風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS私のピダム 道行き8



皆様、こんばんは(^o^)/
昨日から始まった六本木のナムギル祭り、盛り上がっているようですね~
あちこちのブログにアップされてました!
管理人も今週火曜日か木曜日辺りに出没したいと目論んでおります(笑)

今夜は少し早めに「道行き」の完結編をアップしました。
いやー連載って難しいですね(((^_^;)
多目にみてやって下さいm(__)m

そして今、ちょっとおどろおどろしいお話を構想中です(←暑くなったから、やっぱり背筋が凍るようなやつも…なんて)
構想ばかりで土台はやく建てなさい!って感じですけどねー(/--)/

それでは「道行き」完結編、宜しかったらお読みになってみて下さい。







「あっ、ピダム…」

甘やかで燃え盛る焔のようなピダムが己の心と身体を包みこんで、あっという間に通り過ぎて行った。



女王はその余韻に浸りながら、衣の袷を合わせ、少しだけ乱れた髪を撫で付け、そっと後ろを振り返った。

ピダムが泉の横で馬に水を飲ませているのが見えた。


(ピダム…きっと私が怒っていると思っているのだろう。女王たる私をこんな所で抱いてしまったことを後悔しているのだろう。お前はそういう男だ。あんなに激しく私を求めながら、触れる唇の何と柔らかいこと。耳元で囁く声が小波のようで…私はいつもピダムと言う大きな湖に漂う浮き草のように身を任せてしまうのだ)


女王は立ち上がってピダムの元に歩み寄りながらピダムに声を掛けた。


「ピダム…」

ピダムはゆっくり振り向くと強ばった笑顔で


「奥方さま。お支度はお済みになりましたか?」

そう言った。
女王はピダムにそっと近付いて強ばった頬に手を添えた。


「ピダム、如何した?折角の美しい顔が憂いを含んでいるぞ」


「奥方さま、お許し下さい。こんな所で私は奥方さまを…」

女王はピダムの真っ黒な眸を見詰めたながら


「ピダム、私は今は只の貴族の女主人でしかない。それにお前が思っている以上に…私もお前とずっとああしていたいと思っていたのかもしれない」


「奥方さま…」


「ピダム…」


二人の眸と眸が絡み合った瞬間、風が二人の仲を邪魔するかのようにざーっと吹き抜けて行った。


『天命を全うせよ』


そう風が言ったような気がした。

二人我に帰り、再び馬上の人となる。

一気に馬の速度を上げたピダムは前だけを見て馬を疾走させた。




***

既に日は西に傾き辺りは薄暗くなっている。


「奥方さま、あの山を越えた向こうに目指す寺がございます」

ピダムがそう後ろにいる女王に話しかけると女王は


「そうか…」

とだけ答えた。そして心の中で


(もう少しで、お前との時間は終わってしまうのだな…)

と呟い。




寺から少し離れた待ち合わせの場所で二人が待っていると暗がりから二つの影が現れ出でた。

侍衛部令アルチョンに伴われた女王の影(イオエ)だった。

アルチョンが女王に嬉しそうな顔で挨拶をした。


「陛下、ご無事で何よりでした」


「侍衛部令、心配をかけました。それから、イオエにも…」


「陛下、滅相もございません。こうして無事にお姿を拝見して私の胸の支えも降りました。後は司量部令に任せて我々は戻りましょう」


早早、アルチョンは女王に帰還の意を促した。
女王はピダムの方を一度だけ振り替えり、ピダムに感謝の眼差しを送った。


(ピダム…ありがとう。楽しかったぞ)


残されたピダムはイオエと共に小さくなっていく二つの影を見送りながら、女王との幸せな想い出を一つ一つ反芻して行った。


(陛下…愛する私のトンマナ。また何時の日か、貴女と二人、あの場所から沈み行く夕日を見られるように私は努力致します。宮殿にいては望めない自由を貴女に贈る為にも。一層の努力を致しましょう)


暫くの間、闇に紛れて立っていたピダムだったが…
イオエを馬に乗せると徐羅伐へ向けて馬を走らせた。




***

翌日、徐羅伐に戻った女王は午後遅くに便殿会議を招集した。
その場でこの度の行幸の功労者である上将軍ユシンに銀五十貫と絹百反を褒美として取らせた。
ユシンは誇らし気にそれを受けとり、笑みを絶やさなかった。

そして司量部令の職務放棄の件には一切触れずに会議を終えるといつも通りに女官を引き連れ、仁康殿に足を向けた。

すると戻る女王をチュンチュが追いかけて来た。


「陛下ー!陛下、お待ちになって下さい」


「チュンチュ、どうした?」


そう言って女王がチュンチュの顔を覗き込むと


「陛下、私がお送りした書状はお読みになられましたか?」


チュンチュは少し怒っているようにも見えた。
それには構わずに女王はさらりと答えた。



「ああっ、読んだが…それが如何したのだ?」


「宜しいのですか?司量部令は職務を放棄して何処ぞで誰かと会っていたのですよ」


尚も詰め寄るチュンチュに対して


「チュンチュ、司量部令からは病欠の書状が届いている。そしてあの手紙の話が本当だとしても司量部令は妻帯者ではない、何処ぞで誰かと会っていたとしても処分する理由にならないではないか!」


「しかし、陛下…」


「チュンチュ、どうだ、これから一緒に夕膳を食べないか?」


チュンチュは女王の返答は気に入りなかったが、満面の笑みを湛えた女王の誘いは断れなかった。


「はい、陛下。喜んで」


そうしてチュンチュを伴って仁康殿へと帰った女王は、その夜遅くまでチュンチュと共に夕膳を囲み楽しい時を過ごしたのだった。



**

女王が夜着に着替えることが出来たのは、その日が終わろうとしている頃だった。

旅から帰ってからも一時も休まずに過ごした女王は流石に瞼が重たくなって寝台に横になるなり眠りに落ちた。

夢の中で女王はピダムと過ごした楽しい思い出の中にいた。


「ピダム…」

思わずその名が口から零れ出た。


ピダムは少し前に馴染みの女官の手引きで女王の寝室に入った。

そして入るなり、その寝言を耳にした。

ピダムは愛しそうに女王を見詰めながら寝台の端に腰掛けた。


「陛下…ピダムは此所におります」

その声が届いたのか、女王はうっすらと目を開け、ピダムの姿を見つけると手を伸ばした。


「ピダム…居たのか…こっちへ来い」


ピダムは女王に寄り添うように寝台に横になると女王の髪や頬を撫でながら優しい口付けをあちこちに落とし…
女王を幼子のようにあやして、再び夢へと導いた。

そして自身も女王を守るようにその横で眠りに着くのだった。




現実での旅は終わりを告げた。

しかし、二人の道行きは夜毎夢の中で繰り返される。

永遠に別れることのない長い一本道を手を繋いで歩いていく。

二人だけが分かち合う愛の逃避行。

現世とは裏腹の…夢…幻なれど。













☆最後までお付き合い下さいまして、ありがとうございましたm(__)m

トンピの幸せな時がずっと続くことを祈って…

そしてこの時ピダムの子を宿して「金のトゥリゲ」に続くのもありかな、とか…

時間系列を考え出すとムムッになってしまうので…あくまで多分にしておきます。

ではでは皆様、お休みなさい。

良い夢をご覧になって下さいねー(^o^)/~~







☆6月3日の拍手コメントへの返礼☆

鍵コメ様へ

ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m

管理人の出没日は↑に書きましたので…

スマホにリラックマとゴヌクをジャラジヤラ着けてるヤツを見かけたら…それは管理人です!

また遊びにいらして下さいね~
お待ちしています(^з^)-☆


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Comment

二人だけの道

こんばんは

SS私のピダム 道行き8 拝読いたしました。


>永遠に別れることのない長い一本道を手を繋いで 歩いていく。

このお話の〆にとてもあっているように思えて ̄(=∵=) ̄は好きです。

側にいるのにままならぬ道を歩む二人の心の想いなのかなーという気がしました。

精神的なものでは収まらぬのがきっと人でしょうから…うさぎが言うのもなんですが…。

でもちょっと身代わりトンマンも気になります(笑)

それではまた…

2012/06/04 (Mon) 00:10 | うさこ ̄(=∵=) ̄ #FLIE9cco | URL | 編集 | 返信

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2012/06/04 (Mon) 00:58 | # | | 編集 | 返信

現世では…

 ̄(=∵=) ̄様へ



こんばんは(^o^)/

ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m



>SS私のピダム 道行き8 拝読いたしました。
永遠に別れることのない長い一本道を手を繋いで 歩いていく。
このお話の〆にとてもあっているように思えて ̄(=∵=) ̄は好きです。


トンピの現世での定めは苛酷です。
管理人的には夢の中だけでも幸せを感じて欲しくて…
永遠(苛酷な道)に続いても手を繋いでいれば心は離れることはないと、それを信じたくてo(^o^)o
信じなければドラマの結末と一緒になってしまうでしょうから。


>側にいるのにままならぬ道を歩む二人の心の想いなのかなーという気がしました。
精神的なものでは収まらぬのがきっと人でしょうから…

周囲の思惑が二人の想いを阻むでしょうし。
宮廷という場所は魔物が住まう処。
人の心が魔物に惑わされた時に『迷い』『疑念』が生じて、やがてそれが人の繋がりを切ってしまうのだと…
ミシルの言う『脆い心』それはピダムだけでなく、トンマンにも、そして私たちにも言えることなのだと思います(((^_^;)


>でもちょっと身代わりトンマンも気になります(笑)


ふふふふふっ(^。^)y
ピダムとの関係でしょうか?
今、ピダムの浮気話…構想中です(笑)

沢山の女性に好かれない男なんて、テヤン的には魅力のない男ってことですから…
そんな男に好かれてもねぇー(/--)/

モテる男に選ばれた女性こそが魅力的で、魅力的な男(ピダム)の心を鷲掴みにする、優れた女性なんじゃないかと…
そう思っています(^-^)v

ややこしい表現でミアネヨm(__)m



また遊びにいらして下さいねー♪
お待ちしています(^з^)-☆




2012/06/04 (Mon) 18:58 | テヤン #s6bbxX4M | URL | 編集 | 返信

心配してましたよ(((・・;)


ポーラスターM様へ



>お久しぶりです。こんばんは。
あ~、やっとこのお部屋に帰ってこれました~~ \(^o^)/


こんばんは(^o^)/
ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m
テヤン、かなり心配しておりました(((^_^;)
何故、どうして、突然…来ないの?(小心者の管理人なので←えっ)
お待ちしてましたo(^o^)o
お帰りなさいませ、M様(笑)



>ようやくまたお邪魔できたところで「道行き」の最終話を読めてうれしかったです。
愛に生きようぜ~、情熱のままにぃ~?なーんてついつい思っちゃう私ですが、
ふたりは・・背負う物が大きすぎる人、相手を大切に思うがゆえに男女の幸せより相手の道を応援しちゃう人・・なんですね。切ないですね。

そーなんです♪
この二人は相手を想うばかりに自らを犠牲にし過ぎる気がします。
もっとお互いの気持ちを喧嘩する位に言い合えば…
ドラマのような結末にはならなかった、と思います。
つーか、ピダムがトンマンを押し倒しさえすれば(もしくはトンマンがピダムを押し倒せば)ノープロブレン(^-^)v



>私がピダムの後ろから支えてあげたいな~、なんて。。


支えてあげて下さいm(__)m
ピダムには父母の愛情が無さすぎる。
親の愛が少ないと自分を信じきれなくなる。
ミシルはともかく、ムンノ….貴方は国仙(神国のすべての人に敬われる立場なんだからさー)
ピダムが例えすんごい性格してても(ミシルの息子なんだから解るだろう)
貴方は絶対に見捨ててはいけないんだよ!
それが親の愛情ってもんだろう!!
すみませんm(__)m
今夜はべらんめーになってる管理人です(^-^ゞ
既に飲んでます(ごめんなさい)


>でも、これからもテヤンさんの書かれる「毎夜のようにお互いへの愛を確かめ合っている(エロは含む。全部じゃなくて)ふたり」の物語を読んでいきたいです!!
これからもキュンっ?とするお話を書いてくださいね。楽しみにしています。

おーーっ(^o^)/

二人には毎夜供寝して頂いて、心と体を繋げて…
宮廷の陰謀に負けない愛情を交わしてくれーって、それだけが管理人の切なる願いであります。


また遊びにいらして下さいねー♪
管理人只今、かなり酔っ払いになってます(爆)
こんなへんてこな管理人のブログで申し訳ありませんが…
いつでもwelcome、キダリルッケヨ(^з^)-☆

2012/06/04 (Mon) 19:29 | テヤン #s6bbxX4M | URL | 編集 | 返信

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2012/09/17 (Mon) 01:37 | # | | 編集 | 返信

ネタをありがとうございます(^^♪

Iさんへ


> 道行き完結、お疲れさまでしたーーー!
今日は、絶対、完結まで読んでやようと躍起になっておりました!
無事!到達でございます、

お疲れさまでした<(_ _)>
Iさんのお陰で毎日刺激受けてます。


> トンピのハネムーン。テヤン様の書く小説で楽しく過ごせたことでしょう☆
私としては、まだイオエの存在が気になるという…
私の見解…イオエはきっとピダムの事が好きだっ!
自分を拾ってくれ、教育して下さった主のことを!
しかーーーっし、ピダムのトンマンへの愛情をことごとく見せつけられ……
…あーだこーだと、脳内妄想が駆け巡っております(笑)
べた展開好きなので;なんでも妄想はベタにします;

どういたしまして(笑)
しかし、Iさん面白いですね~(^v^)
イオエですか・・・んんっ、いつかこのネタ使わせて頂きます。
ところで。。。まだ、ピダムの浮気?したSSお読みになってないんですね?Iさん?
ふふふふっ。。。あるんです。そう言うお話が…
浮気とは言えないかもしれませんが。。。

2012/09/17 (Mon) 22:51 | テヤン #- | URL | 編集 | 返信

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