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SSS私のピダム 道行き7


皆様、こんばんは(^o^)/
管理人、金曜日の夕方から夜って一週間で一番心がウキウキする時間です♪
しかも今日のようにしとしと、と雨が降っていたりするとより心が落ち着きます。
乾いた心に水が染み込むような…そんな感じがするからでしょうか?
今晩は「道行き」の続きをお送りします。









「陛下…陛下…」

女王はピダムの声に促されて目を明けた。
ぼやけていた意識が段々と鮮明になって来ると己が寝台の上に寝ていることに気が付いた。


「陛下…大丈夫ですか?」

ピダムが心配そうに見詰めている。


「んっ、心配するな。ピダム…」


そう言いながらも身体中がだるくて中々起き上がれないでいた。

(ああっ、そうであった。昨晩はピダムと…。出来ることなら、あのままずっと誰にも邪魔をされずにピダムと二人生きていけたら、そう星に願わずにはいられなかった。だが、今は…)


女王はピダムを見詰めながら


「ピダム…ここを何時出立すれば良いのだ?」


「はい、陛下。明日の朝、日が昇る前に彼方に到着すれば良いので。昼頃出発すれば充分でございます」


女王は安心した顔で


「ああっ、解った、ピダム。今暫しこのまま居させてくれ」

ピダムは女王の髪を撫でながら囁くように


「陛下…このまま、私と遠くへ行って暮らして見ませんか?」


「ピダム…」

女王は自分の心の内を言い当てられたかと思い、少し驚いた顔をした。
ピダムはそれを目にしながらも自分の想いを女王に囁き続けた。


「元々、陛下も私も野で育った者。何処へ行こうと何をしようと生きて行けます。私と一緒に何処か遠くの土地で…太陽と共に寝起きし、土を耕し…毎日仲睦まじく…そして、二人の子を育てて…」


「ピダム…そう出来るなら、そうして見ようか…」


女王は遠い目をしながらピダムに身体を寄せた。そんな女王をピダムはそっと抱き締めて


「陛下が心からそう思われる時が訪れたなら、その時は必ず…」


「ピダム…」


それきり二人とも何も言わずに、互いの温もりだけを感じて、後朝の名残を惜しんだ。





***

出立の準備も整った昼過ぎに厩まで手を繋ぎながら歩く途中、小さな菫の花を見つけたピダムは女王に声を掛けた。


「陛下、こんなところに菫の花が…」

それを摘もうと屈んだ所を、女王に止められた。


「ピダム、そのままにしておこう。野に咲く花は野にあってこそ美しいのだから」

(だから私も私の居るべき所に戻る。戻らねばならぬ。ピダム、お前と共に…)


繋いだ手を離し、馬に乗ろうとした二人だったが女王の体調を気遣ったピダムが言った。


「陛下、私の馬に一緒に乗って行きますか?」


女王は初め、その申し出を断ろうとしたが先を考えればその方が支障をきたさないであろうと判断し、ピダムの馬に同乗することを選んだ。

女王の返事を受けたピダムは今少しだけ女王の温もりを感じながら過ごせる、そう思うと顔が独りでに綻んだ。


「ピダム、嬉しそうだな?」


「陛下は嬉しくないのですか?」


「お前は素直だな。私は嬉しくもあり、寂しくもあり、どちらとも言えない」


「何故ですか?」


「今日一日お前と共に居られることは嬉しいのだが、今日でそれが終わることを考えると…寂しくもあるのだ」


「陛下…」

ピダムは女王を抱き上げて馬に乗せると自らも馬に股がり、馬を進めた。


「陛下、では傘の薄絹を下ろして下さい。それと来た道と同様に私は陛下のことを奥方さまとお呼び致します」

そうして二人は門をくぐり抜けて、来た道を戻って行った。



鬱蒼とした森を抜け山を下りるとなだらかな丘がずっと続く一本道に出た。

草木が風に吹かれてさらさらと音を立てる中、ピダムは馬を走らせる。

青い空と大地の間には二人の姿があるのみで、見渡す限り、そこにあるのは山と川と野原と…

遠くの方で鳶が鳴く声が微かに聴こえた。



女王はピダムの背に身を寄せ腕をピダムの腰の辺りに回している。

被っている傘が邪魔をしてピダムの鼓動を耳を寄せて直に聞けないのが残念に思われたが、それでも回した腕からトクトクとピダムに流れる血潮の音と温かさが伝わり、女王はそれだけで幸せな気持ちになれた。


(ピダム…このままずっと…お前の鼓動を感じていけたら…)


ピダムの腰に廻した腕に力が入るのを女王は気付かなかった。

小一時間ほど馬を走らせると泉の涌き出る木陰が見えた。
ピダムは馬の速度を落とし始める。

二人ゆらゆらと馬に揺られながら


「奥方さま、少しお休みになられますか?」


「いや、大丈夫だ」


女王は少しだけ無理をして、そう言葉を発した。


「奥方さまが宜しくても私が少し休みたいのです」


不思議に思った女王はこう投げ掛けた。
 
「お前なら一日休まなくとも大丈夫ではないのか?」


ピダムもそう言われることは予想していたのか…

「はい、それはそうですが…其処にある泉から涌き出る水を奥方さまに飲んで頂きたくて…それに…」


「それに何だ?」


「それに…降りてからお話します」


ピダムは馬を止めると馬から飛び降りた。
次いで女王を馬から下ろして、馬を木につなぎ止めると女王の元に戻って来た。
そして切ない表情をしながら


「それにこうしたくて我慢が…」


ピダムは女王を引き寄せ、抱き締めると垂れ絹を上げて息を奪うような口付けを始めた。


「んっ、ピダム…」


驚いた女王は咄嗟にピダムの胸を手で強く押してピダムの腕から逃れようとしたが所詮女の力では無理だった。

女王が己の腕から逃れようとしていることを察したピダムは長い時間をかけて女王の眸がピダムだけを写すまで執拗で濃厚な口付けをし続けた。

「んっ、あっ、ピダム…」


女王が自分を受け入れ始めたことを確信したピダムは木陰に女王を誘い、敷物を敷くと其処に女王を寝かせた。
その先に進もうとピダムは再び女王に覆い被さった。


「奥方さま…」


艶のある声は幾分掠れていた。








☆続きます。



☆最後までお読み下さり、ありがとうございましたm(__)m
「道行き」大分長くなってしまってます(^_^ゞ
管理人はトンピがイチャイチャしているのが大好きなので(笑)
もう永遠にイチャついていて貰いたい!

今回のイメージは「美人図」のカンムとユンボクが白い馬に乗って走るシーン。
ありましたよね?あれです(^○^)

ナムギルさんとヨウォンさんには是非時代劇で再び共演して頂けたら。
「護衛武者と姫」と言う設定では如何でしょうか?
また悲劇になっちゃうかな~(((^_^;)



それと…こそっと呟き…
明日管理人は東京で開催されるKNG会に参加する予定です!
ずっーと前から凄い気になっていたKNG会。
ナムペンの皆様にお会いできるのを超楽しみにしておりまーす(^з^)-☆
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Comment - 6

midorin

乞う共演

テヤン様、こんばんは!

そうですか、テヤン様はあのお二人に時代劇で共演して欲しいとお思いなのですね。
私は、「ずっとあなたが〇〇だった」をあの三人でやって欲しいなどと願っています(配役、おわかりになりますよね。ちょっと石が飛んでくるでしょうかwww)。

次にどんな役で見られるのか楽しみです。
そういえば、ユシンとジェインが映画でご共演のようですが、「同い年」という設定には無理があるかと(笑)。

SSの感想でなくてすみませんでした。

2012/05/25(Fri) 20:31

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テヤン

えー(゜-゜)(。_。)

midorin様へ

こんばんは(^o^)/

ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m

ぎょえーーー(゜-゜)(。_。)

「ずっとあなたが○○だった」って、例の冬○○さんの話ですよね?

まさか、ウリナムギルに冬○○をやって貰うってことですか?

テヤン、今ワインを飲んでかなり良い気分なんですが…えーーって何度も心の中で叫んでいます(笑)

配役、合ってますか?間違ってます?

狂気の冬○○さん、たぶんかなり、いえ、背筋が凍るくらいの演技を見せて貰えると思いますが…

でもやっぱり、えーーーっσ(^_^;)?



ユシン&ジェインの映画は素敵な映画ですよね♪

たまたま、この前テレビでメイキングやってまして、映画館で見たいなあと思っていました(韓国行かないとみられませんけど)

学生時代の恋人に再会して、再び恋が始まる、そう言ったお話でしたよね?

ナムギル&ヨウォンさんにやって欲しい映画でもあります。

時代劇じゃなくても良いんです(共演してくれるなら)


また遊びにいらして下さいね~

お待ちしています(^з^)-☆



2012/05/25(Fri) 22:12

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2012/05/25(Fri) 23:38

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テヤン

ドキ☆わくしてます♪


ポーラスター☆M様へ



こんばんは~(^o^)/


>またまたお邪魔しました。テヤンさんのお部屋覗きはほとんど日課です。

わーーーい\(^o^)/
テヤンもM様のご訪問&コメント、楽しみにしていまーす♪
ブログ運営って意外と孤独なんだと時々テヤン思うんです。
だから、来て下さる方がいるって凄い励みになるんですよ~
チョンマル コマウォヨ~(^з^)-☆


>KNG会への参加、異常に反応しちゃいました・・。あちらの会へ参加されるのですね。

そうなんです。初参加します。
今からドキドキ☆わくわくo(^o^)o


>ナムギルへの愛を、私の妄想を、、語りたーい!!独り言じゃなくて・・・(^^;)

ここで宜しければじゃんじゃん語って下さい。
チャットルーム作りましょうかね?(笑)


>でも、住まいが○○なのでなかなか交流会的なものにも参加できず・・・。ホントにうらやましーです(ToT)
>私の分も楽しい時間を過ごしてきてくださいね!!!

本当に残念(T_T)
一緒に参加したいですねー!
○○支部作るのはどうかしら?
明日の様子は許可とれたらブログにアップしますね(^-^)


>それと、私のこと、イニシャルで呼んでくださるのですか?
なんか嬉しい(*^o^*)

この前の夜、コメント書いていてお名前呼べないのはちょい苦しいなぁって思ったんです。
だからOK頂けて、テヤンもとっても嬉しいです♪
そして…ナム夢が見られたのもM様のお陰です。
淫らな夢?でした(爆)


>最後になりましたが、SSの後半、イチャイチャさせてくださいね?

「ピダム…M様からもっとイチャイチャして欲しいと依頼が来たようだが…」

ピダム、とても嬉しそうな顔で

「陛下。本当ですか?」


「ああっ、もっと激しいのが良いそうだが…でもな…」

ピダム、いきなりガバッと女王を抱き締めて

「陛下…陛下…」


「こら、ピダム離さぬか、息が出来ない…ピダム…こらっ…」


ピダム暴走!! 暗転!(笑)



また遊びにいらして下さいね~
お待ちしています(^з^)-☆







2012/05/26(Sat) 00:12

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2012/05/26(Sat) 00:40

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テヤン

KNG会潜入?(笑)


鍵コメ様へ


こんばんは(^o^)/

ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m


>明日は←日付が変わってもう今日ですねv お楽しみと言うことですからもうお休みでしょうか?

まだです(笑)
今夜も寝付けない夜を迎えています(((^_^;)


>KNG会!ブログで見たことありますwwナムギルさんのファンが盛り上がってる~!と感動した覚えがv
>楽しんできて下さい!ぜひ(許可を頂いて)ブログで詳細報告をお願いします♪

ネー(^-^)v
楽しんで来ます!いっぱいお話聞かせて頂いて…ネタを仕入れて来たいと思います。
レポの許可出ると良いなぁ(^○^)


>道行きは素敵なお話ですねーv馬上の二人はすごく妄想しちゃいます。あの復耶会に行った時の薄衣付き傘を被った女王トンマンとピダム。絵になりますねーv←イメージ妄想中(笑)奥方様っていう響きもいいです!

ありがとうございますm(__)m
テヤンもあの時の薄衣付き傘をイメージしました!
ピダムはトンマン救出の時の髪型&衣装が良いかなぁ~
あの美声で「奥方さま…」と呼んで…ガバッと…
ああっ、萌え~~(爆)


>それでは、ナムさんの夢を見て、KNG会を思いっ切り楽しんできて下さい!

はい(^_^)/
テヤン特派員、KNG会のアジトに潜入&調査に行って参ります。
鍵コメ様に土産話持って帰って来られるように頑張りまーす!


また遊びにいらして下さいね~お待ちしています(^з^)-☆




2012/05/26(Sat) 01:41

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