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蘭陵王 SS流星球花 その壱
こんばんは(^o^)/
残暑お見舞い申し上げま~す☀

管理人の住む地域…本日土砂降りの雨が降りました~☔
日本も段々と熱帯雨林化しているのか…
嘗てない程の雨の量にびっくりさせられます😲
皆さんの住んでいる地域は大丈夫でしょうか?

地球温暖化を止めるには各自のほんの少しの努力が必要ですよね~
使わない電灯は消す、冷房温度は27~8度にする…各自が出来ることを積み重ねたら…
もしかすると…何とかなるかも…と私は思いたいです🍀

本日UPするお話は『蘭陵王』から。
完結していないSSもあるのですが…
今は『希望』のあるお話が書きたくて書いて見ました🎵
『流星球花』短いですが…続きをポチッとしてお読み下さると嬉しいです♥





「もう少しです、王妃さま」

耳元で産婆の声が聞こえているのに…
先程までの極度の恐怖と疲労からか体からすっかり力が抜けてしまった私は意識が段々と遠退いていた。
ああ、もう駄目…
ごめんね…赤ちゃん。
とても疲れてしまってあなたを産む力が母さまには残っていない。
逸そこのまま二人共に殿下の元へ…
そんな思いがふっと頭を過る。

軈て目の前が暗転すると私の心と体は今までとは打って変わって軽くなり…
暗闇と言う静寂に包まれた。
どうやら私は失神してしまったらしい。
それから暫くの間、暗がりの中を一人とぽとぽと歩いていると目の前に突如として広がった情景は…
あの懐かしい湖畔の…
殿下と暮らした家と…庭…
そして…そこに立つ変わらぬ姿の殿下だった。

驚きのあまり呆然として立ち尽くしている私に殿下が

「雪舞…生きていてくれて有り難う」

茶水晶色の美しい眸をきらきらと輝やかせながらそう言って優しく微笑んだ。

「殿下…生きていらしたのね?」

半べそをかきながら私がそう言うと殿下は小首を少し傾げながら

「雪舞…それより如何したのだ?」

「殿下…私、もう疲れてしまって…」

「君らしくもない、そんな弱音を吐くなんて、んっ?」




「だって私…殿下とお別れしてから今まで一瞬たりとも心安らぐことなどなかった。何処に居ても…何をしていても…何時も何時も心の何処かで殿下を求め…心は虚空をさ迷ってばかりいたわ」

子ども見たいに泣きじゃくる私を見かねたのか殿下は両腕を広げながら私に近付くと私をぎゅっと抱き締めてくれた。

ああ、殿下、殿下…
殿下の匂い…
殿下の温もり…
全てが愛しくて懐かしい。
このままずっと…
この腕に抱かれていたい。

暫くすると

「雪舞…」

と私の名を呼ぶ殿下の声が聴こえた。
目を瞑って久し振りに殿下に再会出来た喜びに一人酔いしれていた私ははっとして顔を上げ

「はい、殿下…」

そう返事をすると殿下はじっと私の眸を見詰めながらこう言った。

「雪舞…君は本来強い人だ。君になら出来る」

「…」

「さあ、戻って君の腹の中で懸命に生きている私たちの子をこの世に生み出してやって欲しい」

「えっ、殿下?…待って、殿下?…」

「さあ、雪舞」

限りなく優しい声音でそう言って私を突き放そうとする殿下の態度に戸惑った私は咄嗟に手を伸ばして殿下の服の端を掴もうとしたが…
殿下の姿はあっという間に跡形もなく消え去ってしまった。

次の瞬間…
夢から覚めた私を再び陣痛が襲った。
これ以上は我慢が出来ないと心の内で幾度も思いながらも…
その度に目を瞑って今さっき(夢と現の狭間で)見たばかりの殿下の笑顔と励ましの言葉を思い出し…
自身を奮い立たせて…
何としても腹の中にいる吾子をこの世に送り出そうと産婆の言葉に耳を傾けながら力を振り絞って何度も息んだ。

お願い…お願い…
ああ、どうか無事に生まれて来て…
あなたは殿下が私に残してくれた最後の希望なのだから…
うん、うっ、あっ、うん…

オギャー、オギャー、オギャー

大きな産声を上げて生まれて来たのは殿下に良く似た美しい男の子。
乱世を終結させ天下太平の世を作ることを夢見ていた殿下を想い…
私は赤子に『平安』と命名した。
無事に生まれて来てくれて、ありがとう。


ふっと窓辺に視線をやると何やら花束が立て掛けてあるのが見える。
産婆にお願いして手元に持って来て貰うと…それは昔、殿下が周国秘伝の猛毒百歩散に苦しめられていた時に私が送った思い出の花。
夜空を一瞬の内に駆け抜けていく流星に良く似た花を咲かせることから名付られた『流星球花』だった。



誰が窓辺に置いたのだろうか?
まさか…殿下が…
そんな馬鹿な…
殿下は毒杯を賜りもうこの世にはいないと言うのに…

平安…貴方のお父上はそれはそれは立派な方でした。
いつか貴方にお父上のお話を沢山してあげるわ。


**
びくんと体が揺れて目覚めると…
既に日が暮れ掛かっているらしく…
薄暗くなり始めているのが解った。
乱れた髪を手で撫で付けながら『懐かしい夢』を見たのは何かの前触れなのだろうかと…多少の不安を感じながらも雪舞はゆっくりと立ち上がると厨房に向かって歩き出した。

歩みは何処かぎこちなく、嘗ての溌剌としていた頃の雪舞を知る者がその様子を垣間見たら当人だと認識出来ない程変わってしまっている。
それでも一歩一歩確実に地面を踏みしめるように進んで行くと…
後数歩で厨房に到達しそうな…
そんな時に庭の彼方側にある門の辺りから

「雪舞、戻ったぞ!」
「母さま、ただ今戻りました」

良く似た二つの声が聴こえたので…
喜び勇んだ雪舞は体の向きを変えようとしてバランスを崩し転びそうになってしまった。

「あっ」

ふわりと宙に浮いた雪舞の体を支えようと疾風の如く雪舞に駆け寄る影が二つ。

「危ない、雪舞!」
「危ない、母さま!!」

寸での所で雪舞を抱き留めたのは彼女の夫君・高長恭と…
今年七つになる二人の愛息子・高平安だった。
長恭は眉間に皺を寄せながらも心配そうに

「雪舞…無理をしてはいけないとあれほど申しているのに」

と言いきるとふうっと長く息を吐き出した。
長恭の吐息が雪舞の髪を吹き上げ顔を撫で上げたせいで目が殆ど見えない雪舞にも長恭の心配の度合いが理解出来きたのか…

「ごめんなさい。二人が帰って来たのが嬉しくて…つい注意を怠ってしまったわ」

そう謝罪をして視点の合わない眸で長恭の顔を愛しげに見詰めている。
長恭は己たちに心配を掛けまいと健気に振る舞う雪舞の姿が無性に愛しくなって…
こくんと相槌を打ってから雪舞の額に己の額にそっと充てて謝罪の言葉を述べた。

「いや、私こそ怒って済まなかった」

「いいえ…いいえ…」

両親の仲良き姿を長恭の隣に座って先程から見詰めていた平安が

「母さま…大丈夫ですか?」

「ええ、平安、心配掛けてごめんなさい」

「怪我が無くて本当に良かったです。あっ、そうだ、母さま、これを!」

大事に手に持っていた花を雪舞の前に差し出す平安。
仄かに匂う甘やかな香りにそれが花だと言うことを認識した雪舞は指でそっと花の輪郭をなぞると

「まあ、これは…」

「流星球花と呼ばれる花ですよ、母さま」

「知ってるわ。とても懐かしい。ありがとう、平安。これを何処で見付けたの?」

「畑の向こうにある繁みに偶々這えていたのを父さまが見付けたのです」

「これ、平安」

「だって父さま…」

二人のやり取りを心配した雪舞が助け船を出すかのように

「平安、正直者のあなたを母さまは誇りに思っているわ。でも平安、父さまの思い遣りも母さまはとても好きなの。解るわね?」

「はい、母さま」

長恭は雪舞の体をゆっくり起こして立たせるとそのまま雪舞の右手を平安の手に預けてから

「平安、父さまは夕餉の支度をするから、母さまと二人で先に部屋に入っていなさい」

「はい、父さま」

ぐりぐりと平安の頭を撫でながら微笑む長恭。
言われるままに母・雪舞の手を引いて部屋の中へと入って行く平安。
何の変鉄もない何処にでもある普通の家族の夕方の光景に違いなかったが…
三人にとって…
斉が事実上滅びたあの悪夢のような日々から今日のような平穏無事な日々が送れるようになるまでには長い長い年月を要したのだった。


続く。





☆最後までお読み下さり、ありがとうございました😆💕✨
又々、大風呂敷を広げてしまいましたが…
毒矢を受けた雪舞が奇跡的に助かって…
三人仲良く何処かで生きている!
そんな話を書いて見たくなりました~

原作には雪舞が死んだとははっきりと描かれてないので(^^ゞ
これもありですよね~

二次小説は一夜の夢❇
少しずつ更新して行きますので…
これからも宜しくお願い致しま~す🙇


テヤン☀





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Comment - 6

ペンペン

2周年記念日に相応しいです。(嬉し涙)

テヤンさん
ありがとうございます。
映像で観たいけど、それは無理なので、画像は勝手に想像します。
原作の、あの終わり方なら、この三人は、絶対に有りです。
書いて下さって、本当に、ありがとうございます。(泣)

2015/08/15(Sat) 11:20

Edit | Reply | 

長恭四姉

幸せなひと時

テヤンさん、こちらでは初めまして。

蘭陵王2週年記念に相応しい幸せなお話に、ほっこりしました。
本編では叶わなかった、平凡で満ち足りた生活を三人には過ごして欲しかった。
そして、年月を重ね美しい老人になった殿下を(妄想の中で)見たかったのにー

テヤンさんの『殿下』はアダルトで色っぽくてドキドキします(笑)
これからも素敵な殿下たちの『その後』を描いて下さいね。

これからも楽しみにしてます!

2015/08/16(Sun) 10:06

Edit | Reply | 

テヤン

末長く…

ペンペンさんへ


こんばんは(^o^)/

>テヤンさん
ありがとうございます。
映像で観たいけど、それは無理なので、画像は勝手に想像します。
原作の、あの終わり方なら、この三人は、絶対に有りです。
書いて下さって、本当に、ありがとうございます。(泣)

いつもお世話になっておりま~す❤
『蘭陵王』2周年記念日にUP出来て良かったです✌
もうそんなになるのですね~
月日が経つのは本当に早い😲

ドラマの最後…あれはあれで悪くない終わり方だと思いますが…
雪舞には生きて貰って…
例え視力を失おうと…
体が不自由になろうと…
妻として母として長恭と平安の側にいて欲しいと私は思うのです。

映像になったらもっと良いのですが…ね~❇

これからも少しずつですが…
『蘭陵王』最終回後のお話(パラレルワールド)を書いて行けたら良いなぁ~と思っております。

コメントありがとうございました😆💕✨

2015/08/16(Sun) 17:39

Edit | Reply | 

テヤン

幸せな未来🍀を夢見て…

長恭四姉さんへ


>テヤンさん、こちらでは初めまして。

こんばんは(^o^)/
いつもお世話になっておりま~す🙇
ご訪問&コメントありがとうございます❤


>蘭陵王2週年記念に相応しい幸せなお話に、ほっこりしました。
本編では叶わなかった、平凡で満ち足りた生活を三人には過ごして欲しかった。
そして、年月を重ね美しい老人になった殿下を(妄想の中で)見たかったのにー

まだまだ出だしですので…
蘭雪のラブラブシーンも無し。
それなのにほっこりして頂けて嬉しいです🍀
ドラマでは二人の『平凡』な時…って殆ど無かった気がするので…
このblogの中では小さな幸せに浸る3人の姿を描けたら良いなぁ~と思っています🎵
実は…老人になった殿下のお話も構想だけはあるんです。
(殿下の)孫娘視点で物語は進んで行くんですが…
中々時間がなくて書けていません😢


>テヤンさんの『殿下』はアダルトで色っぽくてドキドキします(笑)
これからも素敵な殿下たちの『その後』を描いて下さいね。

アダルト殿下…
『英雄色を好む』…
本来、武将と言うものは…
『風中奇縁』の衛無忌のように手が早いのが普通なのでしょうが…
ドラマの殿下は?な位に奥手だったので(馬にあまり乗らない、かなりHな表現ですが(笑)
このblogの中の殿下には頑張って貰おうと思っておりま~す(爆)


>これからも楽しみにしてます!

何とか最後まで書けるように頑張りま~す💪
コメントありがとうございました😆💕✨

クラブ『蘭陵王』リターンズ(爆)
首を長くしてお待ちしておりま~す😍

2015/08/16(Sun) 22:37

Edit | Reply | 

まこ。

そうきたか(笑)

おひさしぶりです、テヤンさま

生きていたのね、雪舞!
いろんなところに障害が残っているみたいだけど、家族がフォローしているんですね!
7歳の平安。。姿をどれだけみたいだろう。。。
あの夢が吉兆でありますように
目が見えるようになっちゃう!?
2人目ができちゃう?
わあーつづきが楽しみです!

7年たった殿下は何をして家族を養っているのだろう?
天女意見(?)ですが
結局殿下は剣の達人ぶりが人目をひいて
①どこぞの豪族の用心棒になってたり
②それがまた広まり軍の教育をしちゃってたり(周も滅んでいることだしw)
③雪舞と共に寺子屋的な学校を開いてたり(文武両道だしね)
。。。想像(妄想ともいう)は尽きませんね~!たのし!

今はもう毎日見ることはなくなりましたが、思い出すだけであの二人の愛にいまだ目頭が熱くなります。
死へのカウントダウンが始まっている孫娘を育てるおばあさまの心情。。
私も長恭四姉さまと同じく蘭陵王を上回る作品に未だ出会えていません。。。

ではアデュ~♪

2015/08/24(Mon) 01:42

Edit | Reply | 

テヤン

はい、そう来ました(笑)

まこ。さんへ



>おひさしぶりです、テヤンさま

こんばんは~(^o^)/
お久しぶりです、まこ。ちゃん♥


>生きていたのね、雪舞!
いろんなところに障害が残っているみたいだけど、家族がフォローしているんですね!
7歳の平安。。姿をどれだけみたいだろう。。。
あの夢が吉兆でありますように
目が見えるようになっちゃう!?
2人目ができちゃう?
わあーつづきが楽しみです!

はい、やっぱり雪ちゃんには生きていて貰えないと…。
殿下は戦闘以外はチキンだから…
雪ちゃんが側にいてくれれば…
家事は主夫としてこなせますよね~(笑)


>7年たった殿下は何をして家族を養っているのだろう?
天女意見(?)ですが
結局殿下は剣の達人ぶりが人目をひいて
①どこぞの豪族の用心棒になってたり
②それがまた広まり軍の教育をしちゃってたり(周も滅んでいることだしw)
③雪舞と共に寺子屋的な学校を開いてたり(文武両道だしね)
。。。想像(妄想ともいう)は尽きませんね~!たのし!

寺子屋…確か、雪ちゃんも周でやってましたね♪
雪ちゃんが『文』を受け持って…
殿下が『武』を受け持てば…
ゴールデンカップル💑


>今はもう毎日見ることはなくなりましたが、思い出すだけであの二人の愛にいまだ目頭が熱くなります。
死へのカウントダウンが始まっている孫娘を育てるおばあさまの心情。。
私も長恭四姉さまと同じく蘭陵王を上回る作品に未だ出会えていません。。。

うんうん、『蘭陵王』は最高ッス!
私は片尾曲『手掌心』を聴くと今でも泪が出ちゃいます💧
胡歌(フーゴー)、劉詩詩(リュウシーシー)、 彭于晏 (エディポン)の『風中の縁』
お薦め致します❤
響さん、長恭四姉さんは九爺派❔見たいですが…
私は彭于晏(エディポン)演じる衛無忌に惹かれています♪
太陽…好きなので(爆)
HNのテヤンは韓国語で太陽☀
中国語ではタイヤンです。


>ではアデュ~♪

アデューはフランス語ですよね~
コメントありがとうございました😆💕✨
これからも末永久…お付き合い下さいませ。
再見~🙋

2015/08/27(Thu) 21:40

Edit | Reply | 

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