風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SS白蝶貝の夜 上  美人図から


穏やかな春の一日の夕暮れ時。
仕事帰りに通りがかった小間物屋で美しいノリゲを見つけた。

男の姿に生来の美貌を隠して宮廷と言う魔物ばかりが巣食う世界に絵師として生きている俺の想い人。

あいつに似合いそうだ。

そう思ったカンムはそれを手に取ると代金を店主に尋ねた。


「これ、幾らだ?」


「十両だよ」


「んっ、高いなぁ。ちょっと安くしてくれないか?」


「お客さん、これは絹の道を渡って入って来た上等な品物だよ。良く見ておくれよ」


「……」


カンムは少し考え込んだが持ち金が七両しかない。
じっと見ていると店主が


「お前さん、買うのかい、買わないのかい?ああっ、金が足りないのか?ならお前さんの持ってるその包みの中の物見せておくれ」


カンムが持っていた包みを取り上げると中から螺鈿の施された銅製の鏡を取り出した。


「これを貰って七両に負けておく。どうだ!お客さん」


云々頷きながら腰紐に下げた銭袋から七両取り出し店主に手渡すと、カンムはノリゲを奪うように取って足早に去って行った。






美しく着飾った舞姫たちが裳をヒラヒラ翻しながら舞っている。

卓の上には数え切れない程の贅を尽くした料理が並び、王の左隣には王妃が反対には側室の淑嬪が誇らし気に座っている。

今宵は淑嬪が王子を産んだ祝いが催されていた。

カンムの想い人ユンボクは宮廷絵師として其処に居た。


(今夜はカンムとの約束があるのに、これでは行けそうもないな…)


苦虫を潰したような顔をしながらも筆を走らせ絵の中に今を閉じ込める手腕は神業に近かった。

そんな様子をキム・ホンドがじっと見ていることにユンボクは気付かずにいる。



やがて、延々続いた宴はお開きとなりユンボクは急いで着替えを済ませると閉門間近の南門に向かって走りだした。

見かねたホンドが


「ユンボク何処に行く。もうすぐ閉門だ。外を彷徨いていると捕まるぞ!」


と叫ぶとその声に


「直ぐに戻りますから、師匠」


といい加減に答えるとあっという間に見えなくなった。






カンムが銅を溶かして鋳物の型に流し込んでいるのが遠くから見えた。

足音を殺して近付くと熱さの為にカンムの全身から汗が噴き出している。

その美しい横顔を眺めていると額から首筋へ流れる一筋の汗に目が釘付けになった。


(なんて色っぽいんだ…)


じっと見詰めるユンボクの瞳にはカンムの姿が焔を纏う神のように写り…

その焔に衣服を焼かれ裸にされて、カンムに抱かれる己の幻が生々しい程に目の前に迫って来た。

ユンボクが夢見心地でぼーっとして立ち尽くしていたので、カンムはユンボクに顔をどんどん近付かせ鼻で鼻をつついた。


「あっ……」


妄想から覚めたユンボクだったがカンムの顔があまりに近付くにあったので真っ赤になって狼狽えた。


「俺に抱かれる夢でも見てた?」


「違っ……」


首を横にブンブン降っているユンボクに近付き


「どれどれ……嘘言っても直ぐに解るから」


そう言うとカンムはユンボクのパジの隙間から器用に手を差し込んでいきなり蜜壷を撫であげた。


「あっ……」


「身体は正直だな、ユンボガァ。本当は直ぐにでも抱きたいところだけど、汗を沢山かいたから先に湯を浴びよう。それまで我慢出来ないなら湯の中で抱いてあげるから」


はははっと笑いながら裸になるとユンボクの服を脱がしにかかった。


「夜は短い、早く早く」


カンムがあまりに急かすのでユンボクは可笑しくなって一緒に笑った。




☆★☆★☆

皆様、いかがでしたか?

管理人の大好きな、いえナムギルファンの間ではため息シーンのある

「美人図」の二次小説を書いて見ました。

美しいナムギルの裸体を想像してユンボクがぼーーっとしていますが

きっと誰が見てもそうなるんじゃないかと管理人は思っています(笑)




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Comment

テヤン様へ

テヤン様こんばんは♪

ゴヌク、ピダム、カンム…ナムギル祭りなブログですねー(*^o^*)

そういえば、美人図の二次って初めて読みます!調べた事はないですが、多分ないですよね?

私は、公主編と女王編を書き分けるだけでも、ちょっと混乱しています!今も花粉症と風邪でぼーっとして、書いてはボツになってます(>_<)

テヤン様のSSは、きちんと書き分けが出来ていて、それぞれのシーンが見えてくるような感じで素敵です!どのお話も続きが楽しみです(^w^)

2012/03/04 (Sun) 22:17 | あき #- | URL | 編集 | 返信

桃のお祭り♪

あき様


こんばんは~

桃の節句でピダム・ゴヌク・カンム祭りをしたのではなく…書き始めたら止まらなくなってるだけなんです(笑)
どうしましょう(^_^;)

このSSはテヤンが気に入ってる白蝶貝のイヤリングを見て、「美人図」に描かれている女性が身に付けている白いノリゲは何で出来ているんたろう?
と言う疑問から生まれたお話です。


テヤンは自分の周りにある物にヒントを得てお話を書くことが多いかもしれません。


あき様はどんな時にどんな風にお話を考えるのですか?

是非色々お聞かせ下さいね♪


来週は女王時代とゴヌクその2をUPする予定です。

2012/03/04 (Sun) 23:08 | テヤン #vbu/5PMA | URL | 編集 | 返信

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