風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 木守柿

皆さん、こんばんは(^o^)/
ここ数日非常に寒い日が続いております
皆さん、如何お過ごしですかぁ?
外に出るのが億劫になりますよね~~
管理人…剣客商売をする時はどんなに風が吹く寒い日でもお外で元気にボールを追いかけておりますが…
ですが昨日の今年一番の寒さには負けそうになりましたよ(--;)
手が寒さで膨張しちゃうし…汗かいても直ぐに冷えちゃうし…ひぇ~~って感じでした


お話変わって…管理人、明日から韓国へ行って参ります!
『ウォルリョン様@チェ・ジニョクさん』のbirthday eventがあるのです♪←また、浮気とか言われてしまうだろうなぁ~(笑)
寒いのは好きではない管理人ですが…
冬の韓国は初めてなのとジニョクさんに会えると思うと心うきうきo(^o^)o

と…韓国へ旅立つその前にSSを一つ…
雪の音を聴きながらお読み頂けると雰囲気が出るかなぁ~と言うそんなお話です。
今、ニュースで週末に雪が降ると言ってますよ(--;)あらっ

それでは、続きをぽちっとしてお読みになって見て下さいね~~




こんこんと…
真っ白な粉雪が次から次へと天から舞い降りて来る。
ひらひらと風に舞う姿は軽やかな鳥の羽毛のように優しく。
そっと掌に乗せると雛の祭りに欠かせない甘やかな砂糖菓子のようにふわふわとさらさらと溶けていく。




それは冬枯れした灰色の野にも山にも…
煌びやかな黄金色に彩られし荘厳な建物が所狭しと並び建つ王都徐羅伐にも同じように舞い降りては辺り一面を白銀の世界へと変えていく。
生き年生ける物の因果の全てを覆い尽くすかのように…
取り分け人と言う醜悪な生き物の心の奥底に偏く住まう『欲望』をも覆い尽くさんが為に…
雪は微かな微かな音を立てながらしんしんと舞い降り続ける。


そんなある夜…
徐羅伐から馬を飛ばせば一日程の処にある王室縁りの『符仁寺』の…
その一際奥まった場所にある自然の岩谷と高い塀とに囲まれた草堂らしき建物の一室。
中の灯りは既に消され辺りは静けさに包まれていた。
暗闇が支配する部屋の寝台の上には瑯長けた女人が一人静かに寝息も立てずに伏している。
豊かな黒髪には銀糸の筋が幾つも交じって見えたが端正な顔には皺一つなく、『女神』と謳われし美貌と神々しさは未だ健在で…
一目でこの女人が普通の婦人ではないことは見てとれた。

と、突然ドサッと建物の外で大きな音がした。
しんと静まり返った幽玄の世界を一瞬の内に現実に引き戻したのは屋根の上に積もった雪が落ちた音だった。
その日、陽が翳る前から降り始めた雪は夜更け過ぎの子の刻辺りから急に激しくなり、その結果屋根に積もった雪が自身の重みに耐えかねて滑り落ちたのだった。
尚も勢い良く降り続ける雪の為に外気が徐々に下がり始めると戸の隙間からは時折冷気がすっと入り来んでは寝ている者の眠りを危うくしようとしていた。
齢(よわい)を重ねた上に『幽閉』と言う自由の利かぬ生活を強いられてから、女人の心は少しずつ壊れ始め、近頃では睡眠は愚か日々の食事も儘ならぬようになっていた。
元々ほっそりとしていた身体からは徐々に肉が削げ落ち、その手首の細さは年端のいかぬ童女のものと見まごうばかりに変貌していた。
だが不眠に悩まされている筈の女人が今宵はどういう訳か熟睡しているようで、今さっき雪が落下した大きな音にも身を震わせる程の隙間風にも全く反応しなかった。

天空を自由に飛翔する為の翼を奪われ未だ地上に留まるしかない哀れな女神に同情した玉皇上帝がその女神の心を慰めようとするかの如く…冬を告げる使者を送り出す。
こんこんと降り頻る今年最初の白雪が過ぎ去りし女神の思い出を走馬灯のように映し出す…
さらさらさらと地上に堕ちるその微かな音が女神の脳裏に密やかに刻まれると、軈て女神はその音に導かれ、若かりし時分の楽しかった思い出を記憶の底から拾い上げ…

「ピダ、ム…」

深い深い眠りの世界へと誘(いざな)われて行く。



***

「ああっ、ずるいですよ!公主さま~」

「何がずるいって言うんだ」

「だって…」

と艶やかな黒髪を無造作に結び鈍色のボロ衣を纏って唇を尖らせている浅黒い顔をした男に側で様子を伺っていた公主付き花郎のアルチョンが蜆のような小さな目をギロリっと光らせて睨みながら

「こらぁ、ピダム、公主さまに向かってその口の利き方は何だ!」

「あん、良~んだよ、アルチョン。俺は…」

と並の男よりも頭一つ大きい長身のその男はさっきよりも更に唇を尖らせニヤケながらアルチョンに悪態を衝くと公主に復権したばかりのトンマン公主が笑いながらも直ぐに横から助け舟を出してくれた。

「あははっ、アルチョン殿。良いんだ。良いんだ。ピダムの言葉使いは私が許したんだから…そう怒らないでやってくれないか?」

ピダムはうんうんと当然のように頷き、アルチョンは訝しげな表情をすると

「公主さま、それはいけません。宮廷では宮廷の作法と言うものが御座います。公主さまには公主さまの…そして公主さまを御守りする花郎と致しましては…」

それを聞いたピダムが間髪入れずに

「だってだってさぁ、俺はその公主さまを御守りする『花郎』と言う立派な者じゃないもんなぁ~!だから良いんだよ!!アルチョンどの、ねっ、公主さま」

呆気に取られる石頭の忠義者アルチョンは暫し固まりながらもその変わり者に対して必死に反論するが

「くっ、いや、うん、確かにお前は…その、まあ、花郎ではないが…しかしピダム、お前…もなぁ…」

公主は二人の若者のくるくると変わる表情を横目でチラチラ見ながら手で腹を押さえては

「まあ、良いではないか。アルチョン殿」

「はぁ~まあ…」

アルチョンは納得のいかない顔をしているがピダムは意気揚々としており、対照的な二人の様子に遂に堪え切れなくなった公主は「ぷっ」と噴き出してしまった。

「公主さま!!!」

そう大声で公主の公主らしからぬ態度を諌めるアルチョン。
そんな有能かつ小舅のような煩い護衛から一刻も早く逃れたいピダムはいきなり公主の手を取ると一目散に走り出した。

「こらぁ、ピダム。公主さまを一体何処にお連れするつもりだー!」

「はぁ、そりゃ、アルチョン!お前の姿が見えない処に決まってるだろ」

とそう叫んだピダムの声が大分遠くの方から聴こえて来た。
ピューーーーーっと…
足の速いピダムに導かれ、二人の姿はまるで北風に乗ったようにあっと言う間に見えなくなっていた。
『ピダム、あいつは一体何者なんだ?』一人その場に残されたアルチョンは頭を捻りながらあれこれと考えては見たものの答えは出ず。
最後には『態度は悪いが奴の剣の腕前は確かだから…公主さまも奴と一緒にいれば安心だ!』などと妙な理由で自分を納得させるとすたすたと花郎の控室へと戻って行ったのだった。

一方上手くその場から逃げ出すことに成功した二人はと言えば…
何のことはない宮殿の中にある一番高い場所。
徐羅伐の街並みが一望出来る高楼の直ぐ下にいた。

「はぁはぁはぁ…ああ苦し…」

「すみません、公主さま。だけどアルチョンと来たら口ほどでもない。あははははははっ…くくくくっ…」

「ピダム、お前が何を言いたいのかは解っているつもりだが…」

「公主さま」

二人は顔を見合わせると片方の口の端を上げてニヤリッと笑い合った。
何一つ言葉を交わさなくても互いの想いが伝わる相手。
出逢ってから今日までに二人は互いにそれを確信していたが…
公主は目の前にいるピダムが自分の『生涯を掛けた恋の相手』であることまでは未だ自覚出来ずにいた。

「公主さまぁ、これから何処に行かれますか?」

ピダムがそう甘ったれた声音で質問すると公主は

「ピダム、お前は何かしたいことはないのか?」

と真面目に質問を返して来た。
ほんの少しばかり時間を置いてから慎重に答えるピダム。
寒さで凍えた手を擦り息を吹き掛けながら

「そうですね、本当は俺…公主さまとこの宮殿を脱け出して遠くに行きたいのは山々なんですが…ほら、今日はこんなに気温が下がって来てて…今にも雪が降り出しそうです。今年初めての雪なのに…大雪になるような気がするので残念ながら遠出は無理ですね」

「うん、そうだな。お前が言う通り雪になるのは間違いないだろう。だからピダム、お前この宮殿の中で何かしたいことはないのか?」

「俺がここでしたいことですか?公主さま」

するとピダムは高楼を指さしながら

「本当はあそこから徐羅伐の街並みを公主さまとゆ~っくりと眺めたかったのですが…残念ながら先客がいるようです」

公主が高楼の上に目をやるとそこには紫色の鮮やかな衣を羽織った璽主ミシルとその情夫ソルォンが居て、己とピダムとのやり取りをしっかり見られているのが解った。
公主は二人に軽く会釈をし終えると再びピダムの方を向き

「うん、そうだな。直ぐには退いては下さらぬ相手だ。残念だが仕方ないな」

「ちぇ、今日は本当についてないなぁ~」

ピダムが悔しそうに眉尻を下げ唇を尖らせながらそう言ったのを不憫に思った公主はピダムにとって残された、しかし最善の提案をこう切り出して見たのだった。

「ではピダム、私の宮に戻って温かいお茶と甘い干し柿を食べながら四方山話をするのはどうだ?ん、駄目か?」

酒よりも甘いものに目がない野生馬のように元気いっぱいのその男は真っ黒な眸を喜びにうるうるさせ、頭(かぶり)をぶんぶん縦に振りながら

「干し柿があるんですか?公主さま。甘いですか?それ」

とまるで幼子のように公主の誘いに簡単に乗って来た。
公主はピダムの天真爛漫と言うか天衣無縫と言うべきか…
人を恐れぬその真っ直ぐな気性がこの上なく気にいっていた。
白い歯を見せながら屈託なく笑っているピダムについ笑顔で答えてしまう公主。

「ああ、ピダム。甘いぞ。蕩けるような甘さだ」

「公主さま、じゃあ急ぎましょう!」

ピダムは再び公主の手を握ると今来た道を今度は公主宮のある方へと公主にあれこれと質問しながら楽しそうに歩いて行くのだった。


その日降り出した初雪はピダムが言ったように翌朝になると積もった雪が膝の上に届く程の大雪であった。
それからと言うもの公主に取って『雪』と『干し柿』は切っても切れないものとなってしまった。
『人を乞う』想いがまだ『恋心』にならない前の思い出。
温かく甘く鮮やかに己の心に今も宿るピダムと迎えた人生最初の『初雪』の日の思い出。


ああ、ピダム、ピダム、ピダム…
お前とあの時食べた干し柿のように…
まっ白な粉が拭く干し柿のように互いが白髪頭になるまで共に生きようと誓った。
私を何時も影で支えてくれたお前と共に生きて行くつもりだったのに…
神はより過酷な運命を私に与えた。
私の人生は甘い『干し柿』ではなく神に捧げる「贄」言わば『木守柿』のような人生だった。
神国の平和と繁栄を願い…その為に己の人生の殆どを捧げたと言っても良い。
王冠を戴く者だけが知る孤高をも充分に味わった。

決してそれを後悔している訳ではない…
唯、私は生きることに疲れ果ててしまったのだ。
だからピダム、早く迎えに来い。
今は一日も早い『死』だけを願う日々を悪戯に過ごしているだけだ。

眠っている筈の女人の目からすーっと泪が一筋零れ落ちた。




続く





☆最後までお読み下さり、ありがとーございましたm(__)m
続きは帰国してから書くつもりでおりま~す。
暫しお時間頂きますね~♪


↓ナムギル君が3月の横浜ファンミのお話をしてくれてますよ~~
ぽちっとして見て下さいね~

「キムナムギル2014年3月25日・26日」

日本語もお勉強してるみたいですよね?
きっと素晴らしいステージになること間違いなし!
ね、ナムギル君(*^o^)/\(^-^*)



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