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SSS私のピダム 宵の明星

皆様、こんばんは♪

ナムギルのポスターが当り一人で浮かれまくってる管理人です(←ただのアホです。m(__)m)

今夜は今週見た『日蝕の予言』辺りの話を題材に描いたSSSをお送りします。







夕刻に執務を終えた女王は疲れた心と頭を休めようと楼閣に上がり、夕闇が迫る徐羅伐の街並みを眺めていた。

(此所に来ると気持ちが落ち着く。今日は良く晴れた一日だったから空気も乾燥している。こんな日は星が綺麗に見えるだろうな…)

夜の帳が落ち、家々の灯りがほんのりと見え始める。

夕膳の支度をする煙があちこちから上がっている。

平和な一日が終わろうとしていた。

微かに空気が動いた。

女王はそれを肌で感じとり後ろを振り向きながら


「ピダム…来たのか…」

と声を掛けた。

ピダムが司量部令の黒い装束を着て、闇の中からゆらりと浮かび上がるように現れ出でた。


「陛下、よくお分かりになりましたね?」


「ああっ、分かる」


「何故、お分かりになったのですか?」


「勘だ」


ピダムは驚きながら「えっ」と小さく声を出した。


「だから勘だと申しておる。それ以外の何物でもない」

女王はピダムから目を背けて、空に一際輝く宵の明星を見上げた。


「綺麗だな…」


ピダムは女王のすぐ後ろに立って空を見上げた。


「本当に美しいですね」


「ピダム、星とは一体どのようにして光を出しているのだろう?考えて見たことはあるか?」


「いいえ、ございません。星はただの星。それ以外の何物でもございません」


「ピダム…一本取られた。相変わらす頭が切れるな…」


「いいえ、陛下のご質問がピダムには難し過ぎて答えに窮しただけです」


「ピダム…」

女王は左手を上げてピダムに手招きをした。
ピダムが女王の口許に耳を寄せると女王は少し甘えた声でこう言った。


「ピダム…今日は何故だか分からぬがとても疲れているのだ。だから此所で暫く心と頭を休めたい。お前が居てくれると私は嬉しいのだが…」

今度はピダムが女王の耳許に唇を近付けて囁くように言った。


「陛下…お望みとあらば何時までもお側におります」


ピダムは女王に近付き、そっと手を握った。

暫くそうしていると女王が何かを思い出したようにピダムに語り掛けた。


「そう言えばピダム知っているか?宵の明星つまり金星には《太陽に服従しないもの》と言う別名があるそうだ」


「何故、そう言われたのでしょうか?」


「何か意味があったと思うのだが忘れてしまった…ところでピダム、前から一度聞こうと思っていたのだが…お前は王になりたいと思ったことはないのか?」


「陛下、その質問に私が『はい』と答えてしまえば…私こそ宵の明星になってしまいます」

そう言ってピダムがにこやかに笑ったので女王も笑いながら


「確かにそうだな。王が臣下に聞くことではない。そうだ、ピダム、久方ぶりに夕膳を一緒にどうだ。お前とは政務の場か閨で会うばかりで…」

そこまで言うと女王は気恥ずかしくなり言葉を詰まらせた。

それを見たピダムは助け船を出すように

「陛下、嬉しゅうございます。私も陛下のお顔を見ながらゆっくりとお話したいと思っておりました。少し御酒も召されたら如何でしょう。お疲れも取れるかと存じます」


医術の心得のあるピダムにそう言われた女王は女官に酒も用意するように命じると、ピダムを伴い仁康殿に戻って行った。




**

カチェを外し夜着に着替えた女王は夕膳の席につくと楽しそうにピダム相手に色々な話をし出した。
タクラマカン砂漠で砂地獄に落ちそうになったことや西方の星にまつわる話など、話題が尽きることがない程に話していたが…
ピダムが鶏料理を皿に盛り、それを口に運ぶ、たった其れだけの間に女王は珍しく船を漕ぎ始めていた。


(お疲れなのだ…)

ピダムは女王を抱き上げると寝台へと運び、そっと寝かせて布団を掛けた。

自身も隣の部屋に行き、用意されていた夜着に着替えたが目が冴えて中々寝付けそうになかった。

仕方ないので酒を何杯か煽って寝ることにした。

酒が進む内に遥か昔の記憶が蘇って来た。

女王の公主復権を掛けたあの『日蝕の予言』

私はもう少しで火炙りにされる所だったな。

『開陽者立 鶏林天明』

あの時私は…いや、俺は力の限りの声でそう叫んでいた。

天を開く者。

光の中から現れたトンマンは既に女王の風格を備えていた。

あの頃は面白かった。何事にも縛られず、トンマンと普通に名を呼び、屈託なく笑っていた。




俺がこんな風に思うのだから、トンマン…お前はもっと苦しいだろう。

お前は冗談で言ったのだろうが…俺は王になるつもりはない。

トンマン、俺にとってお前はこの世の全てだ。

お前が王である限り。

お前が光でいる限り、俺はお前の影となり…いつまでもどこまでもお前と共に生きていく。

宵の明星が沈む太陽を追いかけるように、俺はお前を追いかけて生きる。

だから、俺の前では無理はするな。

トンマン…


ピダムは女王の寝ている寝台に腰掛け女王の安らかな寝顔を愛しそうに眺めた。

そうしてその夜もピダムは太陽を追いかけて地平線の彼方に沈む宵の明星のように女王の側で女王を見守り続け…

やがてその身を女王の隣に横たえ、束の間の安らぎを得る。

とく過ぎ行くな二人の安らぎの刻よ。

仁康殿の夜は静かに更けていった。









☆最後までお読み下さり、ありがとうございましたm(__)m

管理人、今晩も寝付けない夜になってしまいそうで…と言いつつ爆睡してポスターに涎を垂らさないように気をつけたいと思います♪

デカいナムギルの唇のウェット感に管理人は萌えてます(←恐い(爆)



《お礼》

ここ数日、管理人のブログに沢山の方がいらっしゃって下さってます(^○^)

管理人テヤン、心から感謝申し上げますm(__)m

ナムギルを想い、善徳女王(ピダム)を想い、赤黒(ゴヌク)を想い…眠れぬ夜を今夜も迎えそうな乙女の皆様、テヤンと共に眠れぬ楽しい夜を過ごしましょう!

皆様の想いを糧に萌えSSを沢山書けますように(力を頂いています♪)

皆様とナムギルと…そして自分自身に今夜のSSSを捧げたいと思いますo(^o^)o

チョンマル コマウォヨ~m(__)m




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Comment - 2

あき

テヤン様へ

テヤン様こんばんは♪
今日も不安定なお天気でしたねー!テヤン様のお近くは大丈夫でしたか?

あ、天気なんて気にならなかったですか?ナムギルさんご訪問で(笑) おめでとうございます(*^o^*)
私も幸運にあやかれるよう画面にすりすりしておきます(笑)

今週の東京の善徳放送は『日蝕』だったのですか?(←集中放送は早いですねーBS抜いてしまいますね!)ドラマの方も日蝕とはタイムリーですねーv

そして、SSでピダムを金星に喩えるテヤン様素敵ですvv
私も日蝕イメージのSSを書いてみましたが、宵の明星の発想はなかったです!

あ、疲れて寝ちゃうトンマンの発想は同じでした!お揃いでちょっとドキドキしましたvv←アップした時間も近くて更にドキドキvv

2012/05/19(Sat) 00:22

Edit | Reply | 

テヤン

善徳天体ショー!


あき様へ



おはようございます(^o^)/

ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m


> 今日も不安定なお天気でしたねー!テヤン様のお近くは大丈夫でしたか?

雷がごろごろ鳴り、稲光がピカピカッと光り…突然の突風で剣客商売は散々でした(((^_^;)
幸運なことに大雨には当たりませんでしたが…
夕方、やや大きめな地震もあって…久し振りにドキッとしました^^;


>ナムギルさんご訪問で(笑) おめでとうございます(*^o^*)
私も幸運にあやかれるよう画面にすりすりしておきます(笑)

ありがとうございますm(__)m
本当にラッキーでした~
ナムギルもあき様の桃のお肌にすりすりされて『ピチピチだー!(←桃だから)』と喜んでます(^○^)


> 今週の東京の善徳放送は『日蝕』だったのですか?(←集中放送は早いですねーBS抜いてしまいますね!)ドラマの方も日蝕とはタイムリーですねーv

早いですね♪あっという間に公主に復権して…チョムソンデ作って…
日蝕も計算してたのかしら?
まぁ、それはないでしょうから…
偶然って恐いです(笑)


> そして、SSでピダムを金星に喩えるテヤン様素敵ですvv
私も日蝕イメージのSSを書いてみましたが、宵の明星の発想はなかったです!

金星(宵の明星)は家族と夜に外出した時、ふっと西の空を見上げたら、そこにきらきら☆と輝いていまして…
トンマンと同じように『綺麗だなぁ』って思ったんです!
それでSSにも使って見ました。
「宵の明星」はピダム視点で、トンマン視点の「明けの明星」も構想中。


> あ、疲れて寝ちゃうトンマンの発想は同じでした!お揃いでちょっとドキドキしましたvv←アップした時間も近くて更にドキドキvv

この偶然も必然?でしょうか(*^^*)
以心伝心?
同時刻にお互い受話器を持ってダイヤルしてしまう、あの感覚に似ているかもしれませんね(^○^)


また遊びにいらっしゃって下さい。
お待ちしてまーすd=(^o^)=b



2012/05/19(Sat) 07:07

Edit | Reply | 

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