風の歌声

ピダム&男前を愛する管理人の萌えブログです♪

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SSS私のピダム 揺らめく焔


皆さん、こんばんは~(^^)/

めっきり寒くなって来たこの頃…風邪などひかれていませんか?

咳をしている方をチラホラ見かけるようになったので…

これからの季節はうがい手洗いが必須になって来ますね~

さてさて…今夜は久しぶりに普通?のSSをアップしたいと思います♪

また違う女性を登場させてしまいました(^^ゞ

ふふふふっ(*^^)v

だってピダム(ナム君)は女性には困らない。困る訳がない。ってテヤン思っているんで。。。

そう思ったら駄目ですか?


fc2blog_20121025212350b37.jpg


「ん?テヤンがそう思うんなら良いんじゃない(^_^)v」

と、ピダムも言ってるようなんで…(笑)


ではでは、よろしかったら、続きをぽちっとしてお読みになって下さいね~







「陛下がお倒れになった」


ピダムがこの知らせを耳にしたのは司量部の面々が集まって会議をしている最中だった。

皆の視線が自然と司量部令ピダムの元に集まったがピダムはそれを無視して会議を先に進めた。

感情を一切顔に出さないその姿勢は『凍れる美貌の司量部令』と呼ばれる所以だ。

会議を無事に終えたピダムの元にピダムを心配するミセンとソルォンが揃ってやって来た。


「ピダム公、お出でにならなくても宜しいのですか?」


「お出でにとは?」


「ほーーまたまた司量部令は心にもないことをおっしゃっいますな。本当は今すぐにあの方の元に駆けつけたいのではありませぬか?」


流石のピダムも叔父ミセンのツッコミに顔を幾分緩ませながらも


「ミセン公、私が本日は司量部を抜けられないことを承知でおっしゃっていられるのですか?」


「あ、いや、そうでした!今日は年に数回あるかないかのあの日でしたな…」


機嫌が頗る悪くなったピダムの様子を見てソルォンが


「存じておりますとも。今日は各地に散っていた密偵どもが報告の為にこの徐羅伐に戻ってくる大事な日。司量部令に暇な時間はございますまい」


ソルォンの言葉に尤もだとピダムは頷きながら


「そう言うことです。ミセン公、ですから私は此処から出ることはかないません。どうぞ、公が私の替わりに陛下のお見舞いにいらして下さい」


「すまぬ、すまぬ、ピダム…そう怒るでない」


ソルォンは伐の悪くなったミセンを引っ張って司量部から退出した。





**

女王が倒れたことを知ったのはピダムだけではなかった。

そして彼は既に女王の元に駆けつけて、甲斐甲斐しく女王の世話をしていた。

高熱を出して魘されている女王に普段出来ないような…淫らな行いもしていた。

女王は熱で夢と現を往き来していた為に…ピダム以外の男がまさか枕元にいるとは思っても見なかった。

いつものように甘ったるい声で「ピダム…」と名前を呼び、口移しで注がれる冷たい水を飲み…頭や体を撫でる手を心地く思っていた。

しかし、その男は女王の愛するピダムではなかった。

その男チュンチュは女王を自由に出来る喜びと同時に、胸の奥にゆらゆらと揺らめく嫉妬の焔をたぎらせていた。

(陛下…陛下はあの男を其ほどに愛していらっしゃるのですか?)


「んっ、ピダム…」


熱で魘されながらも女王はピダムを呼び続けた。


(陛下、残念ですが今宵此処には司量部令は参りません。伽が必要でしたら私が心を込めてお仕え致します)


チュンチュは凛々しい眉毛を少し吊り上げながら、目を細めて女王を見詰めた。





***

司量部令は次から次へと訪れる密偵たちの報告を受け、今後の指示を綿密に出していた。

密偵たちの出来不出来によって、これからの司量部の働きが大きく変わってくる為にピダムは細心の注意を払っていた。

司量部が創設されて2年が過ぎたとは言え、司量部令が関わらねばならない仕事は膨大で気力・体力十分なピダムでなければこなせないだろう。

ピダムは忍耐強く、その仕事に専念した。

元々我慢することが嫌いなピダムがこうまでするには並々ならぬ覚悟と努力がいった。

『愛する女王を守る』為に、ただ其れだけの為にピダムは寝る間も休む間も惜しんで走り続けてきた。

ピダムが20名程の密偵たちを見送った後にざわざわとした甲高い声が廊下から聴こえて来た。

密偵に交じって部屋に入って来たのは着飾った女たちだった。

花を売る女たち。
髪を高く結い上げ、白粉を叩き、紅で唇を彩り、華やかな衣装に身を包んだ美しい女たち。

ピダムの前に進み出ると、その座長と思われる女が挨拶をした。


「ピダム様、お久しぶりでございます」


ピダムは片方の口の端を上げて笑う独特の微笑でその言葉を受け取った。


「クヒャン、本当に久しぶりだな。元気にしていたか?」


「はい、ピダム様。お陰様で皆元気でおります」


後ろに控える数人の女たちから声が上がる。


「オラボニ…」


「ピダムオラボニ」


クヒャンは後ろを振り向き、こう言った。


「これ、オラボニではない。司量部令様とお呼びしなさい」


若い遊花たちは一斉に「えーーっ」と言う奇声を発した。

するとピダムが


「オラボニでも構わぬ。ただし周りに他の者がいる時は司量部令と呼んでくれ。宮廷ではそうするように。皆、解ったな!」


そう笑いながら言うと遊花たちは「流石、オラボニ」「ピダムオラボニは話が解る!」と皆で囃し立てた。

それを見たクヒャンがばつが悪そうにピダムに謝った。


「申し訳ございません。私の指導が行き渡らず…ご迷惑を…」


「いや、良いのだ。長い付き合いだからな。それより…話が聞きたい。皆を下がらせ、そなただけ残ってくれ」


それを聞いたクヒャンは皆を退出させるべく目で合図を出した。

若い遊花たちは去り際に再び「ピダムオラボニ、またね」と言いながら手を振って部屋を出て行った。





**

皆が出て行くのを見送ったピダムはクヒャンと共に椅子に座り、女官に茶を運ばせ、先ずは茶を啜った。
流石のピダムも朝から一時も休めずにいたので、馴染みのクヒャンを前に少し気を抜いた。


「ピダム様、お疲れのようですね?」


「ああっ、少しな。そなたの前なら顔に出しても良いかと…」


そう言うとクヒャンに視線を送って


「そう言って頂けるなんて…クヒャンは幸せでございます」


クヒャンもピダムを見詰めて…
暫く静かに茶を味わった。


「して…如何であった?高句麗や百済の様子は?」


「はい、高句麗では特に何もなく歓待を受けましたが…百済ではキナ臭い匂いを感じました。もしかすると戦いの準備を始めているのかもしれません」


「やはりそうか…もしもの場合に備えて準備して置かねばな…陛下にはそのようにお伝えする。他には何か気付いたことは?」


「神国の領土内は昨年よりも更に活気があるように思われます。特に新しく開拓された地は農民たちの顔が明るく…やる気が感じられました」


「そうか、それは何より。陛下の国内政策は実を結びつつある。クヒャン、ご苦労だったな。暫くはこの地でゆっくり休むと良い」


「はい、ありがとうございます。ピダム様もお時間がありましたら、是非とも店の方にいらして下さいまし。皆待っております」


「クヒャン…ありがとう。だが出掛けるのは無理やもしれぬが…」


「ピダム様…」


心配そうな顔で名を呼ばれたピダムはクヒャンに優しく微笑んだ。


(心配しなくても大丈夫だ。クヒャン)


(ピダム様、お体を大切になさって下さいませ)


クヒャンはゆっくりと椅子から立ち上がるとピダムに暇乞いをした。


「ピダム様、それではこれにてお暇致します」


そう言うと深々と頭を下げてから部屋から退出した。


その後もピダムは各地に放った密偵たちの報告を受け続け…最後の一人が部屋から退出したのは酉の刻を過ぎた頃だった。

政務報告書に一日の出来事を細かに記し、ヨムジョンを呼んで、今日一日の司量部での出来事を聞き終わると、既に今日ではなくなっていた。

ピダムは灯りを落とすと、そのまま司量部令の執務室で軽く目を閉じた。
目を閉じると…愛しい女王の顔ばかりが浮かんでは消え…
仁康殿の女王の元に直ぐにでも飛んで行きたい衝動に駆られた。


「陛下…」


たった一つだけ残された部屋の灯明の焔がピダムの黒い眸に映ってゆらゆらと煌めいている。
それはまるでピダムの揺れる想いのようにも見えて…
思い通りにならない自分の立場を苦々しく思う気持ちと女王が心配で悶える気持ちとが心の中でせめぎ合う様、そのままにも見えた。

どうせ眠れぬのなら秘路を使って女王の元に行って見ようか、とピダムが決断した頃、女王はやっと正気を取り戻しかけていた。



続く






最後までお読み下さり、ありがとーございました<(_ _)>
最初に断っておきますが…ピダムとクヒャンはそう言う関係(よーするに肉体関係)は御座いませんので…悪しからず(笑)



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