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風の歌声

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宮廷女官若曦 SS琴瑟相和 その参

大家好~🐼
長い間blogを放置して申し訳ありません。
萌え~が命の私なんですが…
激しくリピを繰り返した『琅琊榜』ロスがあまりに激しかったせいか…
ちょっと息切れ状態になっちゃいました(T_T)
そんないい加減なblog&管理人なのですが…
それでも応援して下さる心優しき方がいらっしゃるんですよね🙇💦💦
とても有難いことだと思います。
その心優しき方が昨日『若曦』のSSに拍手を下さいましたm(__)m
そこで久しぶりに短いですが、続きをUPしたいと思いま~す。






仲冬の最中(さなか)に有っても午後の太陽の光は大地に温かみをもたらす。
聖君とは太陽と同様に平素はその存在を民草たちに意識させずに…ふとした時にその絶大な恩恵を感じさせる王を言う。
では私の目の前で私を見詰めている先帝の第四皇子・愛新覚羅胤禛…
いいえ、今は大清国第五代皇帝・雍正帝となった彼はどうなのだろうか?
歴史の教科書に記された私の知る彼は皇位を争った血縁者や己の味方として長年仕えた功臣たちにさえ苛烈な『粛清』を行った厳格な皇帝として記憶に刻まれている。
十数年と言う短い在位期間にも関わらず、先帝康熙帝が晩年全く取り締まりを行わなかった国を内から疲弊させる官僚腐敗と果敢に戦い、皇太子不在の群雄割拠の中から抜け出し反乱勢力を抑制し権力を奪取出来たのは彼が皇子時代から宮廷の内外に己の手先となる者を布石として綿密に配置した結果でもある。
更には皇位継承が済むや否や馬斉・隆科多・第八皇弟・第十三皇弟の五名を己の政務を補佐するべく大臣に任命し己に真っ向から敵対する旧勢力に属する者並びに長年に渡り皇位を争った者たちさえを取込み側に置くことでそれを牽制した。
見事なまでの布陣と戦略。
紫禁城に関わる者たちにとっては畏怖の対象でしかない天下人である彼も…
市勢に暮らす民草に取っては遍ねく大地に恵みをもたらす太陽のような偉大な聖君になることは間違いなかった。

そして私に取っての彼は…
一途に昔の誓いを守り、私だけを愛してくれる理想に近い男性だった。
唯、彼に多くの妻と子らがいることを除けばの話しだが…
まだ『御茶房』の責任者として先帝の寵愛を受けていた頃…
私は玉檀と芸花の二人に『妻が沢山いる男に嫁いで幸せなのだろうか?』とポロリと本音を漏らしたことがあった。
すると彼女たちはこの世界で生まれ育った女性特有の男性観・妻たる者の有り様を私に語って見せた。
妻が何人いようが子が何人いようが関係ない…
好きな人の側にいられるなら『幸福』だと。
その幸福が長くは続かなくとも良いと言うオマケも付いていた。

この世界にやって来て二十年以上が過ぎ去ろうとしているのに…
私はそれに少しも慣れることはなかった。
彼もきっと彼女たちと同じようにこの世界の価値観の規範から逸脱する思考は持ち合わせてはいないだろう。
ならば絶対権力者に寄る独断とその結果を知る私の心の一番奥に常に存在する…決して拭い去れない『恐怖心』があることなど解る筈がない。
だからこそ本心を告げるべきなのだ。
例え理解は得られなくとも彼が『真摯』に私に向き合ってくれたあの時…
密かに『皇位』を狙っていると教えてくれたあの時の彼と同じように…
私も真正面から彼と向き合う為に勇気を振り絞って一歩踏み出さねばならない時なのだと思う。
さもないと今度は私が彼の信用を失いかねないから。
『時を逃したら君の信頼は一生得られないと思った』そう言った彼のように。

「陛下…」

「何だ?若曦」

「少しお時間を頂けないでしょうか?」

彼は深い眼差しで私をじっと見詰めると…

「時間は有るが…」

「政務もあるのでしょう?」

「確かに政務はいつも山積みだ。だが若曦…(愛する)君の望みとあらば時間を裂こう。何か私に言いたいことでもあるのか?」

と何時ものように目尻を下げて私の直ぐ側へとやって来た彼。
吸い込まれそうに深い漆黒の眸を覗き込んだ私はつい彼の誘惑に負けて目を瞑りそうになってしまう。
寸での所でそれを振り切り、腹に力を入れて話を切り出す。

「陛下…いえ、敢えて今は四爺と呼ばせて下さい。四爺…これから私が話すことは『妄想』でも『作り話』でもありません。それを信じようが信じまいが四爺のお好きなようにして下さって構いません。ですが他言無用でお願いします。四爺の『高潔』の証…その木蓮の指輪と…私のこの簪に誓って…長くなるかもしれません」

余りに神妙な若曦の様子に流石の四爺も少し狼狽えたようで

「若曦…君が話そうとしていることはこの私が驚く程に凄いことなのか?」

「はい、四爺」

「解った。では彼方の椅子に座ってじっくりと話を聞くとしよう」

四爺はそう言って私の手を取ると部屋の奥に据えられた椅子へと誘うのだった。




☆最後までお付き合い下さり、ありがとうございました(*^^*)
息切れしながらも何とか頑張ってblogを続けて行こうと思います。
お時間ある時に覗いて見て下さいね~🐼

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Category - 連載『琴瑟相和』

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