風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SSS私のピダム 外伝 暮れ泥む

새해 복 많이 받으세요(明けましておめでとうございます)
올해도 잘 부탁 드립니다(本年も宜しくお願い致します)

既に今年も10日が過ぎ去りました。
ご挨拶が遅れて申し訳ありませんでしたm(__)m
皆さん、お元気でお過ごしですか?
管理人は元気でおります。

年明け4日から剣客商売に復帰しました。
それから全く余裕が無くなって…
ヒーハー言いながら毎日を過ごしております(+_+)
はぁ~~やっぱり一月半以上もお休みすると筋肉が鈍ってしまってギシギシ音を立てている…体力が落ちてるので直ぐに疲れてソファーでゴォーっと(笑)
まあ、仕方ありませんよね~
少しずつですが元に戻そうと日々悪戦苦闘中!
剣客商売のお話はここまでで終了。

さてさて…
本日お久しぶりに外伝『暮れ泥む』をアップする運びとなりました(^o^ゞ
大晦日に実家に帰省する途中で見た美しい夕暮れをヒントに思いついたお話です♪
年は明けてしまいましたが…テーマは普遍ですので…
宜しかったら続きをポチっとしてお読みになって下さいねぇ~(^o^)/





穏やかに晴れた冬の一日…
地平線に沈み行く紅色の美しい夕日をトンマンはぼんやりと眺めていた。
今日は大晦日。
本来ならば年越しの準備に追われている筈なのに…
その背ですやすやと眠る乳呑み子を二月前に産んだばかりの新妻は家事全般を有能な夫に任せて自身は散歩と称して近くの土手に登り、眼前に拡がる雄大な光景に心踊らせていた。

美しい…
何て美しい夕日なのだ!
自然が作り出す美しさの前では我らが掲げる『三国一統』の理想など足元に及ばない。
なあ、そうは思わないか?ウムや…

肉付きの薄い母の背中でスヤスヤと寝息を立てて眠る赤子にその言葉は届きはしなかったが…
とくとくと巡る母の力強い血潮の流れは腹の中にいる時と変わらず…ウムの心と身体を安心させ包み込むように流れ続ける。
時折二人に北風が吹き着けたが互いの体温が互いを温めている為か冷たさは感じなかった。
空には鳥たちの姿は無く…既に朝方飛び立った巣に帰って行った。
辺りはどんどんと暗くなり、そろそろ家路に着かなくては…と思っていたそんな頃、聞き慣れた声が遠くから聞こえた。

「…マ~ン…トンマ~~ン…」

「おっ、ピダムだ!ピダムの声だ!」

そう言って嬉しそうに振り返るトンマン。
ピダムに向かって片手をぶんぶんと左右に振りながら

「お~~い、ピダ~ム、ここだ!ここ!」

薄暗闇の中で愛する妻と子の姿を見付けたピダムは白い歯を見せながらにっこりと笑うと

「トンマン!ウム!!」

と言って嬉しそうに駆け寄って来た。

「迎えに来てくれたのか?」

「うん、大分暗くなって来たから心配になって…」



ピダムは心配そうに愛しそうに妻の手を握りながら

「幾ら強いと言ってもトンマンは女だし…それにウムを産んだばかりだし…」

「お前も心配性だな、ピダム…」

「心配性で悪かったなぁ」

そうおどけながらもトンマンの背中で眠り続けるウムの小さな手をもう片方の手でそっと握る新米父ピダム。

「なぁ、ウム。母さんが強いのは知ってるだろう?だがな父さんはどんなに強い母さんであっても一人にしておくのは心配で堪らないんだ」

ウムはそんな父の気持ちを腹の中にいる時から理解していた。
何時如何なる時も父が母を愛していること。
己の命よりも深く深く母を愛していることを…
夢の中、声にならない声でウムは言葉をつぐむ。
『うんうん、父さん解ってるよ!父さんが母さんを物凄く愛していること。そして強がり言ってる母さんも本当は父さんのことを心の底から信頼し愛してることを…。僕はそんな二人の子として生まれることが出来て幸せだと思ってるんだ』

むにゃむにゃむにゃ…むにゃむにゃむにゃ…

ウムが何か寝言を言ったように口を動かしたのを見たピダムは

「ん?今、ウムが何か喋ったぞ!トンマン、聞こえたでしょ?」

そんなピダムをトンマンは半ば呆れた表情をしながら

「はぁ~、ピダム…お前ときたら親馬鹿も良いとこだぞ」

「へっ何で?俺にはそう聞こえたしそう思えたんだから仕方ないだろう…」

トンマンはあまりに一生懸命なピダムの様子に吹き出しそうになりながらも

「ピダム…ウムはまだ生まれて二月しか経ってないんだぞ!まだ話せる訳がないし…第一私たちが何を話してるかなんて解る訳ないじゃないか!」

「えーっ、そんなの解らないよ、本当は俺たちの話を聞いてて返事したのかもしれないし…」

でれでれと嬉しそうな顔をしながらそうウムの話をするピダムをトンマンは『親馬鹿』だと半分馬鹿にしながらも甘ったれのピダムの中に既に父親としての自覚がしっかりと根付いていることを嬉しく思い

「ふふっ、確かにそう言うこともあるかもしれないな…それは認めるが…。だがな、やはりお前みたいなのを親馬鹿って言うのも確かだぞ!ピダム…あははははっ」

「またそうやって俺を肴にして笑うんだから、トンマンは酷いよ~」

両眉を八の字に下げて不貞腐れてるピダムを指差しながら…腹を抱えて笑い続けるトンマン。

「あははははっ、はははははっ…だってピダム…お前がそうやって何時も私を笑わせることを言うから…あはははっ、はははははっ…ああ、苦し…」

「もう、そんなに笑わなくても良いだろう。トンマンたら…酷いよ、もう…」

「あははははっ、はははははっ…」

大笑いをする母トンマンの背中で尚もスヤスヤと眠り続けるウムの耳にも両親の愉しげな様子が自然と伝わって…
思わずウムは『クスッ』と声を上げて笑ってしまった。
(しまった…<ウム心の声>)

「えっ?」
「あっ?」

同時に声を上げるトンマンとピダム。

「なっ、今、ウムが笑ったの聞こえただろう?トンマン、なっ、なっ」

驚いた表情のトンマンは首をこくこくと縦に振りながらピダムに

「うん、聞こえたような気がした」

それでも未だに半信半疑な様子のトンマンに

「やっぱりウムは凄い奴だ!流石、俺の子!いや、俺とトンマンの子!ウム、ウムや~~」

そう言って得意気な顔でウムの頬っぺたを指で突っつくピダム。
と突然ウムが火が着いたような声で泣き出した。

オギャーーーオギャーーーオギャーーー

暗闇の中に木霊する赤子の鳴き声は沈んでしまった太陽がびっくりして再び姿を現すのではないかと思わせるほどに大きな大きな声だった。

「もう、ピダムの馬鹿ぁ~。折角静かに眠ってたのに!」

「ごめん、ごめん。トンマン…」

「ほらほら、ウム。よしよしよし…」

オギャーーーオギャーーー

とピダムがトンマンの背中から泣きじゃくるウムを奪い取るように胸に抱いて

「こら、泣き止まないと放り出すぞ、ウム。ほうら…これでどうだ!」

そう言ってピダムは長い腕を使って器用にウムをゆっくりと優しく…しかし普通の赤子ならびっくりするくらい大きく揺らし始めた。

オギャーーーオギャーーー

「ほうら…ほうら…いい子だ、ウムは…ほうら…いい子だ、ウムや~」

そうピダムがゆさゆさと揺らす内にウムは自然と泣き止んで再び暗闇に静寂が訪れた。

「いい子だ、ウム。さあ、帰ろうか、トンマナ」

そう言ってにっこり笑いながら自分を誘うピダムの中にトンマンは王宮にいると言うまだ見ぬ『父』の姿を見た。

父親と言うのはこんなに大きく…優しく…
もしかして私は知らぬ間にピダムの中に『父』をも求めていたのかもしれないな…
親馬鹿なんて馬鹿にしてごめんね、ピダム…

トンマンはピダムにそっと寄り添うように近付くと

「ピダム…ありがとう」

そう言って首がやっと座ったばかりのウムをしっかりと抱くピダムの左腕に右腕を絡ませた。
暗がりの中で向き合い眸と眸を重ね…唇をそっと合わせる二人。
冬の日暮れは早い。
辺りはとっぷりと暗くなってしまった。
しかし魂と魂で結ばれた二人の心の中の太陽は夏の日暮れのように中々暮れることはない。
暮れ泥む…将にその言葉の如くに暮れそうで暮れない。
トンマンとピダムと…そしてウムの夕暮れ時の物語はもう少し続くのだった。

この平和な一時が何時の日か険しい道を歩むであろうトンマンの支えとなり、トンマンとピダムの目指す三国一統の助けとならんことを…



終わり。








☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m

『暮れ泥む』…金八先生のエンディングテーマ曲で有名な言葉ですが…
暮れ泥むの意味は日が暮れそうだけど、なかなか暮れないでいる。
太陽が沈んで暗くなりそうだけど、まだならない。
夏の日の夕暮れのように何時までも残光が残っている様子を言うそうです。
真冬のこの時季の夕暮れ時には不似合いな言葉なのですが…
トンマンとピダムの二人に掛かれば『不可能も可能になる』『いつまでもラブラブで居て欲しい』
そんな作者の想いを籠めて『暮れ泥む』と言う副題でこの作品を書いて見ました。

本年もボチボチと…
心癒される(管理人も皆さんも)作品が書ければ良いなあと思っておりま~す♪

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