風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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風中の縁 SSましろの雪

皆さん、こんばんは~(^o^)/
体が蕩けてしまいそうに暑い日☀が続いた葉月も終わり…
すぐそこまで秋がやって来ているような涼やかな気配が感じられる長月に突入しました。
曇りや雨の日が続いていて…洗濯物が乾かないのが難ですが…😰
気温が下がった分、体は楽になりましたよね~♪
食欲の秋、ドラマの秋…(笑)
皆さんはどんなドラマをご覧になっていますか❔

管理人の現在のイチオシは言うまでもなく『風中の縁(風中奇縁)』
⬇エディ・ポン演じる衛無忌にメロメロにされておりま~す❤



このドラマがBSや地上波に下りたら…
管理人のように衛無忌にハマる方が続出することをここに断言しときます(爆)
面白いMVを見付けたので↓に張って置きます!(追記)

風中の縁 衛月MV《亲亲猪猪宝貝》(Sound of the Desert) Eddie Peng彭于晏 & Liu Shi Shi劉詩詩"

そこで折角無忌にハマってる今…記念にSSを1本書いて置くことに致しました(いえ1本とは限りませんが…)
最終回まで視聴し終えたら漠循(九爺)サイドのSSも書いて見たいと思っています。
ではでは…続きをポチっとしてお読みになって下さいね~♪



折からの日差しが心地好い小春日和のある初冬の日の午後…
一人玉砂利の敷かれた落玉坊の裏手にある庭に佇み、無惨に枯れ果てた鴛鴦藤の残骸をぼうっと見詰める莘月の心とは裏腹に…
何処までも澄み渡った紺碧の空には白雲が二つ三つぽかりと気持ち良さそうに浮かんでいる。
恋しき莫循の為に二年もの歳月を費やし手塩に掛けて育て上げた鴛鴦藤はこの春見事に花開いたのだが…
莘月の迸るような熱き想いは莫循には受け入れられず…
その告白の現場に偶然足を踏み入れてしまった衛無忌は莘月の失恋の痛手を思い切りぶつけられると言う災難に遭った。
常ならば莘月からどんなに酷い扱いをされようと笑って全てを許してしまう衛無忌もこの時ばかりは己の感情を制御出来ずに…
『私には金銀花とだけ教え、鴛鴦藤と言う別名があることを教えてくれなかった』
と、莘月の吐いた小さな嘘に腹を立てた無忌は莘月が大切に育てた鴛鴦藤の棚を滅茶滅茶に壊してしまった。
直ぐ様庭師を呼び寄せ鴛鴦藤の復活を試みたものの…莘月の莫循へ馳せる想いと同様、願いは天に通じることは無かった。
そんな半年以上前の苦い思い出を噛み締めながら…
世の中は案外上手く行かぬことの方が多いのかもしれない。
と、自信家の莘月にしては珍しく物思いに沈んでいる。
寂しげな後ろ姿を見詰める不屈の魂を持つ男・衛無忌は足音を殺してそっと莘月に近付くと毎度の如く莘月にちょっかいを出し始めた。

「何を考え込んでる、小月?君が物思いに耽るなんて珍しいこともあるものだ」



「ん、もう、衛無忌!何度も言ってるでしょ!足音を殺して近付くのは止めてって」

無忌の姿を見るなり眉根に皺を寄せ機嫌の悪くなる莘月。
そんなことにはお構い無しに平然と莘月に向き合う無忌。

「はははははっ、小月。これでも私は武人の末席に席を置く者。足音を立てずに歩くのは謂わばこの身に着いた癖のようなものだ!今更、直そうにもそう簡単に直せるものではない。だから許せ」

「まあ、確かに…武人の嗜みとしては当然のことだけど…」

許せと素直に謝罪し屈託のない笑顔を己に向ける無忌に流石の莘月も言葉を濁して引き下がるしかない。
無忌は無忌で唇を尖らせて拗ねる莘月が一層可愛らしく見えるらしく更にちょっかいを出さざる負えなくなったようだ。

「だけど…何だ?はっきり言うが良い、小月」

「べっ、別に何でもないわよ」

「そうか…ならばこれを飲んで機嫌を直すと良い」

そう言って腰にぶら下げていた液体の入った皮袋を差し出した。

「何が入ってるの?」

「酒だ!」

「解った、一品居のお酒でしょ?」

「当たりだ!」

ご機嫌な無忌から皮袋を奪おうとした莘月だったが…
無忌はそうは行くかとその手を引っ込めた。

「もう、意地悪なんだから」

仏頂面をして己をじっと睨んでる莘月の螺良な眸を覗き込みながら無忌はこう提案をした。

「この建安一高くて美味しい酒を只で飲みたいのなら私と勝負しろ!」

「勝負?何の勝負をするつもり?」

「弓はどうだ?」

莘月は半ば呆れた表情で

「弓に関してこの建安で貴方の右に出る者はいない。最初から勝負にならないじゃない!」

「では私が目隠しをして…これを射るのはどうか?」

そう言って懐から徐に小さな鈴を取り出す無忌。
それを手に取って確かめる莘月。

「良いわ!私が勝ったらそのお酒を飲ませて頂戴。ところで貴方が勝った場合はどうするつもり?」

無忌は顎に手を置きながら暫し思案を巡らせてから

「そうだな。私の行きたい所に一緒に行って貰うのはどうだろう?」

「良いわよ!そうしましょう」

「じゃあ勝負だ!」

「望むところよ!」

勝負と聞いただけで胸を熱くする負けず嫌いの似た者同士。
眸と眸が重なる度に目からちりちりと火花が飛ぶ。
莘月は懐から鉢巻きらしきものを取り出して目隠しをしている無忌に向かって

衛無忌…ずるは無しよ。ちゃんと縛って頂戴!」

「ははっ、解ってる。ずるをして勝っても面白くないからな。そんなことはしないよ。莘月、それより準備は良いか?」

そう言って笑いながら弓に矢をつがえる無忌。
目を細めてにやけながら余裕の表情を浮かべる莘月。
手の上で鈴をころころと動かしながら…
よもや一寸にも満たないこんなに小さな鈴を目隠しして射るなんて正気の沙汰ではない。
と心中で己の勝利を確信していた。

「勝負は一発勝負。やり直しはなしよ!」

「無論だ、小月。終わった後で泣き言は言うなよ!」

「勿論、解ってるわ!」

「好し!」

「じゃあ行くわよ!せ~の、それっ」

莘月の手から離れた金色の鈴は凛々と涼やかな音を奏でながら青空高くに舞い上がった。
無忌は耳に神経を集中させると己と鈴との距離を一瞬の内に推し測り迷うことなく矢を放った。
小さな的目掛けて見事なまでに一直線に飛んでいく矢。
シューーッ…トーン…チャリン。
三つの音が同時にしたかと思うと矢は鈴のど真ん中に当たって鈴諸とも地面に落ちた。

「あっ、わぁぁぁ…」

「良し、当たったな!」

落胆する声と歓喜の声とが少し遅れて庭に木霊する。
目隠しを外した衛無忌はにこにこと微笑みながらどや顔で

「私の勝ちだな、小月」

「はいはい…貴方と弓で勝負なんて、もう二度としないことにするわ!」

「悪いな、小月」

「少しここで待っていて…紅姑に出掛ける旨を告げてくるから」

「ああ、ゆっくり待たせて貰う」

幼き頃より皇宮や後宮に慣れ親しんだ無忌は女子の支度に何れほど時間を要するか良く理解していた。
一人になった無忌は暫くの間、冬枯れした庭をぶらぶらと散策していたが…
それに飽きると池の傍に置かれた長椅子にどっかりと腰を下ろして先程の皮袋を手に取り中の酒を少し口に含んだ。
酒は無忌の渇いた喉を潤し心を平らかにした。

「空が抜けるように青いな…」

空を見上げた無忌は洋光の眩しさに思わず顔に手を翳した。

「酒を友に気長に待つことにしよう!」

そう呟いて莘月を待つ無忌は幸せそうに見えた。


***
夕刻…
二人で衛家の馬車に乗り込みやって来たのは見覚えのある店だった。
無忌が先に馬車から降りて莘月に手を差しのべると

「ここは…一品居~!」

「ああ、その通り、一品居だ!」

横目でじろりと無忌を睨みながらも口許には笑みを浮かべる莘月。

「衛無忌、貴方って本当に人が悪いわね!」

「そうか?君には負けると思うが…」

無忌に思い切りあかんべーをする莘月。
無忌は無忌で苦虫を潰したような顔を一瞬だけすると二人は笑いながら店の中に入って行った。
広い店の中央に設えられた席には燕の巣の和え物、熊の掌の煮込み、羊肉の串焼き、大小の色とりどりの包子、そして莘月が建安に来て直ぐに食べた見覚えのある鮑の煮付け等が処狭しと並べられている。
無忌が店で一番上等な酒を持って来るように店主に命じると…
厨房の奥から大きな瓶が運ばれて来た。
何でも五十年物の古酒らしい。
無忌は柄杓で瓶から酒を掬うと目の前に置いてある二つの杯に並々とそれを注いで一つを莘月に手渡した。

「さあ、小月、乾杯しよう!」

「何に乾杯しようと言うの?」

無忌は口許に笑いを浮かべながら

「君と私の出逢い…と言うより再会にだな!」

と何時にも増して気障な台詞を堂堂と吐き出した。
莘月は苦笑しながらも無忌らしい言い草に思わずぷっと吹き出した。
それを見た無忌は真剣な面持ちで

「君が笑ってくれるのなら同じ言葉を何度でも吐くとしよう!さあ、君と私の建安での再会に乾杯だ!」

「乾杯~!」

カンと高い音を立てて杯と杯を交わした後は閉じた唇から酒が溢れる程に一気に酒を飲み干す二人。

「ん、美味い!」

「ふぅ、本当にここのお酒は美味しいわ!」

「ほら、もっと飲め、小月。今夜の一品居の客は君と私の二人だけだからな」

「えっ?」

と言うことは…
昼間、私と一品居の酒を掛けての勝負だなんて言って置きながら…
最初から私が勝っても負けてもここのお酒を飲ませる算段だったってこと?
この豪胆でずけずけと自分の言いたいことを言い、やりたいことを遠慮なく実行する大貴族のお坊っちゃまは何故こんなに私に親切にしてくれるのだろう?
この私のことが好きだから?
それならとんだ変わり者だわ!
女らしくもない砂漠育ちの粗野な私の何処が一体気に入ったと言うのかしら?

と、心の中で想いを巡らせる莘月だったが…
今宵の無忌の心遣いは素直に受けとることにした。
対する無忌も勝ち気な莘月が己に逆らうことなく楽しそうに酒を酌み交わしてくれることを嬉しく思うのだった。
微酔い気分の無忌は思わず

「砂漠で別れて以来、ずっと君に会いたくて…建安に戻ってから何度もここへ足を運んだ」

「そんなに私と会いたかったの?」

「ああ、君とこの建安で再会を果たして…この一品居の酒と料理をご馳走したいとずっと思っていた。だから今宵こうして君と二人…それが実現出来てとても嬉しく思っている」

そう言ってそれはそれは嬉しそうにくしゃりと笑った無忌の笑顔は乾き切った砂漠のオアシスの泉に映った煌めく太陽のように眩しくて…
瞬時にして莘月の鼓動は早鐘を突くようにようにとくとくと波打ち、熱き血潮が体中を駆け巡り出す。

ん、あれ?私…もう酔いが回ったのかしら?

自身の心の微かな変化に未だ気付かずにいる莘月はそれを打ち消そうとゆっくりと頭を左右に振った。

「どうかしたのか?」

「あ、ううん、何でもない」

「だったら小月、もっと飲んで、もっと食べろ!」

「うん、じゃあ、もう一度、二人の再会を祝して、乾杯~!」

「乾杯!」

それから暫くの間、一品居のたった二人の客からは楽しそうな話し声と笑い声が絶えることが無かった。


***
光溢れる日中とは打って変わって夜も更けると外気はどんどんと下がって行った。
すっかり酔い潰れて机に突っ伏して寝てしまっている莘月を無忌が軽々と抱き上げ外に出ると雪がちらほらと舞い始めている。

「今年見る初めての雪だな…」

無忌の腕の中で安心仕切って眠っている莘月にそう呟いた無忌の声は届かない。
寒さで莘月が起きないようにと急いで馬車に乗り込んだ無忌は繊細な瑠璃の杯を真綿で包み込むようにそっと莘月を抱き締めると

「今夜降る雪が君の心の中にも降り積もり…莫循との思い出全てが埋もれてしまえば良いのに…。いや、埋もれずとも何時の日にか私は必ず君の鴛鴦藤になって見せよう!」

そう囁くように独り言を言うと莘月の額にそっと口付けを落とした。
二人を乗せた馬車は落玉坊へ向かって雪の中をひた走る。

眠る莘月の見る夢の中…
彼女に向かって微笑むその人は莫循なのか…無忌なのか…
それは莘月だけが知っていた。







☆最後までお読み下さり、ありがとうございました😆💕✨
今回は後書きも長いので今暫くお付き合い下さいませ🙇
このSSはドラマ前半、莫循(九爺)のターン中なので莘月と無忌の関係はまだ喧嘩友達なんですね~
莘月は未だに『九爺』LOVE♥
胡歌さん演じる莫循(九爺)…品があって大人で素敵ですもの惹かれるのも無理ありません。
しか~し、私は莘月に邪険にされながらも子犬のようにまとわりいて…
コロコロと表情を変えながら莘月をからかいつつも…
莘月の為ならその身を呈して彼女を護ってくれる衛無忌。
衛無忌が格好良すぎて困ってます!(爆)

最近ハマれるドラマがないわ~!とお嘆きのそこの貴女、是非『風中の縁』をご覧になって見て下さ~い🍀
莫循と衛無忌と言う超一流の男たちに愛される莘月のように…幸せになれること間違いなし!

☆衛無忌について
衛無忌とは漢の将軍・霍去病のこと。
衛青の姉、衛少児の子。
同じく衛青の姉であり、霍去病の伯母にあたる衛子夫が武帝に寵愛される戻太子を生んで皇后に立てられたため、親族にあたる霍去病も武帝の覚えが良く、寵愛されていた。
また、漢王朝創立時からの功臣である陳平の玄孫の陳掌は霍去病の母と密通しており、霍去病の義父となった(wikiより引用)

霍去病は若くして病気で亡くなってしまいます。
このドラマが大陸で中々放送に漕ぎ着けなかった理由は…多分、英雄・衛無忌(霍去病)の最後の描き方に問題があったからかと思います。
ネタバレになるので詳しくは書けませんが…(^^ゞ
それから彼は弓の名手でした。
今回のSSでも…ドラマの中でもそれをネタにしています。


☆金銀花=鴛鴦藤について

金銀花はスイカズラの花のつぼみを乾燥させたもので、新緑の季節に白と黄色の花が混在することから金銀花という生薬名が付けられた。
古来より、清熱解毒作用、消炎・抗菌作用のある漢方薬として処方されている。
中国では健康維持の為や病気等の予防に万能茶として親しまれ、また、肌荒れ予防の美容茶としても飲まれている(漢方薬のHPから引用)

愛する女が育てた鴛鴦藤。
それを滅茶苦茶に壊してしまった無忌。
しか~し気遣い出来る男・無忌はこの後密かに自分の手でこの花を育てるんですよ~♪
それが解るのはドラマ中盤なんですが…
夜明け前、莘月を伴って鴛鴦藤の畑を見に行くシーン…
もうにやにやが止まりませんでした(^^ゞ

無忌が『鴛鴦藤』と言う名を教えて貰えずに怒ったのは鴛鴦(オシドリ)は一生番井を変えずに過ごす鳥だから…
そんなロマンティックな名をライバルの莫循は知ってて自分が知らなかったのが悔しかったのでしょうね~(T^T)
そんな所はお子ちゃまな無忌君なんですが…中の人(ポンちゃん)の魅力も相俟ってより魅力的なキャラになってます

☆SSのお題『ましろの雪』
莘月の心の中に存在する莫循への想いを真っ白な雪が覆い隠してくれると良い…と言う無忌の願いと。
潔白・純粋・無邪気な(イノセント)無忌の莘月へ対する真摯な愛をお題に込めて描いて見ました。
以上です♪


管理人テヤン




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タグ:風中の縁 二次小説 衛無忌

Comment

梅か…桜か…

鍵コメさんへ


こんばんは(^o^)/
コメントありがとうございます。

どっぷりおハマりになられたのですね~
それはどちらの君にでしょうか?(笑)

私はまだ20集までしか見ていないのですが…
『餃子』の回が今から楽しみでなりません。

早くこのドラマがメジャーになると良いのになぁ~

2015/09/08 (Tue) 01:03 | テヤン #vbu/5PMA | URL | 編集 | 返信

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