スポンサーサイト
  •  --, -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
SSS私のピダム 明けの明星




前に書いた「SSS私のピダム 宵の明星」の対になるお話です。
「宵の明星」はピダム視点で「明けの明星」はトンマン視点で書いて見ました。






夜明け前に目が覚めた。

隣に眠るピダムの寝顔をぼーっとしたまま見詰めた。

いつまでも変わらぬ少年のようなその美しい顏(かんばせ)

すっと通った鼻筋に、切れ長の涼しい目許。

ふっくらとした唇。

私がピダムと囁けば開かれるであろう黒曜石の眸を見られないのは残念だが…

この安らかな寝顔をずっと見ていたいから、このまま暫くはじっとしていよう。

そうすれば朝日を浴びて頭をもたげる蓮の花のように…
ピダムが目を開けて私に微笑みかけてくれるだろうから。

お前の体温だけを感じて、その腕に包まれて過ごせる東雲時を迎える前が私の最も心安らぐ時間なのかもしれない。




**

女王はピダムをじっと見ている内に、遥か昔の…ピダムが初めて自分の足元に跪いた時のことを思い出していた。

目をキラキラさせながら東屋にいた私に近付いて来たお前はこう質問したな。


「ミシルに勝てますか?」

私はあの頃、公主に復権したばかりで…希望と勇気を胸に抱いて、当時宮廷を牛耳っていたミシルに無謀にも立ち向かおうとしていた。

そんな私に…お前は急かすように「ミシルに勝てますか?」と聞いて来たな。
勝てるかどうかは解らなかったが、私はこう答えた。


「勝てるだろうか?勝つためにどうすべきか…」

「ミシルは圧倒的に強い。チヌン大帝の御代から20年以上ミシルには敵が存在しなかった。
だが私には『ミシル』と言う強大な敵がいる。
ミシルにはなくて私にはあるもの、それがミシルと言う敵なのだ」

ピダム、お前は更に目を輝かせながらも不思議そうな顔をして聞いていた。

私は更に続けた。

「ミシルは天を恐れてはいないが民を恐れている。だから、民の言葉を聞くのを恐れる。

だが私は違う。私は人の言葉を聞くのを恐れない。私に降り注ぐ言葉や質問が私自身を決める。

そしてこれからも民は多くの言葉や質問を投げ掛けて来るだろう。
私は最善を尽くして答えを見付けたい。
それがミシルに勝つ道だ」と答えた。

お前はその時から私を敬い、私に忠誠を誓ってくれた。

お前は「私を敵に回したくはないから」と言い。

私も「お前を敵にしたくない」と答えた。



そして、お前の出自が『ミシル』の息子と知った時、私はいつかお前がお前の母のように私の前に立ちはだかる強大な敵になるのではないかと心の何処かに刻みそうになった。

お前は有能過ぎる…

有能過ぎる故に…お前の後ろにあの偉大なミシルの陰が見えそうになるのだ。

だが、その一方でお前はお前の魂を投げ出す程の愛情で私を包んで、これ以上はないと言う真心を私に惜しみなく捧げてくれている。

お前と私は決して離れることの出来ない鎖で繋がれた魂の半身同士なのかもしれない。



ふっと気が付けば…
ピダムの手が僅かに動き…その真っ黒な眸がうっすらと開かれると


「陛下?もう起きていらしたのですか?」

ピダムが寝惚けた声で聞いて来たから


「ああっ、少し前におきて、お前の寝顔を見ていたのだ!」

そう答えると、ピダムはまだ眠そうに目を擦りながら


「私の寝顔を?」

と言いながら両手で私の体を引き寄せて優しく抱き締めてくれた。



ピダム…お前は夜明け前の最も暗い空に輝く明けの星(明星の別読み)のように、私を心の暗がり(闇)から導いてくれる。

私が迷わずに王道を進めるのはお前が一歩先の暗がりを払い避けているからだ。

お前の犠牲なしに私の覇道は立ち行かず…

私の存在はお前にとって地平線から顔を出して、明けの星から光を奪いとる残酷な太陽と同じなのではないか、と思わずにはいられない。

ピダム…すまぬ。


「陛下、今、私に謝りましたか?」


「ピダム、何故そんな質問を?」


「陛下のお心が私の心に語りかけて来たような…そんな気がしたからです」


「ピダム…やはりお前は私にとって明けの星に違いない」


「明けの星ですか?」


「ああっ、そうだ。お前は私の希望なのだ、ピダム…」

女王はにっこりとしてピダムを見た。


「希望ですか?私が…」


ピダムは目を丸くしながらも女王の気持ちを察して、こう提案をした。


「陛下…まだ夜明けまでにはほんの少し時間がございます。このまま、もう少し閨で過ごしますか?それとも『明けの星』を見に参りますか?」


女王はピダムの心遣いを嬉しく思った。
ピダムの胸に摺よりながら、こう囁いた。


「ピダム…このままで…このまま、お前と一緒にいたい…」

(いつまでも…ずっと…)


最後の言葉は口に出さずに女王はピダムを愛しそうに見詰めた。



ピダム…

お前がいてくれれば…

私は何も恐れずに前だけを見て歩んでいける。

先駆けて輝くお前がいる限り…

だから永遠(とこしえ)に輝き続けろ…

私の愛しい…私のピダム…



女王の煌めく眸が自分を写しているのを感じたピダムは困った顔をして、こう言った。


「陛下、そんな眸をされたら男は我慢が効かなくなってしまいます」


「えっ、ああっ、そんな風に見えたのか?」


「はい、陛下」


女王は少し困りながらもピダムを「愛しい」と心の中で呟いた自分を隠さずに


「確かにお前を愛しいと…そう思ったのだから…仕方あるまい…」


「本当ですか?陛下?」


ピダムは嬉しそうにそう言うと上半身を起こして女王の顔を上から見下ろした。


「陛下…私も陛下を愛しています」


そう言ってにっこり笑うと女王に口付けを落として、再び女王を夢の世界に誘うのだった。


薄紅色の陽光が仁康殿を覆い …明けの星が見えなくなるまで…

二人は体を繋げ…その心を溶かし合うのだった。




☆管理人、本日やっとこさ訪韓の予約をして参りました~
なんせナムギル召集解除の7月14日は3連休にぶつかるので、航空券がなくなるとか…ホテルの予約が取りにくいとか…色々噂されてて、凄い心配だったんです(((^_^;)
既に夜便はなく、朝便か昼便しかないですと言われ(((・・;)やっぱり~
まぁ韓国行けて、ナムギルを一目見れたら管理人的にはOKなんで、何でも良いです。

慶州やドラミアにも行って「善徳女王」三昧出来たら最高なんですが…
行けるかな?行けたら良いなぁ~♪
スポンサーサイト

Comment - 4

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012/05/30(Wed) 01:12

Edit | Reply | 

テヤン

夜毎、相聞歌を交わすトンピ♪


鍵コメ様へ


>テヤン様こんばんは♪

こんばんは(^o^)/
ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m


>宵の明星でピダムが何もせず眠った後←ここ大事(笑) の明け方トンマンが先に目を覚まして…というお話でしょうか?

おーー(^q^)
「宵の明星」でピダムが何もしなかったことを忘れてました~(爆)
なので、そうかもしれないし。また違う日の朝だったのかもしれないし(←ピダムに聞いてみないと(笑)


>相聞歌みたいで、いいですね。

この例え、テヤン感動ーー♪
「相聞歌」と言えばテヤン的には「茜さす 紫野行き 標野行き… 」と「紫野 匂える妹を にくくあらば…」この額田王と大海人皇子の歌を思い出します。
『恋』する二人が交わすラブレター見たいなものですね~
でもこれを韓国の古代語を使って読むと『閨』でのアラ~っな歌になるんですって(((・・;)


>ってSSの感想を考えていたら……!わー(゜∇゜)テヤン様訪韓されるのですか!すごい!さすがですねーvv

昨年までは家族の事情で長く家を空けられなかったので。
この計画は結構前から考えてまして(^o^ゞ
勿論、ナムギルのお迎えがメインイベントですが…慶州やドラミアにも足を延ばそうと考えています。だから少し長目に行こうかと。


>七月に入ったら寝不足で大変ですねー(^O^)
あ、そうでした。ナムギル祭り前で、すでに寝不足なんでしたね(笑)

寝不足でもある程度は大丈夫だと思います(^^)v
体力はあると思うので。
風邪もここ数年ひいてませんし(笑)
兎に角、毎日体を鍛えて…来るX-DAYに備えねばo(^o^)o
って、最近自分は何になりたいのか?
左腕にもできた力瘤を見て、笑ってまーす(^o^;)


また遊びにいらして下さいね~
お待ちしています(^з^)-☆






2012/05/30(Wed) 03:03

Edit | Reply | 

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます

2012/06/05(Tue) 23:40

Edit | Reply | 

テヤン

そーなんですo(^o^)o


ポーラスターM様へ


こんばんは(^o^)/
ご訪問&コメントありがとうございますm(__)m


>気がつけば600拍手を超えていっしゃるんですね。すごーい(☆o☆)

そーなんですよo(^o^)o
本当に凄い!皆様のお陰です。コマウォヨ~m(__)m


>こちらではドラマで見られなかったピダム&トンマンの恋バナを思いっきり感じることができて、ドラマで感じた物足りなさを払しょくできるので幸せになれますから・・大好きです?(ポッ)

恋バナ? の主人公の一人トンマンはここを訪れて下さる皆様と私だと思って書いてます(姿はヨウォンさんなんですけどね←心の方よ♪(笑)


>テヤンさんのナムギル話も「そぉそぉ~」って共感したり、「そうきたかぁ」と新たな発見があったり・・直接話をしているように言葉がとても近くに寄ってきてくれます。ナムギル話(ナムバナ?)って楽しーですよね!!

うんうん(^-^)v
ナムギルの話をする時の皆様の眸…キラキラ輝いてます☆
高校生くらいに完全に戻っちゃって、もうみんな可愛くて可愛くて←エロおやじテヤン的には見てて非常に楽しいッス(^^)d


>テヤンさん、お迎えに行かれるんですね。あ”~、うらやましいっ!!
どうぞ生ナムギル感じてきてくださいね。
一番は匂いですかねぇ。
できれば生の匂いがしたらいいなぁ。なんか”つけてる物”じゃなくて。
うわぁ~、めっちゃいい匂いしそう!(なぜか、ひとりでコーフン&赤面中!!)
首の長さとかどうでしょうねぇ。
あと、指(く、く、くっ・・大暴走中!!!!!)

ヨブセヨ~
Mさまー、Mさまー、聞こえてますか?
はいはい(^o^)/
お迎え、行かせて頂きます。なんせ3年越しの想いなんで今回は譲れなーい(^з^)
生ナムギル、この響きが既に来てます、来てます(笑)
匂いに、首に、指ですかぁ~
この3点セットはエロに欠かせないアイテムですね(爆)


>来日する時には絶対に行きます!!
あ~、またテヤンさんに思いの丈をぶつけるだけのコメントになってしまいましたm(__)m

その時は管理人にも会って下さいm(__)m

熱い思いを受け止めますので、ジャンジャン吐き出して下さいねー♪
バッチコーイ(^-^)v


また遊びにいらして下さいねー♪
お待ちしています(^з^)-☆




2012/06/06(Wed) 01:00

Edit | Reply | 

What's new?

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。