルリョン病は当分の間、治ることはない気がしていま~す(((^^;)
SS書けなくてごめんなさいm(__)m
でもぼちぼちとは書いてはいるんですよ~


☆少し追記しました♪
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Comment - 2

あいり

九家の書、本当に大好きです💗💗九家の書の小説を読みたい!と思っていたので、こんな素敵な話を見れてとても嬉しいです!!!書き方もとてもお上手です!素晴らしい!!

2016/02/27(Sat) 16:30

Edit | Reply | 

テヤン

何派ですか❔(°∀°)

あいりさんへ


こんばんは(^o^)/
初めまして管理人のテヤンと申します。
コメントありがとうございます♥


> 九家の書、本当に大好きです💗💗九家の書の小説を読みたい!と思っていたので、こんな素敵な話を見れてとても嬉しいです!!!書き方もとてもお上手です!素晴らしい!!

『九家の書』素敵なドラマですよね~
私も大好きです。特にウォルリョンが…(笑)
あいりさんはウォルリョン派ですか?それともガンチ派?或いはコン派?
私がこのドラマを最初に観たのはソウルにいる時でした(キムナムギルさんのファンミで渡韓中)
お話は後半に入ってて…ソファが死んでしまってウォルリョンが眠りに就くところでした。
この格好いい男の人は誰?
まだ『九家の書』もウォルリョンも何も知らなかったのですが…
目が♥になっちゃいまして(^^ゞ
とても懐かしい思い出です。

二次小説…楽しんで頂けたようで嬉しいです。
また遊びにいらして下さいね~(^ー^)
お待ちしております。

2016/02/29(Mon) 21:16

Edit | Reply | 

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